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「ツイてない」人

昔、病院の外来で働いていたことが
あったのですが

そこに通っていた方の中に
クレームが多くて有名な
患者さまがいました。

その方は杉田さん(仮)♀️

60才くらいだったかな?
ちょっと顔つきのきつい方で
些細なことでも腹を立て
スタッフに小言を言いました。



例えば
診察に呼ばれる順番が遅いとか
私は院長の知り合いなんだから
ひいきして当然でしょう!

みたいな感じでしょうか。(笑)

(小さい田舎の病院なので
院長と仲のいい人はたくさんいましたが)

私たちスタッフはみんなで話し合い、
杉田さんのカルテの表紙に
特に接し方に気を付ける患者さま、として

「☘️」
のマークを書いたんです。

(この頃、紙のカルテでした)

これで、みんなで気を付ければ
クレームも減るだろう!!
そう思っていたのですが

私たちがどんなに気を付けても
その方のクレームは減らず

・「たまたま」事務で会計を間違えた。
・「たまたま」薬局が薬を一つ出し忘れた。
・「たまたま」新人看護師が採血を一本取り忘れた。

なぜ⁉️( ; ゚Д゚)!!!!

もちろん、このようなミスが
日常的に起きていた訳ではありません。

毎日300人前後の患者さまが訪れる
外来でしたが、

なにか不思議な力が働くかのように
そのどれもが、偶然にも
杉田さんにばかり起きていたんです。
ヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ





私は看護師18年目ですが
このようなケースは
決して珍しいわけではありません。


私は今は訪問看護ステーションで
働いているので、

患者さまだけじゃなく
そのお宅の
「家族」をみることが多いのですが

不思議なことに
家族関係に不具合のある場合がほとんど。

そして、みなさん
本当に「ついてない」ことばかり
起きるんです (@_@;)

例えば
寝たきりの森田さん(仮)↓


このお宅では
お母さんが必死に
寝たきりのお父さんの介護を
一人でしています。


お父さんがデイサービスに行くと
尿のカテーテルが抜けてしまったり
予約した介護タクシーが
何かの間違いで来なかったり
車を出せば事故に遭い……と

やはり、
ついてない日々を送っていました。

「病院は信頼出来ないから」
「ヘルパーなんて必要ないから」
「息子なんてアテにならないから」

そういって一人で頑張っては
疲弊する日々。

本当は助けて欲しいのに
どうしても、助けてって言えない……。


例えば、
下肢切断の畑山さん(仮)↓



長年、夫婦仲があまり良くなく、
お母さんは家に居るのが苦痛で
たくさんの趣味を作り
友達とよく旅行に行くなど
活発に過ごしていました。

そんな中、
片足を失い
家から出られなくなったお母さん。

どんなに嫌でも
お父さんに助けてもらうしかない……

でもお父さんも
ずっと家事をお母さんに任せてきたので
なにも出来ず

でも、息子やヘルパーに
助けてもらうこともできない……。

「助けて」って、
やっぱり言えない。



この二つの家族を例に挙げましたが
私が訪問している患者さまは

偶然かもしれませんが
家族間に問題があるお宅しか、ありません。


不思議ですよね。

まるで、
自分と、まわりの人間関係を
見つめ直すために、

病気になったり
ついてないことが起きているように
思いませんか?



私はnoteで
体の健康のことを
多く発信していますが

心と体は連動しており
さらに世界とも連動している……
そう思います。


私は、患者さんとの関わりの中で
心と、体の両面から
どうか「そこ」から
抜け出して欲しいと
願って関わります。

でも、
こじれにこじれてしまった家族は
本当に修復が難しいんです。



今、家族の中で
ひとり辛い思いを堪えてる方がいたら
決して、
その思いを
そのままにしないであげてください。

家族を責めたり
自分を責めるのではなく

落ち着いて

すこし離れたところから
自分と家族を見てみる。

お互いの思いを俯瞰してみる。

そしたら
何か見えてくるものがあるはずです。

少しずつでいいから、
その思いを
お空に還してあげてください。

どうかみなさんの
30年、40年、50年後の未来が
笑顔あふれる世界でありますように。

読んでくださって
ありがとうございますっ‼️‼️
(*ノ゚Д゚)八(*゚Д゚*)八(゚Д゚*)ノィェーィ!


サポートいただいたお金は 私が応援したい方のサポートへと 巡らせていきたいと思います! 幸せがみんなに巡りますように(*^^*)