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リチャード・バーンサイド:ユーモアある肖像画たち(アウトサイダーアート)

リチャード・バーンサイド(Richard Burnside,1944-2020/US)
基本は、アウトサイダーアートの作家だが、フォークアートを描いている、しかし、その閾を入れることもないだろう。そのジャンル分けも要らないのかも知れない。
独特の肖像画的なスタイルとパターンの使用で知られるアメリカの独学のフォークアート(民芸画家)の作家と言われる。
リチャード・バーンサイドにとって、絵画は彼の最も一貫した生きるための焦点だった。
その絵は、「聖書の物語、民話、また、童謡からのアフリカ的な神話だ」と学識者からは言われている。
リチャード・バーンサイドは、軍の記章、ビールジョッキ、電柱、そして、他のアートワークや日常のオブジェクト(object/物体)に彼の絵画のモチーフを見つけている。蜘蛛、ヘビ、その他の生き物を含むこれらのシンボルは、ほとんどの場合、夢の中で見た「壁から出てきた」といことだ。それは、ユーモアのある、やわらかい親しみのある顔の描写だ。

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by Richard Burnside

その材料は、段ボール、棒、金属等々の材料にペイントも行う。
最も一般的な表面は薄い合板だった。彼は、一層目としてエナメルを使用し、フェルトペン(マーカー)で構図を描き、カラフルな絵の具で絵を描いている。その後、完成した絵を屋外のテーブルにしばらく置いて、ある意味、風化させている。バーンサイドの作品の為本的なサイズは、30インチ×30インチ以下だ。
(註)30インチ=762mm (1inchは25.4mm-ISO)

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by Richard Burnside

・略歴-Richard Burnside
1944年、メリーランド州ボルチモアで生まれ。5歳のときにサウスカロライナ移住し、サウスカロライナ州グリーンビルのスターリング高校に通った。その後、ストアでの販売を7年間、米軍での7年間の勤務、また、ノースカロライナ州シャーロットでのホテルシェフとしての勤務など、多くの仕事をこなしたが、常に、そのバックグラウンドには絵画があったのだ。
2回の結婚で、前妻には、2人の娘、そして、後に1人の息子と1人の娘がいた。
2020年10月13日にジョージア州で没、75歳だった。

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Richard Burnsid

・Richard Burnsideの作品のコレクションの現在。
ミネアポリス美術館 (Minneapolis Institute of Arts) 、スミソニアン博物館、ミルウォーキー美術館(Milwaukee Art Museum)、ノースカロライナ大学オークランド・アート・ミュージアム(Ackland Art Museum)に収蔵・展示。
また、2016年にサウスカロライナ州コロンビアのマッキシック博物館で回顧展を開催された。


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