#2 2021年夏、コロナ禍での海外旅行計画は変化の連続。パリ行きを決めるまでの経緯(2021 フランス・パリ旅)
こんにちは、あさまるです。今回は2021年8月にフランス・パリへ海外旅行に行った話の続きになります。 緊急事態宣言下の海外旅行において、行き先を選ぶのがとても難しいかった話、フランスを選んだ経緯について話していきたいと思います。
コロナ禍真っ只中に海外旅行に行くことにした経緯などは、前回の記事で紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
コロナ禍での海外旅行の仕方なんて、誰も知らない。確かな情報を探し続ける旅。
2021年8月上旬。6週間分の有給休暇と2回分の新型コロナウイルスワクチンの接種を終えることができ、区役所からも新型コロナウイルスワクチン証明書(ワクチンパスポート)を手に入れることができた私。
海外旅行へ行くための土台はすべて整い、あとは自分自身が海外旅行へ行く意思決定さえすれば、いつでも行ける状態となりました。
普段では旅の計画を作るのが好きでとても心躍る時間になるのですが、コロナ禍では観光目的での入国を厳しく制限している国が多く(日本も厳しい制限かけてましたね)、そもそも行ける国があるのか探すところからのスタートでした。
当たり前ですが、この頃は旅行代理店によるツアー旅行パッケージなんてものもなく(あったとしても催行できたかどうか不明)、すべて自分自身で情報を収集して計画する必要がありました。
どの国なら行けるのか?
まず私が最初に行ったのは「行ってみたい・旅を楽しめそうな国を書き出すこと」「日本から渡航可能な国を知ること」の調査を始めました。
コロナ禍、それも緊急事態宣言中が出ている中での出国になるので、自分が行ってみたい国に行ける保証はまったくなかったからです。
「行ってみたい国」リストを作る
漠然と旅行期間は、およそ12日。GW等の大型連休の日数ではなかなか行けないところへ行こうと考えていました。
最初はあまりなにも考えず、率直に行ってみたい、見てみたい景色として、ざっと以下の候補を挙げていました。
台湾・本島一周旅
東南アジア各国周遊旅(ベトナム、フィリピン、インドネシア、カンボジア、タイ、マレーシア、シンガポールあたりを想定)
アメリカ・ニューヨークで世界経済を肌で体感する旅
イギリス・ロンドン観光
フランス・パリ観光
スイスでアルプス堪能旅
ベルギー・スパフランコルシャンでF1現地観戦旅
なんなら思い切って世界一周周遊旅(ヨーロッパと北米を含めて1周してしまう旅)
上記の中から、各国の旅行者入国の受け入れ情報を収集していきました。
現実的に渡航可能な国を知る
渡航元・渡航先の組み合わせで渡航制限が無数にある中で、情報整理するのが大変でしたが、スカイスキャナーの「海外渡航制限マップ」が非常に役立ちました。(現在は提供を終了しています)
地図でビジュアライズされているので非常にわかりやすかったです。
旅行先選びで重視した4つのポイント
複数の国、都市に行きたいと思いつつも、ここは現実的になる必要があります。私は、次の4つの観点で旅行先を選ぶことにしました。
1. 旅行者が入国可能であり、入国後の隔離がない
そもそも渡航先の国が旅行者を受け入れていることが大前提で、また入国後に制約がないことが最重要ポイントでした。
仮に入国できたとしても「旅行を楽しみたいのに、入国後○日間は宿泊先で隔離措置」となってしまうのは、旅行者にとってはとても厳しいものです。
台湾、東南アジア各国は、観光客を受け入れていなかったため除外。
イギリスは入国できるが行動制限があったため除外(2021年8月6日より緩和となった)
ヨーロッパ圏からアメリカ・ニューヨークへは入国不可だったため、世界一周旅行は除外
2. 行きやすい(渡航先にアクセスしやすい)
入国できる・できないにも関連しますが、現地へフライトが飛んでいないと物理的に行くことができません。
直行便は飛んでいるのか?
乗り継ぎ便の場合、乗り継ぎ国や最終目的地での制限に抵触するか?
もし旅行中に予定を変わったとしても、容易に日本に戻れるか?
旅行先でPCR検査を受けられる病院は充実しているか?
特に乗継便の場合、渡航先の国による「入国○○時間前までに受けたPCR検査を提出すること」という要件があったりするので、時間的に問題ないかも見据える必要があります。
また、現地の病院にお世話になる可能性も否めません。
「都市部において外国人が病院に行けるか?」という観点もありますし、日本帰国時には政府指定のフォーマットによるPCR検査結果を提出する必要があったため、病院に行きやすいことも重要なポイントでした。
3. 日本帰国後の強制隔離の日数が少ないこと
海外旅行に出れたとしても、日本に帰国してからは隔離が待っています。
2021年、日本も水際対策として「全ての国・地域からの新規入国の一時停止」「全ての国・地域への短期出張からの帰国・再入国時における特例措置の一時停止」を行っていました。
当時、日本帰国後は「公共交通を使わずに自力で帰宅」「帰国14日間は自宅待機」というルールとなっていました。
また、感染が拡大している国・地域から帰国した場合は、14日間のうち最初の数日間は「入国後宿泊施設へ移動し、数日間待機すること」が設定されていました。
待機というと聞こえは良いのですが、帰国したら強制的にホテルに数日間隔離となるルールですね。
待機期間は、国によって異なりますが、0日間、3日間、6日間、10日間の4種類。
4. フライト料金が現実的である
緊急事態宣言下に海外旅行へ行く人なんて、そうそういません。
航空会社から見ても、国際線需要が見込めないため、路線の一時休止や撤退が行われている状況でした。
この2021年夏に海外へ出かけられる方は、「家族や仕事の都合上、どうしても渡航せざるを得ない状況になった人」「外国人が本国へ帰国する」という需要くらいしかなかったのではないかと思います。
Googleフライトやスカイスキャナーで航空券を検索しましたが、アメリカ方面、ヨーロッパ方面の直行便は、往復で約25~35万円の価格で高止まりしていました。
この頃、航空会社も経営が非常に厳しい状況だったと察します。
とはいえ、通常よりも高額な航空券で行くほどの強い意志はありませんでした。私は、有給消化中で時間に余裕があった身でしたので、少しフライト時間がかかっても良いので、比較的安価で日付変更可能な航空券が良いなと考えていました。
フランス・パリに行くことにした理由
前段が長くなってしまいましたが、今回の旅では「シンガポール航空の乗継便」を使って「フランス・パリ」へ行くことにしました。
フランス・パリ行きに決めた理由は、まさに上記4つの観点を満たしていたためです。
旅行者が入国可能であり、入国後の隔離がない
EU圏ではワクチンの2回接種証明書の運用が確立されていたため、徐々に観光が再開されようとしていた状況。入国後の隔離もなかった
都市部には病院、PCR検査できる病院もあった
行きやすい
直行便もある
経由便も複数の航空会社から出ていた
日本帰国後の強制隔離の日数が少ないこと
8月上旬の調査段階では0日だった。
2021年8月11日発表の「水際対策による入国制限」によって、3日に。
フライト料金が現実的である
調査段階では、直行便は22万円~、経由便は11万円~
シンガポール航空のサービスのサポートが手厚かった
フランス・パリへは、当時スイスインターナショナルエアラインズ、シンガポール航空、エミレーツ航空、エティハド航空等がといった航空会社が運行していましたが、健康および安全のための様々な取り組みを打ち出していたシンガポール航空を選びました。
シンガポール航空は機体も新しいものが多く、機内サービスも充実している。世界最高のエアラインに何度も選ばれている航空会社に搭乗する機会も多くないです。
パリへ向かうのにシンガポールを経由するのは遠回りでしかなく、フライト時間は20時間ほどかかりますが、乗り継ぎ先となる「チャンギ国際空港」の設備の充実度は世界屈指です。
また、当時はシンガポールは入国を停止していました。乗り継ぎ便とはいえコロナ禍のシンガポールの空港にに少しの間いれるのも、状況や雰囲気を知れる貴重な機会だと思い、この旅行計画でパリへ行くことにしました。
日々変化する状況に、いかにして適応するか
このように、自国・渡航先国ともに毎週状況が変化している状況で、加えて行ってみたい場所、航空便、価格等、帰国後の隔離等、考慮すべき要素が非常に多いのが、コロナ禍真っ只中の旅の特徴といえました。
むしろ綿密に旅行先を計画して決めたとしても、発表ひとつで変更を余儀なくされる可能性がある。まずはとにかく1国を選んで行ける見通しを付けることが先決だと感じました。
帰国後に14日間の隔離があるため、帰国後ことまで計画に含める必要があったのは、緊急事態宣言下の特徴だったと感じました。
また、ここまで考えても、そもそもとして「日本の出国審査・渡航先国の入国審査を本当に通過できるのか?」という不安は拭えませんでした。
新しい動向を注視して、とりえる選択肢から最適なものを選ぶ。
これはビジネスにおける日々の活動にも繋がりますが、コロナ禍真っ只中の旅行計画は、誰もが気軽に行けるようなものではなく、非常に適応力が試されるものでした。
次回は、緊急事態宣言下の日本を出国準備~フライトについて書いていきたいと思います。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
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