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GIGAスクール構造のための研修にがっかり

来年度からGIGAスクール構想に伴って、1人1台のiPadが勤務校で整備された。

 もちろん教員は数ヶ月早めに届き、様々な研修を受けさせられた。

 google へのログインの方法、ベネッセが提供しているアプリなど研修内容は基本的な端末操作系が非常に多いが、デジタル機器を普段なかなか手にしていない教員にしてみれば非常に難しい研修だったのかもしれない。

 正直「ログインなんて研修でやる必要があるのか」と思う。

 ログインで手間取っていては、逆に普段の生活でスマホやアプリなどを何も使用しないで生活しているのかと現代の技術に少しも追いついていない状況で生活しているのかと不思議に思うくらい。

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 さて、そんなGIGAスクール構想実現に向けた研修だが、教科別の研修もあったので受講してみた。

 そこの研修内容があまりにも酷かったので紹介する。

一人一台の顕微鏡を用意することは困難なことがある。だからこそタブレットを使用して全員が参加できる観察の授業を作っていく必要がある。

 と始まった。

 このことは間違いないことであるし、活用することでより良い学びになるのではないかと期待していた。

 しかし、

 そのためにまず、教師が予めカメラで顕微鏡で観察する物体(微生物など)を写真に撮っておく。その画像をアプリの中に入れ、生徒に共有する。生徒は共有されたアプリを使用してスケッチを紙に書く。紙に書いたスケッチを生徒のタブレットのカメラで写真を撮り、画像を共有ファイルに教師宛に共有すれば全員が参加することができるのだ。

 と誇らしく語っていた。

 しかしいくつか疑問に思う。

 まず、タブレットであらかじめ撮っておいた物体を見せるのであれば、ネットにあるきれいに撮影された写真を使えばいいのではないか。(著作権など考慮した上で)

 また、スケッチさせた紙をそのまま集めた方が早いのではないか。

 デジタルデータは見やすい場面もあるが、添削などを考えると紙媒体の方がスムーズに行えると体感している。


 研修を2時間程度受けた感想として、

無理やりICTを使うのはやめたい。

 文科省が推進していることもあり、やらないと言う選択肢はないし、ICTを活用した方がよりよい学習方法になると感じているのでICTを活用すること自体には賛成する。

 しかし、無理やりこじつけてあたかも活用していますみたいに見えるような手段と目的が混在しているような使い方であれば使わない方がマシであると思う。

 真に生徒の学習に効果的になる度旅行をする必要があるのに、既存の学習方法にそのまま無理やり当てはめるから無理な指導方法が生まれる。

 ソフト面を研修を通して教える側がどれほど理解しているかの力量が問われる研修が今後増えていくのではないかと感じる。

 もう教育委員会などの学習観がアップデートされていない機関からの提案は、すでに時代遅れになっているのではないだろうか。




 

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