あるぱか

高齢者介護施設で8年働いています。「笑って暮らす」をサポートしたい。/自身の介護経験/…

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高齢者介護施設で8年働いています。「笑って暮らす」をサポートしたい。/自身の介護経験/思い付いたこと/調べてみたこと/を発信していきます。少しでもヒントになれば嬉しいです。 twitter→https://twitter.com/ArpakaS

最近の記事

父との記憶

父が亡くなった。 死亡診断書を見ると、死因は、転移性脳腫瘍、と。 昨年12月に脳の検査、手術を行ったが、その後、余命を伝えられていた。 だいたい伝えられていたとおりの期間だったように思う。 手術後は、姉が父の家で面倒を見るようになっていた。 最期の3ヶ月くらいになると、べったり介護が必要な状態になっていて、 介護保険のサービスを使いながら姉が熱心に世話をしてくれていた。 姉は兄弟たちに父の様子をこまめに連絡してくれたりもしていて、 おかげで父がいまどんな状態か、ということが

    • 施設介護職員の元旦の迎え方 一例

      介護施設の大晦日夜勤の話をします。 私は高齢者の介護施設で働いています。 大晦日は夜勤だったので職場で2022年を迎えました。 ふだんは21時消灯で入居者の方々には休んで頂いていますが、 こういう日は夜ふかしOKとしています。 とはいえ皆さんが起きているわけでもなくて、 希望ある方数名が紅白を観るために起きていらっしゃいました。 ポップスばかりのようだけど、わいわい、と楽しんでいるようでした。 私が子供の頃は演歌多めって感じたのですが、ずいぶん紅白の雰囲気も変

      • 検査にて脳腫瘍が見つかる

        12月頭、それ以前から足取りがフラフラする、と父。 私に連絡が来たのはつい先日のことだ。 「検査の予約がとれないから」と受診予定日が遠のいていたのだが、 アドバイスもあり、なんとかすぐに検査が受けられるようになった。 レントゲン、CT、MRI、検査を受けて 脳腫瘍が見つかった。 身体のふらつき、などは、どうやらその腫瘍が周囲を圧迫して正常な脳神経の働きを鈍らせている為に起こっていたようだ。 発語に支障は無く、会話はハキハキしていたのだが、 ドクターによればすぐ

        • 新年会レクリエーション・ヒント

          みなさん、新年会の出し物は決まっていますか。 え、まだ決まっていない?? それじゃ、自分がやってみて感触のよかったものがあるので紹介します! 先に言ってしまうと、ここで紹介するのは、 特養のご利用者の皆様に楽しんで頂けるレクリエーションです。 「レク 新年会」 で検索してみるものの、ちょっとイメージと違う。。 『傘回し』、、『マジック』とか。 職員が練習して披露して、それを観て楽しんで頂く、というパターンもありますよね。 でも。。ちょっとそこまで、練習してら

        父との記憶

          外国人が介護で働くことについて。

          皆さんはどのように思いますか。 私は賛成です。 賛成の理由は、 ・人手が足りない、集まらない、とされている中で「働きたい、やってみたい」と言ってくださるから。 ・「家族の絆を大切にする」感性が、自分より強いなぁ、と感じることがあるから。 というか、「賛成」か「反対」かと論じているヒマはなく、いっこくも早く一緒に働いてもらって、経験を積んでもらわねば、ゆくゆくの日本の介護がまわっていかないのでは! と、現場職員は思うわけであります。 自分の体験、経験を普遍化させて

          外国人が介護で働くことについて。

          介護ジャンルの読書②

          『社会保障と財政の危機』 鈴木亘 著 2020.11 PHP新書 著者プロフ(簡略抜粋):学習院大学経済部教授。「行動する経済学者」として活躍されている。 本書は、介護のみならず、生活保護、医療、年金というように、他の社会保障にも章ごとに言及されていて、読みやすく学びやすい構成になっている。 本稿では「介護」の章から自身が得た情報にしぼって伝えたい。 刊行されたのが昨年2020の11月下旬である。記事内容は「第三波」と呼ばれる動態以前に書き上げられたようである。 読

          介護ジャンルの読書②

          読書モチベを上げるために。vol.2

          あけましておめでとうございます。2021年。良い年にしていきたい! 環境に憂いてひるんでしまうと、本当に苦難から抜け出せない! いまいるところで、いまあるもので、何をしていけるか考えてゆきたい。 テレビをつけて特番を観ていると、あっという間に時間が過ぎていってしまう。 自分を見つめる時間をぜひとも、つくりたい。 そのためには。やはり、読書がうってつけなのでは と考え、同じテーマでもう一度書くことにします。 言っておきながら。なおも! 読まない自分だから! 読

          読書モチベを上げるために。vol.2

          読書モチベを上げるために

          なぜか読まない自分 なんとなく「読書は良さそう」というイメージはあるのに。 気になった本は買ってきたのに。 手元にあるのに。 なぜか、、読まない。 なぜなんだ!? ・それよりゲームをしていたい/動画やTVを観ていたい/寝ていたい、等々。 もういちど言うが「読書が良さそう」というイメージはあるのだ。 でも。それだけでは(読書に向かうのに)足りないらしい。 だから。読書に積極的になれる情報をゲットしたいと思った。 ・・・ということで今回は、 自分が触れて、感じ

          読書モチベを上げるために

          じぇねぎゃぷ。

          介護サービスにおいて、しばしば「個別ケア」が強調される。 利用者全員に一律均等のサービスを提供するのではなくて、ひとりひとりの状況、状態にマッチしたサービスを目指そうという、考え方だ。 「ひとりひとりに合わせたケアを考えていたら時間がいくらあっても足りない」という感想がある。確かに時間をかけて取り組まなくてはいけないような内容もあるが、そればかりではない。 その方の状況、状態に適した個別ケアを実践していき効果が実れば、その方の症状が緩和されて、結果として、むしろサービス

          じぇねぎゃぷ。

          2つの人生観

          みんなの家タブノキさんのツイートを読んで刺激を受けました。 「人生の還り道にこそ自己実現があってしかるべき。生理欲求を低次と見なすべきではない、むしろその中にこそ人としての確かな生の豊かさがある」 との人生観に興味を持ち調べてみようと思った。 まずはマズローの考え(欲求段階説)をおさらい。 人は、生理的欲求(食べたい、寝たい、おしっこしたい等)を土台として、高次の欲求(くつろぎたい、愛されたい、認められたい等)を起こしてゆく、という考え方だ。 生理的欲求→安全欲求→

          2つの人生観

          介護ロボットによる介護

          ロボットと言われて連想する例のフォルム。 カクカク四角い顔と身体。丸い鼻、三角の目。 「U字磁石」みたいな手。ぎこちない関節。 いわゆるブリキのおもちゃのやつ。 もういいかげん、ロボットについてのそのイメージは古いのだろう。笑 介護業界へのIT導入はまだまだ遅れている、と現場職員として思う。 たとえば、各種記録業務や、もろもろ費用の自動算定など、システムとして導入し、うまく使いこなせることができれば大幅な時間削減が見込めると思っている。 そして、期待される対人介

          介護ロボットによる介護

          現場職員が考える良い施設介護vol.3

          介護サービスには在宅介護と施設介護の2種類があります。 私は施設介護の働きに従事している者なので、 自分が語りやすい「施設介護」のサービスの中で、 自分が注意しているポイントを発信します。 さて。 いまのところ、介護サービスは、人 対 人 の関係性の中で実践されています。 (「いまのところ」というのは、AIの発達が目覚ましく、そう遅くない未来にはAIロボットによる対人介護が行われるのではないか、と予想しているからです。その良し悪しについて考えところがあるのですが、

          現場職員が考える良い施設介護vol.3

          現場職員が考える良い施設介護vol.2

          Dear, 職場の人間関係で疲れている現場ヘルパーの方へ。届け! そして、そうでない読者の方もこんにちは。こんばんは。 良い介護とは何か、とりわけ良い施設介護とは何か、と考えていくために。 今回は、 介護者 × 介護者 の関係を考えてみたい。 ここでいう、介護者 × 介護者 とは誰のことを指しているのだろうか。 現場のヘルパー同士、 先輩と後輩、 上司と部下、 あるいは、ヘルパー以外の職種も利用者のケアに関わるサービス提供者、すなわち介護者であると考えるならば、業種

          現場職員が考える良い施設介護vol.2

          現場職員が考える良い施設介護vol.1

          介護サービスは、施設介護と在宅介護の2種類がある。 施設介護は施設に入居、入所されている方に提供される介護サービスを、 在宅介護は家庭で介護を必要とされている方に提供される介護サービスを表している。 良い介護とは何だろうか。 私は施設で働いている者であり、在宅介護の実践経験は無い。 なので、自分で考える材料の多い「施設介護」にしぼる。 良い施設介護とは何だろうか。 介護に興味がある方はもちろん、 介護に興味が無い方でも、サラッと読んで頂きたいと思って書いてみる

          現場職員が考える良い施設介護vol.1

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          クリスマスシーズン × キリスト教についてふと考えたことを述べます。 はじめに。自分はキリスト教に関心がありますが、熱心な信仰を持っているかというと、そうではない、という立場の者です。そんなニュアンスの者が語っております。 クリスマスシーズン。 街やお店が赤や緑のライトだとか飾り付けで華やかになる。 キラキラした感じ、、悪くないな、と思っています。 そもそもクリスマスってどういうイベント?、って。 イエス・キリストが生まれたことを祝うイベント。 本来の意味ぐらい

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          介護ジャンルの読書①

          『介護ビジネスの罠』長岡美代 著 2015.9 講談社新書 著者は、介護・医療ジャーナリスト。介護保険が始まる前からの取材・執筆活動経験あり。 ・・・ 私はしばしば特定の書物を買おうとする目的意識なしに本屋をブラブラする。 「どんな本が売ってるかなー」と平積みされた本をふんふん、と眺めたり、 背表紙に目を凝らして本棚の間をじりじりと歩くのが好きだ。 そう。 こういうとき、たいてい「タイトル買い」をする。 タイトルをパッと見て、「おもしろそうだ」と思ったら、導入

          介護ジャンルの読書①