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スタートアップから見た「海外旅行のいま」 〜2022年の終わりに寄せて〜

こんにちは、海外旅行をこころから盛り上げたいアリコーです。
いよいよ2022年も残すところあと僅か、街もすっかり年の瀬ムードになってまいりました(年末の空気って何歳になっても独特のワクワク感がありますね)。

さて、Hotspringでは本日《らくらくキャンセル》というすごい機能をリリースしました。
一言でいうと「海外旅行の予約が、どんな理由でも旅行前日までキャンセル無料になる」機能です。
「くわしく知りたい!」という方は、ぜひプレスリリースをご覧ください。

機能のご紹介はプレスリリースを見ていただくとして、こちらのnoteでは、この機能の開発に至る背景となった、海外旅行の現状に対するぼく個人の考え、そしてHotspringとして目指すところを書いてみようと思います。

規制緩和で、海外旅行はどうなった?

日本では今年の後半、出入国に関する規制が大幅に緩和されました。
最近では街中で外国人観光客を見かけることも増えてきて、世界が徐々に元通りになってきているのを感じます。

日本から海外への渡航もスムーズになって、いよいよ海外旅行全盛期に突入!というストーリーを、ぼくも夏頃までは思い描いていました。
現に、多くの先進国(特にアメリカやヨーロッパ)ではすでにこのストーリーが現実のものとなっており、国をまたいだ旅行はコロナ前の水準まで回復を遂げています。

しかし、日本は事情が違いました。
歴史的な円安・物価高に加え、この国を取り巻く漠然とした不安も相まって、海外への渡航は11月時点でコロナ前の約20%程度の回復率となっています。

規制のレベルとしてはすでに回復を遂げている他国と大差ない中で、日本はビジネスや一部の若年層・富裕層を中心とした回復のスタート地点から抜け出せないまま数ヶ月が経っています。

国内旅行は、ついにコロナ前の水準に回復

一方で国内旅行に目を向けると「全国旅行支援」による需要のブースト効果が絶大です。
ついにこの秋、月次でコロナ前を上回る水準にまで市場が回復し、いよいよAfterコロナ時代への道を進み始めています。

直近の感染増を受けても需要が大幅に減少していないあたりに、国内旅行市場の脱コロナ感が見て取れます。

ちなみにぼくらの運営する予約サービス『こころから』では、全国旅行支援は非対応となっております。
旅行会社側のオペレーションがかなり複雑で、対応には相当量のリソースを持っていかれることが予見されたため「一時的な売上は作れても積み上がる価値が少ないので、メイン事業の海外旅行に集中!」という経営判断でした。

真っ青な隣の芝を指かじって眺めながら、虎視眈々と海外旅行プロダクトを磨き続けております。

海外旅行は「戻ってくるのを待つ」べきか

「海外旅行市場は秋ごろからメキメキ回復、年末年始の大波を経て、来年GW・夏休みとウナギ登りに回復!」と予想していたこともあり、Hotspringの計画について各所で「回復の大波にしっかりと乗ることで急成長します!」と宣言していました。

フタを開けてみれば前述した通り「さざ波は続けど、待てども待てども大波は来ず…」みたいな現状です。さすがにちょっとびっくりしましたね。
最近ではJTBさんも「回復には2,3年を要する」との考えを発表しています。

とはいえ日本を取り巻くさまざまな情勢が背景となっての回復ペースですから、徐々に波が大きくなるのを待つしかないように思えます。

しかし、ぼく自身も今年海外に行ったり、ここ最近日本の街中でたくさんの外国人を見ているうちに、ある感情を抱くに至りました。

「日本、このままだと結構ヤバいのでは…?」

思い返せばコロナ前、世はグローバル化の真っ只中、アジア各国も中国を筆頭に猛烈な勢いで世界に打って出ようという姿勢の中、日本も2019年には出国者数過去最多と、必死でその波に食らいついていたはず…。

そして今、諸外国が当時の勢いを取り戻しつつある中で、日本は海外に出ていかないばかりか、いまだに日常生活でマスクを外すことすらままならない現状(マスクの是非を論じるつもりはなく、ぼく自身もマスクはしています)です。

「久しぶりに国内旅行、コロナが完全に落ち着いたら海外も行きたいね」と言っているうちに、いつの間にか国際社会からすっかり取り残され危機的な状況に陥っている未来は「絶対にありえない」と言えるでしょうか?

たかが旅行、されど旅行

そんな未来を阻止するために「よし、旅行だ旅行!」と言っているのは少し的外れに思われるかもしれません。
しかし、旅行ですら海外に行かない国が、本当の意味でのグローバル化を成し遂げられるでしょうか?

今年、web3の領域でグローバルに挑戦するスタートアップがいくつも誕生しました。
日本の未来を支えうる、素晴らしい動きです。
しかし、ごく一部の方々だけが世界で活躍しても、本当の意味でのグローバル化には直結しません。
日本が真のグローバル化を成し遂げるには、やはり国民/一般レベルでの海外への進出が不可欠です。

ぼくは「まずは旅行でいい、まずは旅行がいい」と考えています。
3年間、変わり続ける日常と拭い去れない閉塞感に耐えた自分へのご褒美に。
コロナの間にハマったドラマの影響で、週末韓国に。
そんな小さな一歩が積もり積もって、この国の未来が形づくられていくのだと信じています。

まあ、そんな難しいことを考えなくとも、忘れかけていた広い世界に目を向けて、そして楽しくやっていきましょう。

海外旅行へのハードルをなくす

いま旅行会社が果たすべき役目は、海外への「小さな一歩」を少しでも踏み出しやすくするということに尽きます。
そこには円安や物価高などさまざまなハードルがありますが、ぼくはこの国に蔓延した「漠然とした不安」が最も厄介だと考えています。

『こころから』での沢山のお客さまとのやりとりを通じて、海外旅行に対する不安は「旅行への不安」と「予約への不安」の2つに切り分けることができることに気が付きました。

ぼくらはこれまで「旅行への不安」を解消する手段として
・LINEでスタッフと一緒に予約できる機能
・渡航手続きをサポート・代行してもらえる機能
などを提供してきました。

しかし、旅行には予約が必要で、情報提供や手厚いサポートによって「旅行への不安」は解消できても、「予約への不安」が解消できず「やっぱりやめておきます」というお客さまがたくさんいらっしゃいました。

旅行保険やキャンセル補償には適用条件が設定されており、「旅行にいける空気じゃなくなった」「行きたくなくなった」といった理由でのキャンセルには、多額のキャンセル料が発生してしまいます。
今回提供を開始した《らくらくキャンセル》は、そんなキャンセル料のリスクを無くすことで「予約への不安」を解消します。

予約時にデポジットしておくことで、どんな理由でも直前までキャンセル料を免除する。
英語で「Cancel for any reason」と呼ばれるこの予約オプションは、コロナ禍を機に北米から急速に浸透しはじめています。
日本での本格的な提供は、おそらく『こころから』が初のケースです。

今回はフィンテックの領域から「予約への不安」の解消にトライし始めましたが、海外旅行にはまだまだテクノロジーの力で無くすことができるハードルがたくさん存在しています。

そういったハードルを徹底的に排除することで、誰もが気軽に海外への一歩を踏み出し、ひいては日本という国の未来を形づくっていく手助けができれば、と考えています。

おわりに

まずは、このnoteを最後までお読みいただきありがとうございました。
「そろそろ海外行きたいけど、悩むなぁ…」と思った際には、ぜひ『こころから』の《らくらくキャンセル》を思い出していただけたら嬉しいです。

最後にプレゼントです!

このnoteに「スキ」のハートをつけていただくと、『こころから』で使える最強のクーポンコードが表示されるようにしておきました。
国内旅行専用なんですが、最後まで読んでいただいたお礼にぜひご活用ください。

売れるたびにちょっとずつ赤字になる恐ろしいクーポンのため、応援の意味も込めてこのnoteを(もちろん内容に共感いただけたら)Twitterなどでシェアしていただけたら嬉しいです。
クーポンコードは秘密でお願いします。
たくさん使われてしまったら表示するのをやめるかもしれないので悪しからず…笑

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