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市民の健康と街の発展を 〜街づくりのボドゲ体験会 Turn The Town〜

街づくりをテーマにしたボードゲームの体験イベントに参加しました。

ボードゲームは最近ブームのようですが、楽しい以外にも、収穫の多いイベントでした。

プレイヤーが役割(職業)をこなすことで、新しい視点や価値観が得られる。

それぞれ主催団はありますが、ボードゲームを通じて社会問題に触れる機会を提供すること、そこに重点を置いています。

今回紹介するのは、街の発展と住民の健康問題の解消を目指す「Turn The Town」、お寺の住職として檀家を増やす「檀家-DANKA-」を紹介します。

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記事案内(別記事:檀家-DANKA-)

ボドゲ(檀家-DANKA-)については、別の記事で紹介しています。一緒に見てもらえると嬉しいです。

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イベントとゲームの紹介

主催は「HeLPers」という医療関係者で構成される組織です。

2018年な独自制作して、ゲームマーケットにも出展されたそうです。

綿密なゲーム構成とオシャレなデザイン。本格的な印象を受けました。健康志向だけに、お菓子も糖質ゼロを準備する徹底ぶりです。

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街中で生活習慣病が絶賛拡大中というビックリする状況から、施設を誘致して街を盛り上げて、同時に生活習慣病も一掃します。

基本的に個人戦ですが、協力し合わないと立ち行かないゲームバランスになっています。

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ゲームの流れ 〜街の発展と住民の健康は表裏一体〜

解説動画も公開されています。こちらも参考にしてみてください。

プレイヤーが目指すことは主に2つです。

商業施設を建ててサービス(集客)を行い、自分の商業施設を充実させます。商業施設と集客した人数を得点化して勝敗を競います。
生活習慣病予備軍と外来患者のマスに置かれている住民をゼロにします。病院が満床になるとゲームオーバーです(全員負け)。

また、イベントカードというシステムが1周する度に発動するのですが、看護師がストライキを起こすなど、悪いことしか書いてないです。

発展ばかりに目を向けてると、イベント次第でゲームが一気に詰むこともあります。

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発展させていくと、大体こんな感じです。

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ゲームのヒント 〜公共施設を誘致して循環を作る!〜

突破口になるのは、公共施設を誘致して良質なサービスを発動すること。公共施設は自分の得点にはなりませんが、サービスで健康を良くする方向に働きかけます。

自分を含めて、全員の手元にある旅人を巻き込むことが可能なので、プレイヤー間で共同戦線を張りながら高い相乗効果を狙えます。

自分の損得を優先して商業施設を誘致するだけでは、街の健康状態は一方的に悪くなるだけ。自分と全体の両方を考える必要があることも、このゲームの面白さだと思います。

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おわりに

イベントの合間に、主催者(現役医師)から糖尿病をテーマにした簡単なレクチャーをいただきました。ヘルスリテラシーはだいじですね。

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医療の世界では、人や地域を健康にするために社会的なサービスと患者さんを繋ぐことを社会的処方と言うそうです。

例えば、心や体の調子が悪くて病院に行くとします。診察を終えた患者さんは「この薬飲んでね」と、お医者さんから処方箋を受け取ります。このとき、薬だけではなく、体操や音楽、ボランティアなど、参加すべきサークル活動を医者が紹介したらどうでしょう?
薬と同じように「社会とのつながり」を処方するから社会的処方と言います。イギリスでは釣りや編み物の集まりに参加した高齢者がうつ病から脱したなどの例もあるそう。イギリスではこのような処方が制度化され、プライマリケア領域で広がってきています。
日本においても、社会的処方という考え方を普及させたいと考えています。Turn the Townは、その社会的処方という考え方をゲームを通して、学ぶことができる機会提供としています。

新しい学びを得るという観点で、紙媒体のアナログとインターネットのデジタルの両方を使う。個人的に環境として共感できる部分は多いです。

みなさんも、ボドゲから社会問題に触れるキッカケを掴んでみませんか?

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。実際は非定期ですが、毎日更新する気持ちで取り組んでいます。あなたの人生の新たな1ページに添えるように頑張ります。何卒よろしくお願いいたします。

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