アナンドプールの結婚式(インド)2018
音楽隊
インドのパンジャブ州アナンドプールサヒフ(Anandpur Sahib 以下アナンドプール)近郊を車で移動していると多くの人が群がっている一角があった。派手な感じの布などでデコレーションされ賑やかな歓声が響き渡る会場は一見で結婚式と分かった。おおっ!これはシク教徒の結婚式だ!ラッキー! とても貴重な機会でもあったので、早速車を停めさせて撮影させていただくことにした。インドで色々結婚式に遭遇することはあったがシク教スタイルは初めての経験だったので血が騒いだ!
先ず会場に入ろうとしたら、いきなり賑やかな演奏とともに音楽隊が出てきた。お揃いのグレイのズボンとチョッキに華やかなピンクのターバンとネクタイ。シク教徒の男性は髭を剃らない方が多いので、揃った服装といい、髭といい、見た目特徴が似通っているので兄弟かと錯覚しそうになるほどだった。 そして音楽隊を先行してその後ろに現れたのはまるでマハラジャのごとく華麗な装飾に身を固めた新郎の姿だった。新郎がまばゆいばかりの刀を手にしているが、実はシク教徒において刀というのは重要である。一応男性においては短刀というものは身に着ける五つのうちの一つとして定められているのだ。おそらく結婚式では短刀を象徴的に多くの宝飾を施しこのようなスタイルになっているのではないだろうか。なお多くのシク教徒は形だけの小さい模造刀をぶら下げていることが多い。
シク教式結婚式
どうやらこの会場は主に食事などの会場であり、ここから演奏とともに行進していって100mほど離れた別に会場に向かう。こちらは儀式を執り行う会場のようだ。会場内にはすでに多くの村人であふれている。先ほどのマーチ的な華やかな曲とは違って中から聞こえてくるのは独特の雰囲気のキールタン(インドの宗教歌)。こちらは先ほどのピンク兄弟とは異なりいかにもシク教信者スタイルの演奏グループだ。どちらかといえばグルドワーラ(シク教寺院)でよく見るスタイル。まずは新郎が祭壇の前で座りしばらくすると、こちらも輝くばかりの金の宝飾に身を包んだ新婦が現れた。二人そろったところで様々なアナンド カラジ(Anand Karaj)と呼ばれる儀式が執り行われる。そして数時間ほどで儀式が終わり、会場はお開きとなった。
それにして前から不思議に思っていたのだが女性の大きな鼻飾り、食事とかの場合って邪魔になるんでは?と疑問だったが、やはり邪魔のようだ。水を飲むときは親族の方が持ち上げて介助していた。ほとんど実用からかけ離れてる装飾のようだ。
大食事会場
儀式の終了とともに集結していた村人たちは最初の大会場へ移動。こちらではビュッフェスタイルで豪華なインド料理が人々を待ち構えていた。先ほどの儀式会場ではどちらかと言えば親族主体という感じだが、こちらは近隣の村人が中心となって集まっているようだ。
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ホムペ
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