見出し画像

2023ベスト展覧会

年末になり、こんな記事をよくお見かけし参考にさせていただいているので私も振り返りながらベスト展覧会を選んでみようかと。
その時のレポート自体はInstagramに投稿してあります。

思い返すと一番に脳裏にあがったのが

やはりこちら、若林奮の会期です。
この会期によって個展「序奏」の新作に繋がったわけで、2023年の自分に一番刻まれた気がします。もちろん展示自体にも衝上がるようで、でも、静かな迫力がありましたが、腐食が起きて、そのあと美術館(大学側)がどのように対処したのかなど、いわば美術館の裏側も観客に伝えようとする内容が大変印象に残りました。

開催データ
2023年6月1日〜8月13日
武蔵野美術大学美術館・図書館

人気の会期であったからということもありますが、課題で取り上げていることもあって、思い入れ深い会期です。とくにシーレ展ではありながら西洋美術史Ⅱの課題2で取り上げたオスカー・ココシュカの「ピエタ」において、取り憑かれています。
無論、シーレがどのような”天才”であったのか、初めてシーレを鑑賞する観客にも伝わりやすいと思え、魅力的な展示でした。
多分、私だけでなくシーレ展をInstagramに載せた方は同様にいらっしゃったと思いますがレオポルト美術館が投稿にいいね、を押してくださって美術館に自分の鑑賞が届いているのだと、大変感動いたしました。

開催データ
2023年1月26日〜4月9日
東京都美術館

次に麻生三郎展。決して、手がこっている、いわゆる映えさせていている会期ではなかったのです。しかしそれが、私が思う麻生三郎像に程近かったのです。正統派ともいえる、王道な展示方法。
本当、シンプル。THE 美術館といった印象です。そのことから麻生三郎が真摯に絵と向かい合っていたことが大変伝わる会期でした。
図録でみていた麻生三郎の作品を目の前にし改めて、抽象画について、考えるようになりました。

開催データ
2023年4月22日〜6月18日
世田谷美術館


もちろん他にも諏訪敦展やターナー、シン・ジャパニーズ・ペインティング、福田美蘭展‥等々、印象に残っている会期はたくさんあります。
甲斐性楠音展の畜生塚をみにいって、学校での学習がしっかり身についているのだと感動もしました。
その中でも、とくにという3会期をあげてみました。

今年は‥作品に観客が触れるという場面に何度も遭遇しびっくりしたり
人気画家が作品に触らないでくれといった内容を投稿したり
鑑賞や美術作品の在り方が変化していて、時代が進むにつれ美術館側の課題も大きくなっていると思います。そういった課題が増えていく一方で、素晴らしい会期をしてくれる美術館やキュレーター・に感謝です。


2024年もたくさんの会期にいき勉学にも生かしていきたいところです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?