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#2)Heather Phillipson-ロンドン地下鉄のアート「my name is lettie eggsyrub」

「Art on the Underground」-Heather Phillipson

ヘザー・フィリップソン(Heather Phillipson,1978- UK:アーティスト、詩人)による、
2018年に、ロンドンのアンダーグラウンドをアートするイベント「Art on the Underground」で、グロスター・ロード駅(Gloucester Road station -2019.6)に出現したアートだ。
その“my name is lettie eggsyrub”のメッセージは?

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Fig.「Art on the Underground」で、グロスター・ロード駅(Gloucester Road station -2019.6)

そのインスタレーションのメッセージは・・

レンガ造りの駅舎に、ホームのレトロなライトがロマンを感じるグロスター・ロード駅だ。
プラットホームの向かいには、使用されていないホームがあり、壁一面に規則正しく並んだアルコーブ(アーチ型のくぼみ)に現表象されたのは、卵のオブジェやコミカルなパネル、液晶画面が組み合わされのポップなアート空間だ。
一見すると、気持ちのほころぶ、ただ、そのインスタレーションは、よく見ると多くのメッセージ持つ。

Art On The Underground 2018-19 'Lettie Eggsyrub'

液晶モニタには、
「I'm microbial」(私は微生物)
「a gibbering omelette」(ぺちゃぺちゃなオムレツ)
「a quivering splodge of protoplasm」(原形質の小刻みな震えと飛散)
など、難解な言葉が添えられている。(翻訳しづらい)
具体的には、映像から解釈なさるのが良いのかも知れない。
(その一端は、液晶モニタにはニワトリの足がまとわり、モニタは、卵が組み込まれたゲーム、宇宙に浮かぶゆで卵、こちらに向かってくるかのように降り注ぐ卵、孵化しかけのヒナの映像等が映し出されてくる。)

それは、見る人の様々な評価を求めているのかも知れない。

それは、見る人の様々な評価を求めているのかも知れない。
私的には、生命、その極限化した単体「卵」、その尊厳さや人間の翻弄さを同時性の中に感じるのだが・・・


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