見出し画像

ブルース・ナウマンのアートと哲学

ブルース・ナウマンのアートと哲学

ブルース・ナウマン(Bruce Nauman,1941- /アメリカの現代アーティスト - ネオンライト、ビデオ、パフォーマンス)
アメリカの代表的なコンセプチュアルアーティストの1人。
(註)*コンセプチュアルアート(Conceptual art/アイデアやコンセプトを作品の中心的な構成要素とする動向) 運動

画像4

画像4

画像1

画像4

画像5

by Bruce Nauman

その作品は・・

ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン(ルートヴィヒ・ヨーゼフ・ヨーハン・ヴィトゲンシュタイン/Ludwig Josef Johann Wittgenstein、1889 - 1951/オーストリア・ウィーン出身の哲学者/ケンブリッジ大学教授)の後期の思想「哲学探究(Philosophische Untersuchungen / Philosophical Investigations-分析哲学に大きな影響力/言語ゲーム)に刺激を受けている。
(註)ウィトゲンシュタイン前期の代表作は、論理哲学論考-「語りえぬものについては,沈黙せねばならない」

そのウィトゲンシュタイン「哲学探究」で語られる言語ゲーム(Language-game)からの影響が、ナウマンの言葉遊びの作品など、影響を受ける。

画像6

また、ラ・モンテ・ヤング((La Monte Young、1935 - /アメリカの現代音楽の作曲家)の前衛音楽(とくに始まりと終わりのない音楽というアイデアの視点)、そして、ジョン・ケージ(La Monte Young、1935 - /アメリカの現代音楽・思想家/4分33秒)の芸術思想にも影響を受けている。

そして、ブルース・ナウマンは、デイビッド・ハモンズたちにも影響与えている・・それは、文化と、その継承というものだろう・・

略歴-Bruce Nauman

1941年、インディアナ州フォートウェイン市に生まれる。
1960年からウィスコンシン大学で数学と物理学を2年間専攻する。1962年の秋から専攻を美術に変更し、その後2年間は絵画を学ぶ。当時は、半抽象的な油絵、それは、かんたんに言うとリチャード・ディーベンコーン(Richard Diebenkorn,1922-1933/アメリカの画家)の影響を受けた風景画を描いている。
(かえって分かりづらくなりました。この後、ランダムになりますが、リチャード・ディーベンコーンのコラムに致します。)

1964年、ウィスコンシン大学マディソン校で理学士号を取得後は、カリフォルニア大学デービス校で美術を学び、1966年、デーヴィス校で修士。学際的アーティストだ。
1965年以降、絵画製作から離れ、その表象は立体作品になる。

アートワークと賞

1968年、ニューヨークでの個展。また、同年、ヨーロッパ個展。そして、この年にはカッセル・ドクメンタにも参加する。
1969年、カリフォルニア州パサディナ市へ移住。
1972年、ロサンゼルス、ニューヨーク、ヨーロッパで回顧展が開催されている。
そして、ブルース・ナウマンの展示は、グローバルに、レイナ・ソフィア国立美術センター(マドリード)で始まり、ロサンゼルス現代美術館、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、チューリヒ美術館(Kunsthaus Zürich)に巡回。
1999年、第48回ヴェネツィア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞。
2004年、第16回高松宮殿下記念世界文化賞の彫刻部門を受賞。そして、同年、ロンドンのテート・モダンのタービンホールを、多くのスピーカーを使って、様々な声が交差する、言葉の作品で満たす作品「Raw Materials」を展示した。
そして、それらの業績から、米誌TIMEで「最も影響力のある世界の100人」に選ばれる。
2009年のヴェネチア・ビエンナーレでは、アメリカ代表としてパビリオンを出展し、金獅子賞を受賞。

画像7

Bruce Nauman

ブルース・ナウマン:TATEでのRaw Materials(言葉の作品)に続きます。

#現代アート #コンセプチュアルアート #ブルース・ナウマン #パフォーマンス #言葉の作品

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?