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秘密の話

 空前のAIブームのようです。ChatGPTだWhisperだ、そんな単語がテレビや新聞やTwitterを連日賑わしまくっています。AI業界に勤めている私としては、これは大変有難いムーブメントです。
 とはいえ、地球規模で考えると「水道?なにそれ、水が勝手に出てくるの?」という地域なんかざらにあるわけなので、このAIブームの真偽についてはきちんと自分の目で見極める必要があり、「自分の目で見極められなくなる=AIより劣る」ということだと私は理解しています。視野の狭さは、無知という名の罪として、いつか自分に返ってくると信じて疑いません。

 なんか良いこと書いてしまった気がするので、最近の私のダメなところを書こうと思います。

 今現在私のリビングには、昨日取り込んだ洗濯物がそのままソファーに積み上げられていて、洗面所の床の髪の毛は掃除機で吸い取られておらず、お風呂場の鏡の水垢は磨かれておらず、寝室のベッドメイクもなされていません。「そんな日はしょっちゅうだよ」と仰る方もいるかもしれないけど、物心ついてからの30年余り、「きれい好き」だけを心の拠り所かつ確実なアイデンティティとして生きてきた私としては、今のこの状況はかなり危機的で、自分の精神状態の乱れをこれでもかと表しています。
 
 ちなみに、冷蔵庫にはパンと卵とキウイと酒その他調味料など、野菜室には玉ねぎ3個ときゅうり1本、生姜ニンニク少々。冷凍室には鯛の切り身とウナギと冷凍ご飯と氷。以上!まるで一人暮らしの学生のようで、お味噌汁も満足に作れないラインナップだと認めざるを得ません。

 タンスの中は冬服と春服がごっちゃになっていて、かろうじてダウンやコートはクリーニングに出しているものの、肌着から何から衣替えを早くしなくてはいけないのに、全然手を付けられていない自分がいます。

 そして、ベランダには悲しくも枯れ果てたプランターがそのまま放置されているという悲劇。ゼラニウムは結局上手く育てられなかったよ。。

 人にとっては全く大したことじゃないと理解しているけど、私にとっては、とても大切なことが、大切にされていない現状。もうね、全然だめ。全然いけてない。「こんな子に育てた覚えはない!ダメな自分を直視せよ!」と、死んだ祖母が化けて出てくるんじゃないかレベルでダメです。

 白状したらすっきりしました。自分を良く見せようとするのではなく、見せたくないもの、自分の秘密を表に出すことが、文章を書くことの本質だと思います。(あ、また良いこと書こうとしている!いかん。)

 このnoteを書いたら、窓を開けて、音楽をかけて、淡々と家の掃除を開始する予定です。

 と思ったら、書いている最中に3500万円ご発注。パチパチ。今期は2億売りたいのでとても嬉しい。これは会社から与えられている目標ではなくて、内緒で私が勝手に狙っている数字なのですが、思い切って暴露します。「仕事なんてアルバイトだから~」という顔をしながら、今期も一番売りたい、とこっそり願っている、浅ましく器の小さい自分も、この際直視してやろうと思います。

 AIも、営業マンも、家事好きなちっぽけな人間も、万能ではないけれど、万能を目指すところに価値があると、結局良いことを書きたい私は、書いてしまいます。

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