三者三様、こどもたちの夏休み 8月31日(木)
ながいながい、夏休みがおわった。
わが家のこどもは3人。
小学生の末っ子は「ずっと家にいたい」インドアタイプ
中学生の娘は「いろいろやりたい」刺激探求タイプ
高校生の息子は「祖父母の家ですごす」親離れタイプ
夏休みの過ごし方は、それぞれだったなあ、と思う。
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小4の末っ子は、将棋に夢中。
こども向けの入門本を読み、市の無料将棋教室に通い、親に対局をせがみ、しかし親が弱すぎるので、ネットで毎日対局しては、勝った、負けた、と一喜一憂している。
夏休みは、自作の巨大将棋をつくっていた。
「これ、自由研究にいいんじゃない?」と口をはさむと「それとこれはちがう」らしい。
好物のすいかを毎日食べて、天文台で念願の天体望遠鏡を作った。岡山からは、友人家族が遊びに来てくれた。
夏休みらしいことはそれくらいだけど、のんびりできてよかったんじゃないかな。
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まんなかの中1娘はいろいろやりたいタイプ。今年の春に、全寮制の学校に通い始めてから、はじめての夏休み。
帰ってくるなりスコーンを焼き(「寮ではお菓子がつくれないから」)、ゆっくりする間もなく数日後には、飛行機で関東へ。
父方の祖父母と都内で過ごし(ホテル、外食、美術館etc. 親がしてやれない都会のゴージャス…!)、母方の祖父母宅では2週間のんびりとして、どうやら「すごくたのしかった」らしい。
親はなにかと口うるさくなってしまうけど、祖父母はその点余裕がある。「かわいいから、なんでもいいよね」という感じなのだろう。
そんな存在は、すごく貴重でありがたい。飛行機代は高いけれど、「おばあちゃんのところに行きたい」と言うのも、きっとあと数年(本人は「ずっと行く!」と言ってるけど)。
高知に帰ってきてからは、近所の食堂でボランティア(学校の課題)、「美容院に行って髪を切りたい」「図書館に行きたい」「必要な買い物がある」。家では歌を歌ったり、おしゃべりしたり、彼女が帰ってくると、とたんににぎやかになる。
宿題は、大騒ぎの末ギリギリセーフ、「今度は冬休みね!」と離島の学校に戻っていった。
新しい学校の生活は、「ぜんぜん大丈夫!楽しい!」と聞いていたけれど、やっぱり大変なこともあるようで、すこしは羽休めできたかな。そうだといいけど、と思う。
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いちばん上の息子は、高校3年生。
知的障害があって、特別支援学校に通っている。来年からは社会人なので、長期の夏休みは今年がさいご。
小学校3年生くらいからひとりで飛行機に乗って(航空会社の見守りサービスがありがたかった!)、春、夏、冬と年に3回の長期休暇は、ほぼずっと祖父母の家で過ごしてきた。
神奈川県で生まれた彼は、電車が大好き。
ある日は、朝早く起きて、ひとりで始発電車に乗ったという。また別の日には、午前中いっぱい電車に乗り、昼は駅ビルのレストランで「ランチセット(小籠包、麺、サラダ)」を食べ、また電車に乗って夕方5時に帰ってきたそう。つまり、ほぼ10時間ひとりで外出。
ええーっ!とおどろくわたし。
祖母(わたしの母です)は「大丈夫かなあ、と思ったけど、路線図も時刻表も全部頭に入ってるし。なにかあったら自分で電話もできるし、人に助けを求めることもできそうだし。Kはきちんと約束も守るから」と肝が据わっている。わたしだったらそこまではさせられない…
手先も不器用で、挙動もちょっと変わっている息子。体もずいぶん大きくなってきて、外でのふるまいや行動がどう見えるかな…と気になることもある。それでも社会に支えられながら、来年からは自立に向かう。
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そんな3者3様の夏休み。
小学生はすでに学校がはじまっていて、中学生の娘は先日出発。高校生の息子は、9月1日から新学期。
それぞれの学校生活がはじまる。
日々すこやかに過ごせますように、と願う夏の終わり。
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友人家族とすごした夏休みのことも書きました。
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