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2021年5月に読んだ本 #02
ダブル・ジョーカー 柳広司
表題作のダブルジョーカーが面白かったです。前作はD機関のスパイ達の視点メインだったのに対して、今作はスパイ達の周りの人物視点で物語が進んでいくスタイルになっていました。
私はどちらかというと前作のスタイルの方が好きですね。次作もあるので、また間を空けて読みたいです。
ひとり飲み飯 肴かな 久住昌之
テンションの味付けが濃すぎてすぐお腹いっぱいになっちゃうので、何回かに分けて頂きました。さすがに途中で味変したくなってきたので、脳内ボイスを松重さんに変えて孤独のグルメ風に読むという試みをやっていたのですが、
何度やってもいつの間にか孤独のグルメはエンディングを迎え、CMが明けてふらっとQusumiのコーナーが始まり、麦ジュースを頼み始める久住さんが脳内に出てきて結局最初の濃い味に戻る。という無限ループに陥ってしまうので、味変は諦めました。お酒飲んでから読むと丁度いい塩梅になるかもしれません。
田舎の刑事の趣味とお仕事 滝田務雄
自虐な部分とかおバカな部分とか、二人のやり取りとかは読み手によって合う合わない出てくるかと思います。私は、最初はちょっと合わないかもなぁと思いました。
ただ、途中からはドラマ化とかされたら楽しく見られそうだなと考えるようになりました。読後に知りましたが既にドラマ化されてるようで、見る機会があれば見てみたいです。
やはりまだ私は、コメディタッチの文章を大真面目に読んでしまってますね。だからバカな部分に見え隠れする腹黒さだとか、ネガティブすぎる部分とか、漫画の世界にならいそうな突飛なキャラとかを受け付けられなかったのだと思います。慣れるために、もっとたくさんの本を読む必要がありそうです。
パラダイス・ロスト 柳広司
一作目と比べてしまうとそりゃあ一作目の方が良かったと思いますけれども、二作目三作目とそれぞれに違った面白さがあって良かったです。今作では結城中佐の過去を探る話と、ラストの中編が好きでした。
「ダブル・ジョーカー」もそうですが、続き物の途中の巻の感想って私は苦手です。以前は読書メーターに漫画の新刊を読む度に感想を書いていたのですが、途中で感想が思い浮かばない巻が出てきたりして、続かなかった事があります。
どうやら小説でも同じようで、今後小説でも続き物を読む際の感想をどうするか考える必要がありそうです。今のところは書けていますが、いつ躓くかわからないです。
【ネタバレ注意】葉桜の季節に君を想うということ 歌野晶午
正直最初は主人公の性欲アピールにちょっと嫌悪感を抱いていてあまり読み進める気が起きなかったのですが「おじいさん」が殺されたと電話がかかってきた辺りから、面白くなってきたなと思い始めてそこから読むスピードが上がりました。
しかしそこよりも前の段階で既に罠(ミスリード)はいくつも仕掛けられていて、嫌々読んでいた私はまんまとその全てに引っかかってしまっていて、まんまと最後まで騙されてしまっていたわけで...。
冒頭の性欲アピールの時点で既に騙されていたわけですけど、決定的に騙されてしまったキーワードを一つ挙げるとすれば「高校生」ですかね...。
鬼の跫音 道尾秀介
途中まで短編と気付かずSの繋がらなさに頭の中が「?」でいっぱいになってしまいましたが、気付いてからは再度読み返して、それぞれの話をじっくり読み進めました。全体を通して「ケモノ」と「悪意の顔」が好きでした。
短編と気づけないほどSの存在感に圧倒されてたのかもしれないなぁと、今になって思います。
1%の努力 ひろゆき
ここ最近Youtube切り抜き動画でなにかと話題でしたので、気になって読みました。片手は常に空けておいて、チャンスを逃さないようにする。と、いう部分は今からでも実践していきたいなと思いました。
最近はあまりYoutubeの切り抜き動画も見なくなりましたが、離れている間に前からちょくちょく炎上してたみたいだという事を知りました。近づいてる時には見えてなかった事も、一歩離れてみると見えてくるものなんだなぁと思いました。
終わりに
以上、5月に読んだ本のまとめでした。4月に比べて読書数が倍近くなっていて、読書にのめり込んでていい傾向なように感じられる一方、今回、再度感想を読み返してみて、内容をあまり思い出せない本もいくつかあったりして、乱読気味になってるかも…と、感じてしまう部分もありました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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