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Meine kunstWerke sind immer im Es.

3年次の学習が難解で苦しんでいる中ではありますが
学習でも、常日頃でも
「美術」「art」について色々な見解を受けることが更に増えました。
そう感じることは、烏滸がましいかぎりかもしれませんが
学業の多大な影響と、学びによって増設された感性ですので、決してネガティブなことではないと考えています。

美術に正解はない、とはいうけれども、”基本”は必須で、基本の先にある”見えない鎖”に否応なしに自分自身も囚われてきた、そして囚われている中で自分に問いをかけてみました。

とりあえず、これまでの個展を振り返りました。
初めての個展「Psyche」
Psyche(プシュケー)はラテン語で”魂”を意味します。また”生命”や”息”、そして”蝶”という意味もあります。このことから蝶を刺繍しました。今でもアトリエに飾ってあります。
もともとPsycheのラテン語の意味は知っていたので、初めての個展名(テーマ)として今後の示唆としても自我にあったのでしょう、悩みませんでした。
その後の個展でも、自己の”精神領域”をテーマにしてきました。

そこから出た問いの答えは
「Meine kunstWerke sind immer im Es.」
私の作品は常にEsの中にある。

意外と自然に口をつきました。
独語も記載した理由はEsが独語のためです。

西洋美術史や哲学がお好きな方、または映画などでご存知の方も多くいらっしゃると思います。
Es(またはid)は”感情・欲求・衝動”
本能のエネルギーであるリビドーとデストルドー(タナトス)の発生場所。
この説明だと曖昧すぎて正確ではないと思います。

本当は、Esを個展「7」時の構想テーマにする予定でした。
が、到底1年くらい構想しただけではどうにかなるものではない、この哲学は手軽に扱えるものではなかったのです。
もしかしたら生涯を費やしても扱えることなどないかもしれない。

ですので、あくまで精神的な感覚ではありますが私の作品は全てEsの中にある、それが答えです。そう分かると身体か、頭か、心か、それらのどこかで何かがうまくはまったのです。

しかし、それによって生じたイデオロギー。
「今が一番幸せなのでは?ならば、このまま幸せで満たされているここで。」
‥と、デストルドーが屈託ない笑顔で見上げてくる。

ただし、現状この歳であっても夢半ば。それに、明日があるとは限らないのだからそれはもう自然に任せるしかなく、贅沢な思考であることは重々と承知。

なにより、シンプルに現実逃避ですね、これは。
私は自分の人生の採算を取らねばならない。

そんなわけで極めて、苦戦している日々ですが
何かの映画でみたセリフ
「少しのお酒があれば世の中なんとかなるのよ。」

私は少しのお酒と、いただいた優しいお菓子でなんとかなっています。

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