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知恵のある人類(ホモサピエンス)の終わり

 AIの進化はすさまじく、少なくとも私の知性は追い付けそうにありません。さて、AIと人間が共存しながら繁栄していく状態において、人間はホモサピエンス(知恵のある人間)という今の状態から、別の状態へと移り変わっていくと予想します。知性はAIに任せた方が効率がいいので。
 では、それはどのような状態でしょうか。3つの予想を立てました。


創造する人類:ホモクレアレ (Homo creare)

 ホモクレアレは、AIや機械学習によって処理された膨大なデータを分析し、新しいアイデアや解決策を生み出す能力を持つ人間の状態を指します。人工知能の高度化により、ルーティンワークや単純な作業はAIが代替し、人間はよりクリエイティブな業務に注力できるようになると予想されます。このような環境下で、人間は自らのアイデアをより自由に表現でき、より多様な価値を生み出すことができるようになると考えられます。

共感する人類:ホモエンパシア (Homo empathia)

 ホモエンパシアは、コミュニケーションやエンパシーの発達に重点を置くことで、より高度な相互作用を生み出す能力を持つ人間の状態を指します。人間とAIが協働する社会では、人間同士や人間とAIのコミュニケーション能力が高まることで、より円滑なコミュニケーションやより深い理解が可能になります。また、人間同士や人間とAIとの関係において、共感や思いやりを持つことで、より豊かな人間関係が築けると考えられます。

増強された人類:ホモアウグメンタタス (Homo augmentatus)

  ホモアウグメンタタスは、AIによって開発されたテクノロジーを統合することで、身体的能力や認知能力が強化された人間の状態を指します。人間がAIによって身体的能力や認知能力を強化された状態では、より高度な業務に従事できるようになることが期待されます。たとえば、医療や製造業などで、より正確な作業や精密な処置が可能になると考えられます。また、身体的強化により、人間がより危険な作業に従事できるようになることも期待されます。

 これらはあくまでも予想であり、実際に人間がどのように変化していくかは、AIの発展や社会状況など、多くの要因に依存することになるでしょう。しかし、AIと人間の共存は、人間がより高度な能力を獲得する可能性を秘めていると言えます。

3つの予想をそれぞれ詳しく考えていきましょう。

創造する人類(ホモクレアレ)とは

 人間が創造的能力をより発揮し、自己実現を追求するようになった状態です。AIによってルーティンワークが減り、自己表現やアート、科学的研究など、より創造的な活動が増えることが予想されます。人々は自分たちのアイデアやクリエイションをより自由かつ広く共有し、協力して創造する文化を持つようになるかもしれません。

 また、自分自身や他人、そして環境に対しても、より創造的で前向きなアプローチを持つようになることが予想されます。ホモクレアレは、自分自身や世界をより良くするために、常に新しい解決策を見つけようとする人々の時代かもしれません。

 ただし、人工知能によって労働が大幅に減少することで、社会的問題が生じる可能性があるため、社会全体で人々が自己実現を追求できるようにするための仕組みや政策が求められるかもしれません。

もしこのような時代が来るのならば今から準備をしておきたいですよね。さて、どのような準備が有効でしょうか。

STEM教育の推進

STEM教育:科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)の4つの分野を統合的に扱う教育を広めることで、若い世代が創造的で技術的なスキルを身につけ、技術革新や社会の発展に貢献できるようになります。この教育を受けた人々は、クリティカルシンキング(批判的思考力)、問題解決力、創造性、コミュニケーション能力など、幅広い能力を身につけることができます。また、STEM分野は現代社会の様々な分野で重要な役割を果たしており、将来的にもますます需要が高まっていくことが予測されています。

多様性の受容

異なる文化、人種、背景を持つ人々が多様なアイデアや視点を持ち、創造的な問題解決につながる可能性があります。

アートや文化の重要性の認識

アートや文化の重要性を理解し、それらを取り入れることで、クリエイティブな発想や問題解決力を育むことができます。

デジタル技術の活用

デジタル技術を活用し、新しいアイデアや製品を開発することで、社会や産業の発展に貢献することができます。

創造的な共同作業の推進

グループワークや共同作業を通じて、異なる人々のアイデアを結集し、新しいアイデアや製品を生み出すことができます。

共感する人類(ホモエンパシア)とは

 ホモエンパシアは、AIとの共存によって、人間がより共感的な存在になることを意味します。AIが人々のニーズをより正確に理解し、より的確な解決策を提供することができるため、人々の日常生活の質が向上する可能性があります。また、AIが感情を理解することができるようになると、人間とAIの間でより深い共感が生まれ、より効果的なコミュニケーションが可能になるかもしれません。

 ホモエンパシアが実現するためには、人間がAIに対して共感することができるようになることが重要です。AIが感情を理解することができるようになると、人間とAIの間でより深い共感が生まれ、より効果的なコミュニケーションが可能になるかもしれません。また、AIとの協働によって、人間がより多くの時間を人間同士のコミュニケーションに割くことができるようになるかもしれません。

 ホモエンパシアにおいては、人間がAIに対して共感するだけでなく、他の人間に対してもより共感的な存在になることが期待されます。AIとの共存によって、人々はより多様な人々と接することができるようになり、異なる文化や価値観を理解することができるかもしれません。これにより、人々はより大きな包容力を持った社会を形成することができるかもしれません。

 ただし、ホモエンパシアが実現するためには、倫理的な問題や、AIとのコミュニケーションにおける課題など、多くの課題が残されています。そのため、人間がAIと協働しながら、より共感的な存在になるための研究や取り組みが必要です。

ホモエンパシアを実現するために、私たちが今からできることは以下のようなものがあると予想します。

AI技術の利用に対する理解を深めること

AI技術が進化することで、私たちの生活はますます劇的な変化を遂げています。しかし、AI技術の利用に対する理解が不十分なままであると、その進化は私たちにとって負の影響を与える可能性があります。私たちは、AI技術の利用に対してより理解を深め、利用の仕方についてより慎重に考えることが重要です。

AIとの共存に関する研究やディスカッションに参加すること

AIとの共存に関する研究やディスカッションに積極的に参加することで、私たちはより深い理解を得ることができます。AIとの共存に関する問題については、技術的な問題だけでなく、社会的・倫理的な問題も含まれます。私たちは、AIとの共存に関する問題を多面的に考え、解決するための努力をすることが必要です。

AIとの協働による仕事の改革やスキルの習得を進めること

AIとの共存が進む中で、私たちの仕事は大きな変化を遂げています。AIが人間の労働を置き換えることがある一方で、AIとの協働によって仕事の効率化や改革が進むこともあります。私たちは、AIとの協働による仕事の改革やスキルの習得を進めることで、より多様な職業機会を創出し、より多くの人々が生きがいを感じることができる社会を目指すことが必要です。

共感力を身につけること

最も重要なのは、私たち自身が共感力を身につけることです。共感力を持つことは、相手の気持ちを理解し、尊重することができることを意味します。AIとの共存においても、私たちは相手の立場や気持ちを理解し、尊重することが重要です。

最後の共感力は、ガンダムという作品の中で語られる「ニュータイプ」と近しいものなのだろうと予想します。

増強された人類(ホモアウグメンタタス)とは

では最後となります。増強された人類について考えていきましょう。

「Homo Augmentatus(ホモアウグメンタタス)」とは、「増強された人類」を意味する言葉です。具体的には、人間が様々な技術的・科学的手段を用いて、自らの能力や機能を拡張することで、より高いレベルでの活動や生活を送ることができる状態を指します。

この状態では、人間は自らの身体的・知的・精神的機能を拡張することができます。たとえば、生体内での情報処理やエネルギー生産を支援するようなバイオテクノロジーや、身体の一部を機械化するようなサイバーテクノロジーの発展によって、人間の身体能力を向上させることができます。また、脳機能の拡張や知識・情報の取得速度の向上、感情や思考の制御などを支援するような、ブレインコンピューターインターフェイスやバーチャルリアリティの発展によって、知的・精神的能力も向上させることができます。

ただし、この状態では、人間が機械や技術に依存しすぎて、本来の人間らしさを失う可能性があることにも注意が必要です。また、増強技術が社会的・経済的格差を生み出すことも考えられます。そのため、技術の発展に伴って、倫理的・社会的な観点からの議論や、技術の利用における個人の自己決定権の重要性などを考慮する必要があります。

創造する人類(ホモクレアレ)や共感する人類(ホモエンパシア)は、増強された人類(ホモアウグメンタタス)に向かうプロセスにおいて、重要な役割を果たす要素として捉えられます。

つまり、創造する人類(ホモクレアレ)や共感する人類(ホモエンパシア)があるからこそ、技術の発展が加速し、社会がより良く発展することができると考えられます。共感する人類(ホモエンパシア)は、技術の発展が社会にもたらす影響を、倫理的・社会的な観点から考慮することで、人間と技術が共存する持続可能な社会を構築する上で重要な要素となります。そして、創造する人類(ホモクレアレ)は、技術の発展を加速させ、新たな価値を生み出すことで、人間の創造性や想像力を刺激する役割を果たします。

したがって、増強された人類(ホモアウグメンタタス)という状態を実現するには、創造する人類(ホモクレアレ)や共感する人類(ホモエンパシア)があることが不可欠であると考えられます。ただし、これらの要素が常にバランスを保ち、技術の発展が人間らしい生活を脅かさないようにすることが求められます。


創造と共感の共栄

創造する人類(ホモクレアレ)と共感する人類(ホモエンパシア)が同時期に進行する状態の人類については、まだ明確な名称が存在していません。ただ、人間が創造性と共感性を同時に発揮し、持続可能で調和の取れた社会を実現することができる状態を「ホモ・クレンシア(Homo Crensia)」という名称で表現するのはどうでしょうか。

「クレンシア」という言葉は、ラテン語で「増加する、拡張する、向上する」という意味があります。つまり、ホモ・クレンシアという名称は、人間が創造性と共感性を同時に発揮し、社会的・倫理的な観点からも持続可能な発展を遂げることができる、より高次元で進化した人類を表現する名称として考えられます。

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