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+3回目+ イメージしてごらん!スーパーの油売りコーナーを

それは、わたしが小学生くらいだったころのこと。

シャンプーブランド ビダルサスーンのCMで

「イメージしてごらん」

って言っていいながら、スタイリストが美女の髪をなでるシーンがあったんですよ。それ以来です、何かを想像するときには、金髪でダンディーなスタイリストおじさまが、わたしに「イメージしてごらん」と、かならず、囁きかけてくるようになったのは。脳内に、すっかり住み着かれてしまいました。

ちっさいスタイリストおじさん。
たぶん、アメリカのおかたです。
骨格がしっかりされていた気がしますもの。

さて、この連載も3回目をむかえました。今日のお話しは、今まででいちばん ため になるかもしれません。

というのも、スーパーマーケットに売っている実際の油たちの特徴をまとめていくからです。実際の買い物で、油を買うときに、正しく選択する ヒント になるはずです。なので、みなさんにも、スーパーマーケットの油売り場の棚の様子を、想像しながら、読み進めてほしいのです。

「イメージしてごらん?」

です。

ーーイメトレってやつです。想像することで、実際のお買い物の予行練習をしましょう。

まずは、前回までのnoteの内容を、少しだけおさらいです。脂肪酸の 種類 について、お話ししました。

そして、忘れてはならないのがこちら。

美容雑誌などでよくでてくる オメガ3とオメガ6。やみくもに食べればよい というわけではなく、バランス感覚が、とっても重要なのよ!という お話し でした。オメガ3の摂取量は、だいたいティースプーン1杯くらいでOKかと思います。

脂肪酸の区別 がつくようになったところで、その親玉たる脂質の特徴もしっかりと見極めていきましょうというのが、今回のnoteの内容。

というのも、脂肪酸+グリセリン(無色透明のネバネバ)=脂質すなわち油 だからです。グリセリンは、とてもシンプルな性質を持った物質なので、油の特徴それ自体には、あまり影響をもちません。

なので、脂質の特徴をとらえることが、油の特徴を把握することにつながるというわけなのです。これで、スーパーの油売り場のラベルのうたい文句やPOPに、紛らわされることなく、自分の判断 で選択して購入できるようになります。

わたしの個人的なオススメ度合も☆でつけてみました。満点は★5つです!

(油の種類はたくさんあるので、noteを何回かに分けて説明しますね。初回の今日は、揚げ物に使いやすい油の せつめい がメインです)

キャノーラ油(オススメ度0:☆☆☆☆☆

見た目:ほぼ無色にちかい黄色
味や香り:特になし
主な脂肪酸の種類:オレイン酸 リノール酸
※トランス脂肪酸を含む


特徴としては
・無味無臭
・加熱に強い
が挙げられます。

なので、天ぷらも、カラッと おいしく しあがります。市販のマヨネーズなんかにも、使われていることが多いです。
キャノーラ という、アブラナ科の植物から作られています。オレイン酸 リノール酸が主成分なので、ぱっとみ体に良いと思われがち。そう、必須脂肪酸ですものね!でも、そうとはいい切れないのが、油の奥深いところ。

というのも、トランス脂肪酸という悪者 が含まれているからなのです!(最近、何かと話題になっているトランス脂肪酸については、あとで、と〜っても詳しく説明します。なので、今回は、トランス脂肪酸が入っているから、からだ によくない くらいに留めておきましょう。)

ちなみに、キャノーラ油のキャノーラは、生産国である『カナダ(CANADA)』と、油を意味する『オイル(OIL)』をくっつけて、カナダで生まれた油 という意味があります。なんだかイキですね。こういう語呂合わせ、好きです。


菜種油(オススメ度4★★★★☆)

見た目:低音一番圧搾のものは、濃い黄色。
味や香り:黄色っぽいものが多く、無臭。
主な脂肪酸の種類:オレイン酸 リノール酸

特徴としては、
・新鮮なものは、なめると少しピリッとする
・トランス脂肪酸を含まないので、比較的安心
・値段は中くらい、体への安心のわりに、入手しやすい

菜種油は、ヘルシー系オイルとして有名ですね。オレイン酸やリノール酸をたくさん含むからです。それでいて、トランス脂肪酸を含まないのも嬉しい。乳製品を使わない、いわゆる植物性のお菓子にも、バターの代わりに使われていることが多いのが、面白いですね。加熱にも比較的強いので、揚げ物にもGOOD! リノール酸の含油量が少し多めで、気をぬくとオメガ3とのバランスを崩しがちに。そこだけ注意が必要なので、★4つ。

ただし!!上記は「低温圧搾」のものに限ります。菜種油は、選び方 に注意が必要。菜種油に限った話ではないのですが、油を購入するときは、かならず、「低温圧搾」と書いてあるものをえらびましょう。

「低温圧搾」は、英語でいうと「cold pless」。

意識高い系の美女たちがよく飲んでいる、ヘルシー系ジュース「コールドプレスジュース」の それ です。(ほんとは、そんなに体に良いものでもないのですが、、、これも話が長くなるので、また次回!)
cold plessとは、読んで字のごとく。

冷たく押す

低温でじっくりと押しつぶしながら抽出するという意味です。
油になる過程で酸化しにくく、押しつぶすだけなので、化学溶剤も使用していない、だから、安心製法ですよ というわけです。

菜種油には、たまに化学溶剤をつかっているものもあるので、きちんとラベルを読んでから、購入するようにしてくださいね。

※同じアブラナ科の植物ということで、よく、キャノーラ油と菜種油を混同される方がいます。でも、この2つ、全くの別物ですからね!気をつけてくださいね〜!
たしかに、親戚みたいな関係なのですが、でも、キャノーラ油の原材料は原産国がカナダ、菜種油は日本原産のアブラナ科の植物を使用しています。
カナダのものは、遺伝子組み換え や 農薬 を、たっぷりと、つかっている可能性が高いので、日本ではこの2つを区別して販売されているんです。


大豆油(オススメ度0:☆☆☆☆)

見た目:無色透明
味や香り:特になし
主な脂肪酸の種類:リノール酸が全体の50%以上
※トランス脂肪酸を含む

特徴としては
・わたしたちの気がつかないうちに、たくさん使われている
・無味無臭で、どんな料理にも合わせやすい

世界でも、2番目に生産量の多い植物油が大豆油です。少し意外ですよね!

家庭の冷蔵庫に入っている マヨネーズやマーガリン、ショートニングの原材料もあるのです。よく見かけるサラダ油(植物油のブレンドオイル)にも、大豆油は使われています。こちらも加熱に強いので、天ぷらから揚げ物まで、料理ならなんでもこい!の万能選手。

ですが、少し おっかない お話しがあるのです。

なんと、大豆油は、とても人工的な方法で作られていることが多いのです。
大豆に溶剤を加えて、油を強制的に抽出する方法!
これは、溶媒抽出法 といい、化学反応をつかって、強制的に油を出しています。

溶剤 って、なんだか体に悪そうですよね。

そのとおりで、製法自体を、不安視する声も、たくさん上がっているのです。大豆油に、溶剤 が少しでも残っていたら どうしよう というわけです。一応、安全が確保された中で製造されてますが、人間の体は、まだ解明されていないところが多いので、不自然な製法で作られたものは、避けたほうが マシ なのかもしれません。
そして、ショートニング !

ピンときた人がいるのではないでしょうか?
ショートニングといえば、悪しきトランス脂肪酸の代表!

つまり、大豆油もトランス脂肪酸が深く関係しているのです。

大豆油は、水素を ひょいっ とくっつけるだけで、簡単にトランス脂肪酸にすることができます。工業的に、とってもに便利。なので、わたしたちの周りに、たくさんあります。

トランス脂肪酸をたくさん含んでいる+製造方法が不安 ということで、からだ に良い油とはいえず、オススメ度は0なのです。


わたし が揚げ物をするとき や 油の香りを残したくない料理をつくるとき は、低温圧搾の菜種油 を使うことがほとんど です。安心安全で、しかも美味しい天ぷらや豚カツを作ることができますよ!

じかいは、オイルの名前に、よく くっついている、エクストラバージンという単語の解説や、オリーブオイル ココナッツオイル  について触れていきたいと思います。

note書くときのコーヒー代や、クロエちゃんへのスペシャルおやつ代にさせていただきます٩( 'ω' )و