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【漫画家にも求められる自衛の術】 個人で活動するクリエーターはビジネス感覚を持つべき時代へ

こんにちは。演劇・エンタメ分野をビジネス視点で語るAsakawaです。

多くの方はきっとご存知の事で、このnoteで軽くもつぶやきという形で触れましたが漫画家の芦原 妃名子さんが自身の作品のドラマ化にあたって制作者側と内容を巡って対立がありその結果、自殺をしてしまったというとても悲しい事件がありました。

これをきっかけに多くの漫画家から私も過去に実写化に当たってこんな不満があったと次々と打ち明ける事態となり、原作者ってそんなに蔑ろにされているの?という驚きと共にトラブルのなんと多い業界なことかと誰もが思いました。

そんな中で一つ注目を集めた記事がこのnote内にもあります↓

記事を読んでみて感じたことは「あぁ、やっぱりどんなジャンルでも自分がこれまで訴えていたことは通用するんだ」でした。

私は自身の経験から俳優・声優は事務所ばかりに頼り切るのではなく、個人でもビジネス感覚を養い活動していくべきだ、

と数年前から訴えております。

そうせずにただ制作者側、或いは事務所側の言いなりになっていたら、不当なまでに安い報酬で使われたり、仕事が貰えなくなる恐怖から何をされても反論できない立場に陥ってしまい、どんなに活動しても一向にこの世界で食っていくことはできない、本当の意味で自立することがいつまで経ってもできないからです。

それは旧ジャニーズ事務所の騒動やインボイス制度導入から始まった現役声優たちの切実な訴えからも、それはなんとなく世間にも伝わったと思います。

とても生活することはできないくらい安すぎる報酬で起用されている声優たち、あまりにも力を持ち過ぎている芸能事務所・・・、

有名になれてやりたい事ができて羨ましいと思われているけど、タレント個人は交渉できる余地など殆どない実はとても弱い立場に晒されていたのです。

それもまだ昔であれば受け入れなければいけない部分もある時代でした。

有名人になりたければテレビ出演を果たすしかない、この面白いネタを世に広めるためには雑誌や新聞に情報提供するしかない・・・など、

個人では出来る事は限られている時代であれば。

しかし今はどうですか?

有名になりたければテレビ出演をするしか方法はない時代ですか?
誰もが受けそうな面白いネタがあったら・・・?

そう、今なら個人でも世に広めることはインターネット、SNSのおかげで瞬時に出来てしまいますよね。

こうってくると徐々に疑問に思ってくるのです。

事務所って必要なのかな?今は実際どれだけ貢献してくれているのか?

リンク記事でも今の時代における出版社の役割とは?そこに疑問を呈しております。

まとめると、
個人が直接、何かを届けることができる時代になったのに、これまでその仲介役を担ってきた人、組織の存在価値とは?そこに焦点が当てられるようになったのです。

これにより本来はクリエーターと依頼者が、直接、契約を交わすのが、はたまたクリエーターが作品をお客さんに直接販売するのが理想だと気がついたのです。

それができない、難しい時代も確かにあったのでそういう時はこの仲介役はとても有り難かったのでしょうが、テクノロジーの発展によりもうそれは可能になりました。

が、そうなってくると今度はクリエーター側に別の知識が求められるようになってくるのです。

それこそがクリエイティブな領域とはかけ離れた、でも個人で活動していくなら大事な『ビジネス感覚』となるわけですね。

これまで仲介役となる事務所などから搾取とも言えるような扱いを受けてきた、けど今は時代は個人で活動する時代に変わったからと言ってその境遇から回避できたわけではありません。

つまりは、個人で活動していく=創作活動だけに専念できない、もしかしたらここまで仲介役がやってくれたことを自分でやらないといけなくなる、要はビジネス的な交渉を自身でしていかなければいけなくなるからです。

他にも自分の作品を売り込むためのマーケティングのやり方も学んでいかないといけなくなります。

これらの知識、技術を学んでいかないと仕事は来ないし、来たとしてもやはり依頼者側の言いなりになってしまい向こう側にとっての都合の良い契約内容になってしまうこともあるはずです。つまりは結局変わらないじゃん💦となってしまうわけです。

自身の価値を必要以上に下げないためにも、活動を軌道に乗らせるためにもビジネス感覚は必須です。

こちらは会社に雇われている身ではないので守ってくれる人は基本的にはいません。

そうである以上、依頼者は極端に言えばクリエーターの生活を考える必要はないので、こちらの有利になることしか考えていない、足元を見られる事は多々ある事でしょう。

特に芸術、エンタメ分野で活動している方々は自分のやりたい事ができるならそれでいい!と欲のない人、資本主義社会の世の中ではやや純粋すぎる人も珍しくないので、この厳しい競争社会を個人で渡り歩いていくには少しは冷徹な心も必要かなと。

そんな都合の良い存在にならない、自衛するためにも対等に交渉出来るようにビジネスとしての自分の軸を、個人で活動するクリエーター全ての人が持つべきだと私は思います。

これは、
個人のクリエーターが依存していた組織からの脱却を計る時代の始まりとも言えるのかもしれませんね。

そのちょっとした手助けをするのが私のnoteだと思いますので是非、他の記事にも目を通してみてくださいませ。

では今回は以上になります。ここまでお読み頂きありがとうございました。


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