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息子の立体工作。

今日は保育園休み。
のんびり支度をして、さて公園に出かけるかという時になって、玄関に届いていた段ボールをおもむろに開け出した息子。
その縁の部分を手で切り、丸め出して何かを作りたがっているようです。まぁ、様子を見ようと玄関で段ボールを切る姿を見ていると、だんだんと形になってきました。

「ゾウ!!」

胴体の筒状のもの、足4本に、鼻をガムテープでつけて完成しました。息子がこうやって、しっかりとイメージをもって立体作品を作ったのは、自宅では?初めてかもしれません。なんだか嬉しい。
せっかくだから色を塗れば?と提案したら、勢いよくリビングに上がっていきました。てっきり公園に行ったと思っていた妻はびっくりしていましたが、息子はお構いなくで絵の具を取り出し、色を塗り出しました。

「灰色だね!」

ガムテープのところは絵の具が弾かれるので、僕の使うアクリル絵の具で試してみると、しっかり塗れました。

筆使いも上手になってきた

そして、濡らしたテッシュを水飲み場にしてペタペタと。

水飲み場を作る発想

その濡らしたテッシュをゾウの身体に貼り付けて、しわしわ感を出そうというアイデアを伝えたところ、面白そうに筆で色を塗っていました。

しわしわゴワゴワ

この技法は、僕が高校生の時に編み出したものです(笑)。次世代に受け継がれました。よかった。でも実は、テッシュで油絵にゴワゴワ感を出したことで、美術の先生には「余計な事するな!)と怒られました(笑)。

完成!首長竜のようなゾウ!

やっとできた。反対側の足2本は集中力が続かず(笑)。
すると、飼育小屋を作らなきゃと言いだして、あまった段ボールの箱に窓を書いて、小屋にしました。

小屋にゾウを入れて外に窓を描く。
そこからゾウが見えている。
ゾウタくんのうち
外からみると鏡になりびっくり
鼻に餌をくわえさせていた。

一つのストーリーがあって、それを再現させているのがとても面白かったです。前の柱に紙の葉っぱをつけて、「これもゾウタくんは食べれるよ!」と言っていました。
ーーーー

うららかな天気。

その後、公園でめいいっぱい遊んで帰りました。
夕方、近所のおばあちゃんにゾウタくんを見せたら、とても褒められて「焼き芋」をもらいました。

あつあつできたての焼き芋

「僕が上手だったから、ご褒美をもらえたね!」と言った息子。4歳にして、よく状況が見えてるなぁと感心しました。
パパも、同じように、絵を描いたり教えたりして、40歳を過ぎても焼き芋を頂き続けているようなものです(笑)。

今日は良い1日でした。画家として、とっても嬉しい日。考えてみれば、公園に出かける寸前で、段ボールを切り出した息子を止めていれば、この作品は生まれなかったんだろうなって。
こういう何気ない瞬間に「足を止められるかどうか」が大切なんだって、昨夜の夢に感じた「後悔」から学んだのです。

立ち止まってよかった。心を拾うことができた。。
息子からまた一つ、学ばさせてもらいました。

おしまい。

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