井土アリッサ

最近、もっと「私」について知りたいと思っている31歳女性です。徒然なるままに日常で感じ…

井土アリッサ

最近、もっと「私」について知りたいと思っている31歳女性です。徒然なるままに日常で感じたこと、やってみたことを書き留めていこうと思います。「私」を探究するあなたへのヒントになれば、嬉しいなぁ。

最近の記事

握りしめた藁のカカシにうつった顔

「携帯番号、4つの数字だけでなりたつよね?僕もそうなんだ」 8桁のバラバラの数字。私の番号はたしかに、4つしか使わないから、覚えやすかった。 携帯番号とメールアドレス、そして名前。出会った時、その3つの情報しか知らなかった私たち。彼はその中から共通点を見つけた。私は最初それが嬉しかった。 これは短いラブストーリー。ろうそくの火を消すように過ぎ去った。 でも、なんとなく書き留めておきたくて、キーボードを叩いている。あれは一体何だったんだろう。彼は一体誰だったんだろう。ろうそ

    • やりたいことはやったほうがいいよ星人にさらわれた話

      「あ、やっぱりあなたたちはいたのね」 さらわれながら、頭の中でぼんやりと思った。 なんとなく気づいていたんだ、彼らの存在を。 それでも輪郭はぼやけていて、はっきりと見えていたわけではない。だから気のせいかなって、最近疲れているしなって言い訳のようにみてみぬふりをする。 でも、あの日だけは彼らを無視することはできなかった。浅草にある鷲神社の酉の市。前も後ろも右も左も人人人。久しぶりの人混みの中で、その2人だけ私をじっとみていた。焼きそばに並んでいても、じゃがバターに並んでい

      • なんでもくれた祖母が、手放さなかったもの

        私は昔からおばあちゃんの服をよく着ている。おばあちゃんはとってもおしゃれで、「あなたムカデなの?」と言われるくらい靴を持っているし、服の量も半端ない。持っているのを見たことがないカバンもたくさんある。(最近はだいぶ母がメルカリで売っている) おばあちゃんの家に行くと、それらを物色するのが私と妹の楽しみで、たくさんの「お宝」をもらって、自分の服と合わせて着ている。 どんなに高級な服も、カバンも、靴も、「あげるよ〜」と未練ゼロで渡してくれるので、私たちも清々しい気持ちで身につ

        • ずっとずっと憧れていた人と初デートに行きました!

          今日は、僕の特別な日について話すね。 タイトルの通り、ずっと憧れてきた人とデートに行くことができたんだ!彼女の隣にはいつも男女問わず誰かがいて、なかなか親密な関係にはならなかったんだ。僕の存在なんて、忘れているのかな?それともわざと無視している?いつも不安にさせるんだ。付き合おうなんてもう思わないけど、たまにはこっちをみて欲しいなって。 そんな彼女がある時、振り返ってこう言ったんだ。 「土曜日、あけるからさ。デートしてみよっか!」 こんな日が来るなんて、夢にも思わなか

        握りしめた藁のカカシにうつった顔

          過去は、変えられるんだよ

          ※今日話すことは、性暴力の表現を含みます(具体的な描写は避けています)。苦手な方やトラウマ体験のある方などは、お控えください。 あるワークショップに会社のみんなと参加しました。 「自分の好きなことを15分間、しゃべってみてください」という回があって、いつもの自分だったら、スラスラと少しオチも入れながら喋れるんですが、その時は何も思いつかなかったのです。なんでもいいのです。最近あったこと、出会って人、過去の体験、好きな食べ物、なんでも。しかし、何も口から出ませんでした。

          過去は、変えられるんだよ

          人を変える、唯一の方法

          母と妹がまた喧嘩をしました。 他愛もないことのように思えるのですが、本人たちは本気でぶつかり合っています。 「ママがまたおかしいこと言い出した。会話の途中でいきなり、私の格好がいつも変だって言ったの。ママには関係ないじゃん」 大学生の妹は、時々私でもびっくりするくらい露出の高い服を着ます。彼女は人生の大半を海外で育ち、日本よりもリベラルな環境で育ったのですが、それでも彼女の服を見ていると心配になる親の気持ちはわかります。 「ねぇ、ありさ。また〇〇(妹の名前)が怒ってる

          人を変える、唯一の方法

          占いで、言葉を見つける

          占いって、信じる? 人生で何度かは聞かれる質問です。「自分で料理する?」くらいの頻度でよく聞かれます。そういう時に決まって答えるのは「自分に都合のいいところだけね」。 実際、私はそんなに熱心な占い好きではないんですが、機会があればやりたくなります。初詣のおみくじ、横浜中華街に行った時の1000円の占い、原宿の母?の占い、ミャンマーに行った時の寺院での手相占い、女性誌の裏の星座占い、朝のニュース番組でやるインスタント占い、まだ勉強中の友達のタロット占い、フォーチューンクッキ

          占いで、言葉を見つける

          3年間連絡を閉ざす娘に、シャワーヘッドを贈ろうとする父親

          2歳ごろの記憶がまだ残っている。 当時、父親の転勤で家族でインドネシアに住んでいた。一軒家に女中さんと家族と猫とウサギと蟹と住んでいて、時々ネズミも住んでいた。絵を描くのが大好きな私は、寝室にあった母親の口紅を手に取り、白い壁に笑っている女性を描いた。とっても上手に描けたと満足していると、雷が落ちた。母親だ。 今までにみたことのない表情でこっちを見ている。私は「あ、死んだ」と赤ちゃんながらに思った。(生まれてきたばっかりなのにね)まだその恐怖は残っている。 一通り怒られ

          3年間連絡を閉ざす娘に、シャワーヘッドを贈ろうとする父親

          「ありさと結婚したい」と言われて、生き方を問い直す

          最近、一つ夢が叶いました。 それは、広めの家に引っ越して、大切な人たちを招くことです。普段一生懸命働いたり、目の前のことに打ち込んだりしている彼らが、ちょっと羽を休められる場所を作りたいなと思っていたのです。毎日のように行けるカフェのようなサードプレイス、というよりは気軽に行けるリトリート(本来の自分に戻るための場所)を自宅で作りたいと思ったのです。 大きな宿木みたいに、どんな人でも受け入れ、そしてそこでエネルギーを貯めた人たちはまた日常に戻っていく。そんな空間です。

          「ありさと結婚したい」と言われて、生き方を問い直す