【靴屋の小話】私の仕事
題名のように、靴を作っています。
今日は私の仕事について。
靴を作るといっても、
私の場合、毎日靴を作っているわけではありません。
私の仕事は『木型にデザインをのせ、パターンを作成。量産の準備・段取りをし、製品にする。』ことです。
レディースの靴ブランド【AROA】も
スニーカーブランドの【blueover】も
毎年たくさんの新作を出すのではなく、新作モデルも定番にしていきたいという意志で開発をしています。
新作モデルや別注モデルを作るのに、結構な時間をかけています。
デザインをもとにパターンを作成した後、手作業で裁断・縫製・釣り込み・底付けをして試着できるサンプルシューズを作ります。
試し履きと修正を重ね、最終サンプルが出来たら
工場さんと話し合いながら、パターンの微調整と量産用の材料手配をしています。
靴製造はたくさんの工程があり、分業制です。
裁断に必要な抜型、木型、副資材、中敷き、中底、ソール(本底)、紐、箱、それぞれに会社があります。
そして各工程に職人さんがいます。
裁断→縫製→釣り込み・底付
たとえば釣り込み・底付のひとつの工程でも、何件かお願いしている工場があります。スニーカーが得意な工場、ドレスシューズが得意な工場、バイクのブーツが得意な工場、レディースパンプスが得意な工場。
得意な分野を確認しながら、どこの工場で量産をお願いするか決めています。
日本各地にある靴団地の工場や材料屋さんをまとめていき、靴が出来上がっています。
靴の仕事をさせていただくことで沢山の工場さんと出会い、一緒に靴を作っています。
AROAもblueoverも、その繋がりのおかげで出来ています。
自分が関わった靴が沢山の人の手で繋がれ、靴になり、お客様の手に渡る。いろんなこともあるけど、やっぱり好きな仕事。
zucco
<AROA>
<blueover>
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