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【煎茶道】6.二條流煎茶道で使う茶道具

前置き

 煎茶道と抹茶道で用いる道具が違うのは自明である。
 同時に、抹茶道もそうである様に、煎茶道は流派によって使う道具や、同じ道具でも名前が違ったりする。
 アルトシエルは二條流で煎茶道を学んでいるが、未だ全ての道具を集めきった訳ではなく、webお稽古は代替品を用いて臨んでいる。しかし、懐古趣味持ちのアルトシエルに、いやそうでなくとも道具とはやはり良いものである。此処では集めた道具だけでもぽやっと紹介(購入出来たら随時更新)しようと思う。

※全ての道具が見たい場合、公式サイトに飛べば写真はある。
 でも説明がないんだなー(そりゃそうじゃ)。

茶道具の名前(二條流式)

※写真は三器盆を用いた御手前の配置(代用品含む)。
 ★が付いている物=あるとの手元にある物。

褥(じょく)
茶道具の下に敷く敷物。大きさと畳み方が決まっており、これで茶道具の定位置を決める事が出来る。

茶壺(ちゃつぼ)
茶葉が入っている壺。写真の物は茶葉屋さんで買った練習用で、シンプル。
※同じ漢字でも「チャフー」ではありません。

則子
茶壺の傍に居る、ちょっと湾曲した木の板。これで茶葉の量を量る。
コレでティースプーン3~4杯分量るのは、難しいでしょうね…
(アルトシエルは職業訓練時代に野菜の重さを、正社員時代に液体の体積を量りまくっていたので、空間と体積(あるいは重さ)と感覚が繋がっている様です。量る練習をするならぜひ硝子の100mLメスシリンダー・0.1gまで量れる秤で!)

袱紗
小さなハンカチの様な布。三器盆の御手前では則子の下に置いてあるだけで、特別使わない。

お盆s★
三器盆・一文字盆・手前盆がある。
三器盆のお手前では、三器盆に茶壺と則子、袱紗を置く。
一文字盆は茶の入った茶碗と茶托を置き、お客様に出す為の盆。
手前盆は文字通りお手前する為の盆で、お茶を淹れる作業はこの上で行う。

茶碗
文字通り、茶を入れる碗。だが、日常で見かける物の1/2〜1/3小さい。コレは至上の茶=玉露三滴と考えるため(と、あるとは今の所理解している)。
(どうも二條流自体が、小川流の流れを汲む流派だかららしいが…
 ウロオボエなので真に受けない様に)
そうでなくとも、二條流煎茶道で出来上がる茶の量は多くてこの茶碗の1/4〜半分未満である。

茶宝
要はティーポット。今回載せている形の他に、手乗りティーポットの様な形も存在する(此方の方がフォーマル)。いずれも中国茶由来の形をしている。

茶宝台
茶宝を置いておくコースター。

茶托
茶碗を乗せるプレート。二條流煎茶道では金属製の楕円型を用いる。材質は錫が最上の様だ。

茶巾・盆巾
茶碗と盆を拭く物。サラシを指定サイズにカットして作る。サラシは呉服店で手に入るが、勧誘が鬱陶しければネットで探そう。

水注瓶
主に茶碗をさっと洗うための水を湛える細長いポット。

水注台
水注瓶を置くためのコースター。作法がフォーマルに近づけば近づくほど棚を使うので出番はあまりない。

湯瓶
茶を出すための湯が入っている。ヤカン型と急須型とある。作法がフォーマルなほど急須型を使うが、諸事情によりヤカン型しか使えない作法もある。火傷注意。また、代替品として西洋式ポットを用いる場合、蓋に引っかかる部分が無くて、注ぐ時に蓋がポロリと落ちる事があるので要注意。

湯瓶台
湯瓶を置くためのコースター。あまり使わないが、茶道具設置の中心点を決める重大な役割がある。リアリー会長ポジション。

凉炉
湯瓶を保温するための小さなストーブ。昔はいこった炭(専用のサイズ・形の物がある)を入れていたが、今は炭を着火する手間や火災報知器の存在(火事防止)の観点からティーライトキャンドルや電熱線が用いられる。

蓋置き
湯瓶の蓋を置く台。

建水
茶碗を洗った水や、茶碗を温める/冷やすために使った水を捨てるバケツ。但し、フォーマルな場に使う物ほど、その口は小さく、蓋つき。

炭籠
炭と炭を扱う道具を入れておく籠。現代では出番は無いが、昔は必需品だった。

換急須★
1煎目の茶を出した後、茶碗は2煎目のお茶を淹れる前に客から帰ってくるのが通常である。しかし、実際のお茶会では、客とお手前との距離があったり、大勢なので手早く茶を出さねばならない時もある。そういう時に役立つ、籠に入った急須。宝瓶よりも大きく、そのぶん量も沢山入る。

おまけ

何処で集めたの?
 リサイクルショップ、フリマアプリが主です。箱書きがあれば良いのですが、もしこれらの店で買った場合は、説明をスクショ保管しておきましょう。お稽古中に貰える事もある…かもしれません。でも、師匠からの頂き物を売っ飛ばすなんて、余程の事情が…あっても神経を疑うなぁ。

この前学んだ独茶(文人会一茶庵)とはやはり道具の名前が違うの?
 違います。全てを知っている訳ではありませんが、水柱瓶は水さしと呼んでいました。

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