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母との暮らし

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2022年1月の記事一覧

迎春萬歳!

迎春萬歳!

朝7時、長女が母に話し掛けている。「おばあちゃん、骨粗しょう症の治療のために足の運動をしないといけないんだけど、整形外科の先生が今日、リハビリに行って欲しいんだって。」.......... 「あらっ、じゃあ支度しなくちゃ!」 整形外科の先生特別に紹介してくれた所、と“特別”を強調する。

朝7時に突然、こんなことを言われている不自然には思いが及んでいない。実は昨夜、今日のデイサービスのキャンセルを

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朝、3時間の自由

朝、3時間の自由

デイサービスに行かないと言い出してから、母の起床時間は極めて遅くなった。10時半から11時くらいの間にベッドに起き上がっている。さすがに空腹感があるのだろう、ご飯食べよう、と声を掛けると今や母の陣地と化してしまった介護ベッドを降りて来る。今までは口癖の「おなか空いてない、食べられるかしら?」だったのだけれど。

前向きに考えることにした。デイサービスに送り出すにはまず、なだめて納得させて着替えさせ

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歩けない!は演技なのか?

歩けない!は演技なのか?

ベランダ出入り口に、段差を乗り越えるために手すりを設置してある。本格的な寒さの前触れなのかつかの間の日差しの中で、母とベランダでひなたぼっこをする。ふらふらする身体を支えながら、やっと椅子に座わらせることができた。ベランダに鉢植えを置けば喜んで世話をするかもしれない、という思惑は見事に外れ、眺めるだけでただ毎日、水が足りないと催促する。大丈夫、足りているよ、と繰り替えす。でも「綺麗ねぇ.....」

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シルバーカーで完走!

シルバーカーで完走!

風もなく暖かい日、あまりにもお天気が良いのでさりげなく「おかあさん、散歩に出掛けてみない?」........その気になった。それから着替えをして、マスクをして、玄関前にシルバーカーを用意する、それだけでも一手間であるが、その気になっている間に急がなきゃ。行く先は告げなかった。まずは、そこまでは歩けない、歩けるかしらの問答が繰り返されるからだ。

神社まで行ってみよう。そしてさりげなくその先の橋を渡

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たとえアルツハイマーになろうとも

たとえアルツハイマーになろうとも

新年にあたり『自分の老後は自分で設計する』なんて宣言してみたけれど、そんなことが可能なのだろうか? webでアルツハイマーの記事を読んでいたら、なんと自分に重なることが多い事か。で、猛烈に不安になって母の診察の前に自分の予約を入れて、「もの忘れ外来」を受診した。なぜかと言うと、認知症はじわじわと20年くらい掛かって発症する場合もあると書かれていたからだ。

先生が不信そうに「どうしたんですか?」と

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断固、デイサービスには行かない!

断固、デイサービスには行かない!

まだお正月の2日である。私が次女のお店の手伝いから戻ると、すでに不穏な空気。長女が言っている。「おばあちゃん、昨日あんなに楽しかったことをもう忘れたの?」

忘れたのだろう。昨日は昨日、今日は今日なのだ。つまりは、デイケアもデイサービスも行かないという話だ。5日、デイケア、11日、デイサービスが始まる。どっちがどっちなのかも、今日が何日なのかも分かっていないのだけれども、気持ちは行かないモードに入

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2022年・元旦

2022年・元旦

昨年12月は、母のデイケア2カ所、デイサービス2カ所の体験、その間に介護ベッドとポールの手すりを設置をした。ポールは取外し可能で、歩けるようになったら外すという決意が込められている。玄関、バス、トイレ、リビング、ベランダ......あったらいいな、の場所に設置してその不可を現在お試し中である。そして、デイケア週1回(4時間)、デイサービス週1回(1,5時間)の契約をし、年末ぎりぎりにそれぞれ1回ず

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