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【本から学ぶ】自分を見つめ直す【10-6】

アルバイトに慣れてきたせいか、同じ職場の従業員やお客さんのちょっとした言動が気になってモヤモヤすることがあります。

「うわっ冷たい返事だな〜もっと愛想良くしてくれればいいのに」

「わ〜そんなに陳列崩したり商店ベタベタ触らないでほしいな〜」

そんな風にネチネチ思ってしまう自分も嫌です。

『脚下照顧』(きゃっかしょうこ)
ーーつべこべ言う前に、自分自身を振り返りなさい。自分のしていることや、言っていることに気をつけなさい。

宇佐見百合子『こだわらない とらわれない もう、悩まない』,サンクチュアリ出版,2012,P98

う…耳が痛いです。確かにネチネチ思ってる私は自分のことを棚に上げて他人の批判をしていたように思います。

引用文の「自分のしていることや言っていることに気をつけなさい」という部分は、正しくあれ、という意味ではないようです。自分のことを把握し、管理する。その第一歩として、「思う」「言う」「行動する」を一致されることが大切なんだそう。

なんと「本音」と「建前」も一致されるとのこと。

この文章を見た時、「正直無理では?」と思いました。大人になるにつれ、「建前」の重要性を嫌と言うほど感じてきたからです。

私が「建前」を初めて直に感じたのは高校入学の時でした。教室に入って最初に声をかけてきたクラスメイトの貼り付けたような笑顔にとても違和感を覚えたのです。それまでは超田舎の小中学に通っていたため、同級生はみんな保育園からの付き合いで分け隔てなく過ごしてきたので、わざとらしいその笑顔が信用できなくて警戒しました。後にこのクラスメイトはめちゃくちゃ裏表のある子で、陰で私や他のクラスメイトを小馬鹿にしていたことを知りました。やっぱり「建前」って怖いなと思いました。

しかし、社会人になると本音だけでは生きていけません。特に新入社員が言いたいことをズバズバ言っていたら、生意気だとか態度がデカいなどと大変お叱りを受けました。それからは小さなことでも大袈裟に褒めたり、ムカつくことも笑顔で対応したり、「建前」を使わざるを得なくなりました。

そんな経験をしているので、「建前」と「本音」を一致させて、本当にいいの?と思います。
ただ、言動がブレずに一致している人が信用できるとも思います。自分が思ったことを正直に声に出して、行動する。一つ一つの積み重ねで信頼できる自分を作っていくことで自分軸を強くしていくこともできるのかなと思いました。

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