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秘密のノート~女子中学生の交換日記

以前、親子で交換日記をしていたことをnoteに書いた。

私はもう一つ交換日記をやっていたことがあった。それは中学校に通っていた時。友達5、6人でノートを回していた、秘密のノート。

普通の日記ではなくて、最初のころは確かリレー小説を書いていた。もう、どんな話かは全く思い出せない。

そして、だんだんノートの内容は「架空の商品のCMを書く」ことが中心になっていった。自分の「発明品」のイラストを描いて、そこにキャッチコピーや説明を書きこむのだ。

内容はほとんどギャグばかりで、思い出せるのは「プラスチックパンツ」。プラスチックでできているから、「洗濯しなくても洗い流すだけ」「おもらししてもOK」「パチンとはめて簡単に履けます」。そこに、女の子がそれを履いているイラストを描いて「素敵!」「おしゃれ♡」などの文言を添える。

『箸が転がっても可笑しい年頃』だったから、そんなネタを書いてはみんなで笑っていた。

最後、いつの間にかそのノートは自然消滅して終わった。最終的に誰がそのノートを持っていたかわからなくなってしまったが、もし先生に見つかったらおそらく叱られていたのではないかと思う。内容が下品だったし、「持ち物検査」もたまにあった時代だから・・・。

今見たら、オッ!と思うようなネタが書いてあったかもしれない。見てみたいなぁ。当時はちょっとイケナイことをやっている感じでコソコソしていたけれど、クリエイティブな才能を伸ばすのには最高のノートだったんじゃなかろうか。

その時の友達とはもう長いこと会っていない。ほとんどの友達は主婦になっていて、特別クリエイティブな職業に就いてはいないけれど、どこかでそのノートを書くためにひねったアタマ、表現力が花開いているかもしれない。

そして、今書きながら思ったこと。秘密のノート、自分たちでは完璧に隠せていると思っていた。でも、誰かの親がこっそり見ていたかもしれない。・・・うん、かなりの確率で、見られていた気がする。

私の両親は、私のカバンを勝手に開けることはしないタイプだった(私もしない)。でも、子供が寝た後にカバンの中をチェックしている親も多いと思うので、誰かの親があのノートを見ていても不思議じゃないのだ。

だとすると、かなり恥ずかしい。メンバーの中でも内容の過激度はトップクラスだったはずだから・・・。(過激って言っても、当時の中学生だからカワイイものだけど)

恥ずかしくも懐かしい、秘密のノート。もしかしたら、私のnoteの原点なのかもしれない。


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