#79 ○○に合わせる気持ち
日本人は空気を読む力に長けています。
紀元前から日本では稲作をしていたのも、大きな理由で、
米など、大量の食料を作り、備蓄するためには誰かと協力し、
安定的に食事を食べる工夫をし始めました。
また、季節に合わせて楽しむ
”風流”
”風情”
”詫寂”
以上は日本独特の感性です。
建物も季節の移り変わりで見せ方が変わり、
逆にその季節に合った建物が立つような物もあります。
ちなみに、”詫寂”は英語では表現できないらしいですね。
英語に詳しい方、教えて頂けたら嬉しいです。
日本という風土や文化から見ても、
周りに合わせて生きること。
空気を読むことは自然と身に付いていき、良い文化だなと思います。
【空気を読む】
さて、”空気を読む”ことが大事なのは人間関係だけではないです。
街や仕事でも一緒です。
私は今大阪のとある商店街に住んでいます。
商店街なので、色々なお店があります。
パン屋、花屋、居酒屋、漬物屋、御茶屋、酒屋、着物屋などなど。。
近くにイオンなどもないので、意外と、商店街の中で完結できる環境です。
特に居酒屋が多く、飲むには困らない場所です。
数分電車に乗れば梅田や本町と言ったオフィス街に着くため、単身者が多いです。
私も一人暮らしをしている身ですので、
近くに飲食店が多いことはとても助かります。
ですが、居酒屋が多いのも一長一短で
晩ご飯が食べれる場所がない
この問題が結構、大きくのしかかってきます。
ただ、そんな中でも街の雰囲気を読み、確かなニーズを掴んだお店もあります。
”お一人様がご飯を楽しむ居酒屋”があります。
【お一人様がご飯を楽しむ居酒屋】
このお店、メニューが1つしかありません。
メニューは入り口に書いてあるメニューの
『○○定食』のみです。
私が行った時は『ゴボウと豚肉炒め煮とイカ大根定食』でした。
店内に入ってメニュー表はなく、お酒の一覧もありません。
店長にお話を伺うと
「このお店は、基本的に家に帰ってもご飯がない人のためにやってます。
この商店街は、単身赴任や一人暮らしの方が多く住んでいるので。
だから、特に決まったメニューはなくて、
お客さんから「○○みたいなの、食べたいな」って言われたら考えて作ります。
お酒も最低限、みんな飲むだろうなってものしかないし、ご飯も定食しか基本ありません。」
と仰ってました。
街の雰囲気やニーズに合わせた商売の方法で、かつ、他の居酒屋とは違った売り出し方を展開しているのでオリジナリティもあります。
非常に面白いと思いました。
あとはお一人様が集まるように集客を頑張るだけ。。ではないでしょうか。
街の雰囲気やニーズによって方法や狙いを変えて、合わせていくことは大事です。
勿論、ブレずに自分のやりたいことをやっていく必要はありますが、合わせることで誰かに喜んでもらうことも大事だと学びました。
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