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作家アルヌルフ・ライナーの訴えたいものは!

アルヌルフ・ライナー(アルヌルフ・レイナー/Arnulf Rainer,1929- /オーストリア)
過激な抽象的インフォーマルアート(ART INFORMEL/仏-Art informel)の芸術で著名な画家だ。
理屈よりも、作品をご覧いただいた方が分かりやすいだろう。

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(c)Arnulf Rainer

(註)インフォーマルアート(仏-Art informel:アンフォルメル)とは、いわゆる非定型の芸術となるのだが、1940-50年代。欧州での過激な抽象アートの動向だ。ユナイテッド(US)のアクション・ペインティング(Action painting:描くアクションの強調)また、抽象表現主義(Abstract expressionism)に匹敵するような手法だ。
抽象表現主義とは
  • 巨大なキャンバス(イーゼルを使わない)
  • 画面に中心がない平面、いわゆる「All over(均一)」
  • キャンバスは、作家の描画行為の重視 (field)。

1929年、バーデン(Baden bei Wien/オーストリア)で生まれ。
初期の頃、アルヌルフ・ライナーはシュルレアリスムの影響下にあった。1950年には、エルンスト・フックス(Ernst Fuchs,1930-2015/オーストリア-artist)、アリック・ブラウアー(Arik Brauer,1929- /オーストリア-artist)、ヨーゼフ・ミクル(Josef Mikl,1929-2008/オーストリア-artist) と一緒にHundsgruppe(Dog group)を設立した。
1954年以降、アルヌルフ・ライナーのスタイルは、それまでの形式を変えた、それは、イラストや写真の黒化、上塗り、マスキングが彼の後の作品を成立させている。

アルヌルフ・ライナーは、ウィーン・アクショニズム(Viennese Actionism、身体加傷を伴う等、過激なパフォーマンス/1960年代)に近く、薬物のもとで、ボディーアートと絵画をフィーチャー(顕著な特徴)していると言われる。
そして、アルヌルフ・ライナーは、広島をテーマに、日本の都市の核爆撃や固有の政治的、そして、物理的な放射性に関連するものなど、広範囲にわたって描ている。

1978年、オーストリア大賞(Grand Austrian State Prize)を受賞した。同年と、1980年に、彼はヴェネツィア・ビエンナーレ(Venice Biennale)でオーストリアの代表になった。
1981年から1995年まで、アルヌルフ・ライナーは、ウィーンの美術アカデミー(Akademie der bildenden Künste Wien)で教職も務めるのだが・・

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(cc)Arnulf Rainer

その作品は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)とグッゲンハイム美術館(Solomon R. Guggenheim Museum)に展示されている。
2011年からビエンナーレ期間中、ヴェネツィアのヨーロッパ文化センターのパラッツォでも継続的に展示されている。

Arnulf Rainer

Arnulf Rainer | Artist's Talk(Albertina Museum)

(追記)いつも時代でも、何をしてもだ、先駆者には苦難が待ち受けている。かと言って、しない訳にも、作者の内面ではいかないだろう。今回は、作者の極を書いたが、観る側の視点(極)は、ここで私がいろいろ書くよりも、ご自身で解釈いただきたい。作品が語っているからだ。 

今日も、お読みいただきありがとうございます。


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