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【本から学ぶ】努力は必ず報われるわけじゃない【8-2】

子ども頃は「頑張ればなんでもできる」と思っていました。

勉強を頑張ればいい学校に行けるし、頑張れば仕事で出生して給料もあがるし、頑張れば美人になれるし、頑張れば幸せな家庭が持てると思っていました。

社会人になって、その思い込みがだんだん崩れ去っていきました。
頑張っても偉い人の鶴の一声で今までの努力が無駄になったり、サボってばかりの上っ面だけがいい同僚が昇格していったり、自分なりに頑張っているはずなのに空回りばかりで虚しさと悔しさと悲しさを抱えていました。

努力してもどうにもならないとか、努力した分の見返りがない場合もある一方で、努力した以上の大きな成果を収める場合もある。
この現実を認めれば、苦しみから少しは解放されるだろう。
自分が“こんなにも”努力したのだから、必ず“これくらい”の見返りがあるべきだという思考こそが苦悩の始まりだ。

ハ・ワン『あやうく一生懸命生きるところだった』,ダイヤモンド社,2020,P33

努力は報われないこともある。本当にそうですね。
確かに見返りを期待しない方が、精神衛生上良さそうです。ただ、淡々とやるべきことをやる。あとはどうなっても運次第。

そういえば任天堂の3代目社長の山内溥社長もこんな名言を残しています。

人事を尽くして天命を待つというが、人事なんてなかなか尽くせるものではない。そのときは、やるだけやった、あとはどうなっても満足だと思うかもしれないが、しくじったら、そのとたんに、ああしておけばよかった、こうもすればよかったと、次から次に反省が生まれるものです。だから、どんなに人事を尽くしたつもりでも、人間は所詮は天命を待つ心境にはなれない。

そういう意味でもわたしは、任天堂の名の由来のごとく、人事を尽くして天命を待つのではなく、単純に「運を天に任せる」という発想を積極的に取りたいと思っています。

任天堂3代目社長 山内溥

任天堂の名前の由来にもなった「運を天に任せる」の精神を、私も大切にしていきたいです。努力が実を結ばなくで自責するより、運次第と思っている方がいいですね。

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