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【演劇・芸能活動で食っていくための基準!】 知り合いの俳優がけっこう売れていた話

こんにちは。演劇・エンタメ分野をビジネス視点で語るAsakawaです。

こういう投稿をしていくと専門・養成所の同期や、これまで知り合ってきた俳優さんたちは今どうしているのだろう?と気になって調べることも多くなったのですが、

やはり厳しい世界で事務所HPからいつの間にか写真・プロフィールが消えている人もいれば、出演歴が一向に全く更新されない、別に仕事をしながら続けているんだろうなって方が殆どでした。

そんな中で決してメジャーな存在ではなくても「おっ、これはもしかしたら・・・」

と、思う方を一人見つけましたのでその方を参考に「演劇・芸能活動だけで生活していくためにはどのような状態になればいいのか?」をご紹介したいと思います。

複数の収入源を持っている


・年に2、3回以上のペースで主に舞台に立っている
・ファンクラブを持っていて年に一回は交流イベントを開いている
・動画投稿をしている

これが参考にした俳優さんの直近の主な軸にしている活動です。これを言い換えると複数の収入源を持っていると言うこともできると思います。

作品出演によるギャラ、
ファンから直接、課金してもらっている、
動画投稿による広告収入、

です。特に「ファンからの直接、課金」これはかなり大きい収入源です。
ぶっちゃけ言うと作品出演のギャラや動画に付けた広告の収入などはそこまで大きな額ではないと思います。有名YouTuberの広告収入が大幅減というニュースもありますし。

この二つの収入は主催者、グーグル側にある程度、抑えられているものではありますが、ファンクラブであればいわば下請けではなく元請けに回れますので収入の大部分は自分に入ってくるのでかなり利益率は高いはずです。

SNSに上がっているファンクラブイベントの様子が収められた写真を見たのですが、ざっと見ても100人ほどの方が来場されていました。それを2日間、昼の回、夜の回と計4回行ったみたいです。動員数は約400人。

そしてチケット料金は普通チケット7千円〜特典付きだと一万円=ざっくり計算してもチケット収入は約300万円以上は入ると思われます。
イベントのチケット収入なら何百、何千万円に達するのは普通なのですが、

これは個人が開いているイベントです。
数人の仕切る協力者は必要でしょうが、それでも舞台みたいに照明、音響スタッフも必要なし、会場だって劇場みたいに使用用途が限られている場所ではなく会議やセミナーなどでも使われる所であればそんな高くはありません。ここにグッズ販売もあるのでこの2日間のイベントだけで何百万の収入が入ってくるのは間違いありません。

このようなイベントを開くだけで、短い期間で大きなお金が入ってくるのです。これをファンの間では「集金がキター」なんて表現することがありますが、まさにその通りです 笑

まとめると、
依頼者から報酬を受け取るのではなく、ファンからダイレクトでお金を払ってもらう、このような形に持っていくことができてようやくその演劇・芸能活動だけで生活できる道が見えてきたと言うことができるのではないでしょうか?

これはもうだいぶ前にも似たような内容の記事を書きました↓

この記事でも安定した収入を得るにはファンから直接、お金を頂くことが重要と締めているのでやはりそれは間違っていなかったですね。

ちなみにこの方はSNSのフォロワー数は1万人弱、何回か事務所を変えて活動をしていましたが現在はフリーです。それでも濃いファンが付けばなんとかやっていけなくはないと示していると思います。これもやっぱりSNSの普及、発達のおかげですかね。


作品出演だけでは無理なの?

はっきり言って無理ではないでしょうか・・・😓

一般的には俳優は作品出演をしてお金を貰っているイメージなので、それを目指したくもなるのはわかりますが・・・。

自分も声優を目指そうと決心した時、高校生の時点でもう声優はアイドル化していました。イベント・ライブを行なってキャーキャー言われていました。自分はそんな黄色い声援を浴びるような存在にはなれないな〜ってことで、じゃあ職人のように本物の技術、実力を身に付けてそこで違いを見せつけて行こうと方針を固めました。

その方針自体は悪くはないと今でも振り返って評価できますが、そうなってくると一度の作品出演で百万単位のギャラを貰うか、一般のサラリーマンのように週に五日、働く勢いで仕事をしないと厳しいであろうと思われます(声優だけの仕事であれば週に最低3回以上のペースで働く必要がある)

演劇、芸能関係の仕事で週に数回のペースで働くなんて既に活動をしている人にとってはいかに現実感がわかない数字か痛感しているはずです。

俳優の場合、作品出演を舞台・映画・ドラマとするなら年に2〜4回ほどしか機会はないと思います。完成するまで年単位かかる映画だとそれだけでその年は終わるかもしれません。

それだけの機会で生活していこうとなるとやはり一回の出演単価を大きくしていくしかありません。

しかしメインキャストにギャラを何百万円払えるくらい予算がつぎ込まれている作品自体がこれまた年に何回作られているのか?そんな多くはないでしょう。それだけ予算がかかっているということは社運をかけた作品であることも多いので、一級品の俳優が選ばれるはず。その中に自分が割って入れるか?と考えたら一回だけでも奇跡が起きた!と言えるくらい厳しい競争です。

そうなってくると別の収入源を持っておいた方が良い、その中でも一番大きく稼げる可能性を秘めているのがファンからの直接の課金ということになるのです。

自分みたいにそんなアイドルみたいな存在にはなれないと思うでしたら、芸能活動からは外れて、別の分野でビジネスを立ち上げてそこで安定した収入を得つつ、演劇活動は好きでやっているから続けているのであって、そこからの収入はそんな期待していない、そんなスタンスでいくのもいいと思います。

いずれにせよ俳優・声優が純粋に作品出演だけで生活していくのは難しいよね・・・というお話でした。

が、多くの人々がこの世界に憧れを抱き目指すのは、成功すれば大きな額を稼ぐことができると夢があるからではないでしょうか?なら本気でこの世界でやっていきたいのであれば自分が作品・イベント出演するだけで何百万のお金が動く存在になる!とビジネス視点で見ればそのような人物を目指すと言えるのでしょう。

では今回は以上になります。ありがとうございました。

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