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【エッセイ】衣食住、再び

 衣食住、と唱えて振り返る。

 衣。着古した服をどうにかしたいのに、久しぶりに行った買い物で何を買っていいのかわからず、から手で帰る。そして今日もクタクタの服で出勤する。

 食。冷蔵庫は空っぽで、買い物に行くのも面倒で、とにかくテキトーなものを食べる。食べたいものも特にないし、ギリギリの栄養がとれれば良いか。などと考えてしまう。しかし、そろそろ買い物に行かないと限界みたい。

 住。掃除も洗濯も、元来嫌いじゃない。しかし近ごろ、どうにも負担だ。洗濯カゴからだらりと垂れたレギンスの左足。

 住み暮らすのは生きるのに必要なことだ。それを負担にさせ、押しやる物の正体とは。

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