見出し画像

#2020年秋の美術・芸術!コンテスト- これが今日のわたし。「アイ・アム・アート」ダニエル・リズモアの纏うアート。(別枠での応募記事のご紹介)

この度は、2020年秋の美術・芸術!コンテストに、多くのご応募ありがとうございます。別枠での特集の記事を前回と、この2回目にて、ご紹介致します。

・これが今日のわたし。「アイ・アム・アート」ダニエル・リズモアの纏うアート。
タケチヒロミ(Roulottes)さま 応募ありがとうございます。

(評)ダニエル・リズモア氏(アート/ファッションデザイン)のTEDのスピーチを通して、筆者の思いが綴られている。そして、筆者は、その全文をノートに書き取り、コラージュにまとめているのだ。ここだけでも、筆者の強い感性と行動力を感じるだろう。

(註)ダニエル・リズモア(Daniel Lismore,1984- /UK):アーティスト/ファッションデザイン/“England's Most Eccentric Dresser"
Daniel Lismore氏の作品は、彫刻、また、鎧の形等の華やかなドレスセンスで著名だ。
1984年、ボーンマス(Bournemouth)生まれ、フィロングリー(Fillongley)で、父方の祖父母のもとで育てられた。
The Butts College -Coventryで写真とファッションデザインを学び、ロンドンに移り、そこで写真家とモデルとして働いた。
リズモアは、イギリスで最も風変わりなドレッサーとしてヴォーグ誌にてコメントされるなど、著名なアーティストだ。

1)筆者のタイムラインに沿って、この感性あふれるコンテンツを追ってみたい。
TED(Technology Entertainment Design:カンファレンス)のプレゼンテーションで、ダニエル・リズモア:アート作品として生きるということ。という印象的なスピーチに出会い、思わず全文をノートに書き取って、コラージュなさった。
1-1)自らを「I am art」と言い切り、アート作品として生きるダニエル・リズモアさんの講演

概要
Daniel Lismore's closet is probably a bit different than yours -- his clothes are constructed out of materials ranging from beer cans and plastic crystals to diamonds, royal silks and 2,000-year-old Roman rings. In this striking talk, Lismore shares the vision behind his elaborate ensembles and explores what it's like to live life as a work of art. "Everyone is capable of creating their own masterpiece," he says. "You should try it sometime."

(註)TEDでのメッセージ(こちらも、分かりやすいと存じます。つながらない時は再度クリック)

1-2)そして、筆者は、分かりやすく解説する。
ダニエルさんの纏う服は、ビール缶や高級シルク、街で拾ったゴミやプラスティックのクリスタルに本物のダイヤモンド、2000年前のローマのアンティークリングなど、様々な素材で作られています。
想像してみて。と、ダニエルさんは言います。
大きなジュエリーボックスの中には、あなたが今までの人生で見てきた美しいものが入っている。
あなたの体はキャンバスで、そこに最高傑作を作る。
そして思う。
1-3)This is who I am today.「これが今日のわたし」と。
わたしが今までに見てきた美しいもので、今日のわたしができている。震えました。
これは、かなり感性を揺すられる言葉だし、シーンだ。筆者の気持ちが、ダイレクトに伝わって来る。

1-4)そして、筆者の生い立ちとダニエル氏の、それを相対的に見ても、どこか近いものを感じるのだ。
イギリスの小さな町で生まれ育ったダニエルさんと同じく、私も辺鄙な田舎町で生まれました。何もない町でしたが、私はいつも美しいものに囲まれて育ちました。
筆者のお母様のお写真が並べて・・
黄金に輝くイチョウの絨毯や、クリスタルを縫い付けた夜明けの蜘蛛の巣に・・・。

1-5)そして、ダニエル氏の理念に立ち返り・・・
それらで、わたしができている。
その美しいものたちで、今日のわたしの最高傑作を作るのだと、ダニエルさんは言います。
服は世界中の人について学び、その存在に感謝する手段であるとも。
時にただのパフォーマンスだとか、ドラァグ・クイーン(drag queen:女性の姿でのパフォーマンス)だと言われながらも、ダニエルさんは自らを実生活に根ざしたアート作品だと言い切ります。
「アートとして生きることで自分自身になれたのだと。」
ダニエル氏の堪えたのは、ワースト・ドレッサー賞に選ばれた事だと語る。
自分らしくいると辛いこともありますが、でもそれが最善の方法なのです。
「自分以外の役はもう既に決まっている」のですから。-Everyone else is already taken. 
ダニエルさんは最後に私たちに質問します。
あなたはどんな人ですか?
あなたのアドバンテージ(advantage)のすべてをうまく使いこなせていますか?
everyone is capable of creating their own masterpiece.
誰でも自分自身の最高傑作を作ることができます。
いつか試してみてください。と、ダニエルさんは締めくくります。
(註)そして、ダニエル・リズモア氏は、現在では"England's Most Eccentric Dresser”として著名な存在だ。

2)そして翌朝、(コラージュの校正と筆者の生き方)
「書き綴った最後のページのコラージュがなんか気に入らない。」
そこを剥がし、やり直すのだ。
それは、ツノと花だ。
美しく強くありたい。

This is who I am today.
できた。これが今日のわたし。
そうして、筆者は締めくくる。ただ、筆者の生き方は、そうして、これからも新しい「今日のご自分」である事だろう。


(追記)ダニエル・リズモア氏に共感して、筆者のすばらしい生き方のプレゼンと重なる。
それは、自己の生き方の重心がアートとなっているからだろう。この解釈は多々あるだろう、デュシャン以降の現代アートは、なんでもが、それが芸術だと言えば、それは芸術なのだ、但しだ、「作家の重心の置き方(生き方)」は最も大切なところだ。
そして、筆者は、文章の中にコラージュされたノートを埋め込んでいる。
その余白感にも、深い感性を感じざるを得ないのだ。そこを私は、何度も見返してしまう。

そして、タケチヒロミさまには、益々のご活躍をお祈り致しております。
ご応募ありがとうございました。
(註)ヘッダー:タケチヒロミ氏のコラージュ作品から(c)タケチヒロミ

(最後に)2020年秋の美術・芸術!コンテストには、優れた作品が42点集まりました。どの内容を取りましても、皆さまご自身の内面でのご健闘が感じられる感性豊かな作品であり、私共も感銘を受けております。
これも、応募者さま、読者さまのおかげと感謝致しております。artday

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?