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ターナー賞2023年はジェシー・ダーリングが受賞

ジェシー・ダーリングが2023年ターナー賞を受賞


ジェシー・ダーリングが2023年ターナー賞を受賞

オックスフォード生まれのアーティストであるジェシー・ダーリング(Jesse Darling,1981- /インスタレーション、造形作家,uk Oxford)は、「人生の厄介な現実」と不安を与える「労働、階級、英国らしさ、権力の概念」を伝える、ありふれた物で作られた彫刻で2万5000ポンドの賞を受賞した。2023年12月5日-The Guardian

ジェシー・ダーリングのインスタレーションは、現代の政治的不安定を反映するために日常の残骸物などから制作されている。それが、2023年のターナー賞を受賞したという事だ。

Jesse Darling,1981-

慣れ親しんでいるが錯乱した世界(A familiar yet delirious world)

Fig. A familiar yet delirious world

‘A familiar yet delirious world’ (慣れ親しんでいるが錯乱した世界):ターナー賞を受賞したジェシー・ダーリングのタウナー・イーストボーンでのインスタレーションだ。

2023年ターナー賞、最終選候補者4人は

その4名とは、ジェシー・ダーリングジスレーヌ・レオンローリー・ピルグリムバーバラ・ウォーカーの4人を最終選候補として選出されていた。
ジェシー・ダーリングは、4名の最有力候補の1人だった。

ジェシー・ダーリングのインスタレーションは

色あせたユニオンジャックのホオジロと金属製の歩行者用柵で構成されたジェシー・ダーリングのインスタレーションは、オックスフォード現代美術館(Modern Art Oxford)で開催された「No Medals, No Ribbons」(メダルなし、リボンなし)とカムデン・アートセンター(Camden Art Center)の「Enclosures 」(エンクロージャーズ)での、2か所で展示された。

Jesse Darling: No Medals No Ribbons at Modern Art Oxford 30sec

Jesse Darling on their exhibition 'Enclosures' at Camden Art Centre, 2022 5:12min

ジェシー・ダーリングは受賞のスピーチで

ジェシー・ダーリングは受賞のスピーチで、「経済的に成り立たない」という理由で学校から芸術作品を取り上げたマーガレット・サッチャー氏を批判した。同氏は、「彼女は、保守党がこれまでに行った最大のトリックへの道を開いた。それは、勉強や自己表現、そして大判付録に『文化』として記載されているものは、英国の特定社会の特定の人々だけのものであると英国の労働者に納得させることだ」と語った。
その後、ダーリンはポケットからパレスチナの国旗を取り出した。後でその理由を尋ねられたとき、ジェシー・ダーリングは「虐殺が起こっているので、それについてBBCで何か言いたかったからです」と答えた。

Fig. A familiar yet delirious world- Jesse Darling

ターナー賞:それは、現代アートか、それとも政治なのか?

ターナー賞は、美術界で最も名誉ある賞の一つとみなされており、前年の作品の優れた展覧会やプレゼンテーションに対し、英国生まれ、または英国で活動しているアーティストに授与されます。今年の式典は、創立100周年記念式典の一環としてタウナー・イーストボーンで開催された。

解釈 - artoday

ターナー賞は英国最高の芸術賞であり、最も物議を醸す賞の 1 つだろう。コンセプチュアル・アートを早い段階から認識する傾向があったため、一般の人たちから、賛否両論の二極化をもたらすという評価を得てきた。
テート・ブリテンはターナー賞の2023年度の最終候補に、ジェシー・ダーリング、ジスレーヌ・レオン、ローリー・ピルグリム、バーバラ・ウォーカーの4人を選出した。

アレックス・ファーカソン氏は声明

テート・ブリテンのディレクターで同賞の審査委員長であるアレックス・ファーカソン氏は声明で、「ターナー賞は常に今日の英国の芸術的才能の表象を一般の人々に提供している。これらのアーティストはそれぞれ、人生のコントラストと矛盾を探求し、概念的で政治的な懸念と温かさ、遊び心、誠実さ、優しさを組み合わせ、個人のアイデンティティとコミュニティのレジリエンス(Resilience/神的回復力)を強く表象している。」
そして、今年の受賞者は、2023年12月5日に発表され、ジェシー・ダーリングが選ばれた。
(参照:TATE, BBC, The Guardian 他)

次回から、ランダムになりますが、ジェシー・ダーリングや、最終選考に残ったメンバーのアートを追って参ります。

最後になりますが、長期の休止をお詫び申し上げます。
artoday

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