感染症はコロナだけではない いつも危険はあなたのそばに
昨日は東京アラートが発動され、新型コロナウイルス感染予防に対する意識が、より一層深まる一日となりました。
新型コロナウイルスへの危機感は、日本ではもう3か月以上も高まっている状態です。
でも私はこれについて、ずっとひとつのモヤモヤを抱えていました。
危ない感染症はコロナだけではない
それは、危険な感染症は他にもいっぱいあるのに、なぜコロナにはみんなこんなに神経使って対策するのに、他の感染症には無頓着なんだろう、ということです。
もちろん、コロナは非常に感染力の強い感染症ですから、本当に細かい注意が必要だというのはわかります。
でも、例えばインフルエンザだって、毎年すごく流行するのに、こんなに予防に力を入れられることってないじゃないですか。
ちなみに、私は喘息があります。
今はもう投薬も通院もしておらず、治ったに近い状態ですが、過去に大きな喘息の発作が出た時は、こういう「治ったような状態の時」だったこともあります。
だから、一生気を付けなくてはならない病気だと思っています。
喘息がある人は、コロナの「重症化しやすい人」に含まれますが、正直、インフルエンザだって「重症化しやすい人」です。
そして、今年はコロナのことで影をひそめることになったインフルエンザですが、実は今年のインフルエンザは、けっこう危険な型だと言われていました。
昨年末に息子の主治医から、
「今年のインフルエンザは脳につきやすく、脳症などにかかる子供が普段より多いから、特に感染しないように気を付けて」
と言われたのです。
だから私は、当時はコロナよりインフルエンザに絶対かからないようにしようと、すぐに家族全員ワクチン接種に行ったのです。
結局、今年はコロナ対策でみんなが自粛生活をしていたため、インフルエンザの流行は全然話題にも上りませんでした。
でも、今年のようにコロナが流行していない時だって、インフルエンザは流行していて、他の感染症も流行していて、なおかつ、それにかかると「重症化しやすい人」は確かにいたわけです。
そういう、普段から感染症予防に努めている人、感染症の情報にアンテナをはっている人からしたら、「やろうと思えばこんなに流行を封じ込めるのに、もっと普段から気を付けてよ」って思うのが本音かなと思うのです。
感染症予防は、人に迷惑をかけないためのマナー
感染症は、大規模な外出自粛や休校休園などしなくても、本来個人個人の意識で随分流行を防げると思うんです。
一番大きいのはワクチンです。
子供には、たくさんの予防接種が義務付けられています。
中には、ワクチンの副作用が怖い、余計なものを体に入れたくない、感染症は自然にかかって自然に免疫をつけたい、という思想で予防接種を受けない人もいますよね。
私は医療の専門家ではないですし、ワクチンの危険性について議論するつもりはありません。
でも、私は、自分の子供にはすべての接種義務があるワクチンと、任意接種のワクチンもすべて絶対に打たせます。
それは、自分の子供が感染症にかかって重篤化したり、後遺症で障害をもつことは絶対に防ぎたい、ということが大きな理由ですが、別の理由もあります。
それは、自分の子のせいで、一緒のコミュニティーで生きる他の人たちに感染症を蔓延させたくないからです。
感染症に自らうつりにいきたいという人も、少数派ではあれどいるようです。
ですが、感染症にうつりたくない人の方が圧倒的に多数派です。
うつりたいひとはその結果どうなっても自己責任です。
でも、打つべきワクチンも打たず、予防もせず、感染させたまま集団生活に参加させ、自分の子供が原因となってうつりたくない人にうつしてしまったら、それはどう考えても迷惑行為です。
「免疫ができるからいいのよ」と言っても、それは他人に自分の主張を押し付けているだけの加害者の言い分です。
だから私は、子供に集団生活をさせる以上は、どんな感染症も予防し、周囲に広めないできる限りの対策をとらないといけないと思っています。
障害がある人は、感染症に関しては弱者
息子は自閉症と知的障害があり、何でも口に入れる特性があります。
ですから、余計になんでもウイルスをもらいやすいし、自分が誰かにうつしてしまう危険性も高いと思っています。
言葉をしゃべれないので、具合が悪くても発覚するまでに時間がかかってしまいます。
こういう子供を持つと、親は余計に「感染症対策」をしっかりやらないといけないなと日々感じています。
息子だけでなく、障害がある人は、往々にして普通の人よりも感染症に関しては弱者になりがちです。
「感染症弱者」の存在に目が行きやすくなった昨今、コロナが収束しても、コロナ以外の感染症に対しても、社会みんなで流行を防いでいく意識ができていったらいいなと思います。
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