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バイ・デザインを考えて設計をする。

プロダクトを作成する時、サービスを設計する時、大抵大きな壁になるのが、法律や倫理だ。時には面倒だと考えるだろう。しかし、見方を変えてみると、その点をうまく使ってやれば良い。うまくリスクを管理し、味方を増やすという考えだ。

プライバシー・バイ・デザイン(Privacy By Design, PbD)。この言葉を聞いたことはあるだろうか。PbDはプライバシー侵害を事前に考慮し、仕様段階から検討するプロセスのことを指す。

予め、プライバシーに配慮した設計やプロセスを踏むことで、利用者や社会から信頼を得ることができるだろう。このことに気づいた研究者・企業が、ゼロサムからポジティブサムへの転換を図るチャンスと位置付け、多くのところで積極的な対応がとられるようになった。

最近はPbDだけでなく、セキュリティに配慮したセキュリティ・バイ・デザイン(Security by Design)や価値全般に配慮したバリュー・センシティブ・デザイン(Value sensitive design)などの用語も生まれている。

このように、デザインはただ綺麗、整理された形やUIUXにこだわるというだけではなく、様々な価値をその設計の中に埋め込むことも求められている。

本来、懸念点だったところをうまく逆の方法で利点に変える。この考え方は設計のみならず、普段の業務、アイデア、日常生活にも応用できるだろう。

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