見出し画像

「来年は先生やってないかもね」といったら生徒は驚いていた

 キャリア教育の中で進路指導や職業について調べたり考えたり、自分のキャリアをデザインしたりする授業をしています。

 将来の夢があるという生徒もいれば、全く思いつかないという生徒もいます。

 夢がないと答えた生徒に対して、「将来の夢を考えろ!」は苦痛ですよね。

 絞り出してでも書いている生徒がいますが、なんだかちょっと教育ではない気がしてたまりませんでした。

 そこで自己分析を行うツールを使って自分について知る機会をもうけました。

 ↓のリンクのは例ですが、このようなものを使いながら自己分析をして自分ってどんな人なのかを知る1つのきっかけにしてもらいました。


 すると、夢のない生徒も「自分はこんなことできそうだ」「確かにここの領域に関してはできると思う」「その領域を生かす仕事ってこんなものがあるんだ」と全ての生徒が前向きに自分と向き合うことができました。

 ”将来の夢”は幼い頃はなんでも言えますが、中学生くらいになると現実(自分の学力や趣味、特技など)も見えてきて現実的な選択をする生徒が多くなります。

 そして、できないことに目がいき、将来に対して悲観的に捉えてしまっている生徒が3割ほどいました。

 例えば全国学調で9割近くとれている生徒であってもです。

 だからこそ、全ての人に良さがあり、その良さを生かせると感じられるキャリア教育をしていく必要があると感じています。


 また、自分自身もその診断を生徒と一緒に行い、教師より営業に向いているという結果がでました。

 確かに、以前大手スーツ販売店で店員をしていましたので「確かに…」と納得しました。

 そして「来年は先生やってないかもね…」とボソッといったら「えっ!!」と驚きの声をあげた生徒がいました。

 そこで「自分の可能性がわかったなら転職や副業ってのも1つの手だよね。むしろできることがほかにもありそうなんて素敵なことじゃない?」と話し、生徒たちは「なら自分もほかにもできそうかも…」と考え直す姿もありました。

 少しでも職業観を養えるような指導って大切だと感じました。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?