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「マティス 自由なフォルム」 昨年のマティス展とは、また違う楽しさがありました!

【アート書き散らし】
作品や画家のこと、展覧会の感想などをサクッとゆるっと語ります。

先日、国立新美術館の「マティス 自由なフォルム」に行ってきました。


マティス展といえば、昨年2023年にも上野の都美術館で開催していましたね。
もちろん昨年のも良かったのですが、今回はまた違ったかたちで楽しめました!

①連作を堪能できた

前回のマティス展は油絵がたくさんありましたが、今回のメインは切り絵です。
マティスの切り絵には、全く同じフォルムの中で色や模様を少しずつ変えたものがいくつもあります。

ヴァンス礼拝堂の祭服のマケット(試作のひな型)


それぞれのちょっとした違いを見比べることで、マティスの制作過程を追える気がして興味深かったです。

②実物大を体感できた

まずは『花と果実』。実際見ると予想以上に大きい!(4.1m×8.7m!)
こんなに巨大で迫力のある切り絵は、なかなかお目にかかれません。

『花と果実』


マティスの切り絵は、あらかじめ色を塗った紙をハサミで切り取り、それを画面に貼り付けて作られています。
つまり、枠(輪郭)の中を塗りつぶすのではなく、色の中から直接形を切り出しているんです。
マティスは切り絵について、「色彩で描くことを可能にしてくれた 」と語りました。その言葉どおり、色そのものがバーンと目に飛び込んできます。

そしてそして、ヴァンス礼拝堂の再現も凝ってました。展示室のライトを調整して、朝〜夜の日の当たり方を再現しているのが素晴らしい!
堂内に反射する色とりどりのステンドグラス(の再現)が見られたのは貴重な体験でした。

ステンドグラスを再現した様子
床の反射も素敵です。


今回の展覧会は「自由なフォルム」と銘打ってましたが、確かにマティスの作品って線がいいですよね。デフォルメが大胆なのに、ちゃんと形を捉えています。

「心地のよい肘掛け椅子のような」(マティス談)作品たち。期待を裏切らない楽しさでした!



マティスの作品って、見てるだけでワクワクしてきます!


こちらでは、「色の魔術師」マティスの絵をあえてモノクロにしてみました。そこから見えてきたのは…


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