自分の歩幅

咲き誇っていたつつじが
しょんぼりしつつある季節

車椅子を押すお爺さん

車椅子に乗ったお婆さん

どちらが乗ってもおかしくなさそうに見えてしまう

だけどお爺さんは車椅子を押す

何か話ながらゆっくり散歩しているよう


このなんとも言えぬ気持ちはなんだろう


目が離せないような

目を逸らしたいような


そっと視線をずらし

てこてこと自分のペースで歩いた

自分の歩幅で 今の中を

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?