見出し画像

私が乃木坂46の2期生を支持する理由

 私が乃木坂46の2期生を支持する理由は、私と境遇が似ている部分が多いためである。私の人生と乃木坂46の2期生の歩みには共通点がある。

 私は東京六大学である明治大学を卒業したが、在学中は経済状況の悪化ということが主だった理由であっさりと切り捨てられ、無業状態で社会に出た。そして、10年以上一度も正規雇用に就いたことがなく、フリーターの状態が続いている。職場の同僚には仕事への意欲がない態度を見せられることがあり、自分は低水準の所にいるなあと思うこともある。また、私は今まで温かい家庭にはあまり縁がなかった。実の母親には虐待され続け、私が10代の頃に家庭崩壊をあっさりと容認し、家庭問題を強いられた私の心を踏みにじった。生まれた時から外れだったというような考え方もある。

 一方、乃木坂46の2期生は2013年に加入したものの、当初は研究生という謎の制度により正規メンバーになれず、全員が正規メンバーになるまで2年かかった。活動の機会があまり与えられず、2011年に始まった1期生の壁は厚く、選抜にもほとんど入れなかった。2期生の単独ライブはようやく先月に行われた。しかし、その後入った3期生・4期生には最初から光が当たるような待遇を受け、1期生にも可愛がられている。2期生は就職氷河期のように集団の中の生け贄にされた。そのためか、2期生は期生別で現在最小の7名となっている。尚、1期生には卒業を発表した者がいて、今後7名になる。

 私が乃木坂46に深く興味を持った時は、2019年に約4年勤務した前の職場を、上層部の愚行による業績悪化によって解雇された頃である。「Sing Out!」という歌は、私の心を引き寄せていった。アイドルは所詮虚像の世界だと思っていたのだが、解雇前後により心が荒んでいった私に潤いを与えたのである。その年、「乃木坂46のオールナイトニッポン」という深夜のラジオ番組を聴き始めた。その司会は2期生で、その人をきっかけに2期生について知るようになっていった。そしてそのことが単なるアイドルで励まされるという感覚から、より深い内容へと変わっていったのだ。頑張っても頑張っても報われないという状態が共通しているように思えた。だから、私は2期生を特に応援するようになっていった。それぞれの人の特徴を少しでも知ろうとした。もし今私が運良く就職して正規雇用に就いているか、経営者になっているのであれば、ここまでのめり込んでいないだろう。

 先日、次のシングルの選抜メンバーが発表され、2期生は1人しか入れなかった。2期生って私の社会での置かれ方のように、乃木坂46ではすごく見下されているなあと思う。経験がそれほど長くないメンバーが選抜に多く入ることと、私よりも年下の者が売り手市場だったために多く採用されて私よりも簡単に就職できたことに似ていると思う。2期生は乃木坂46の中で、私は社会の中での軋轢が生じている。今回の現象により、2期生に対しての卒業勧告という見方もある。もし今後2期生が一斉に卒業するようなことになれば、私の乃木坂46への興味は完全になくなるだろう。それでも、個別の2期生の活躍は、注目していこうと思う。最近見たライブの作品の中では最高傑作である2期生ライブを最大の思い出として心に留めておきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?