今から始められる、自己肯定感を高めるための8つの方法
自己肯定感というのは、自分に対する考え方次第で何とでもなります。ずっと自己肯定感がたかい状態というのはなく、毎日ちょっとずつ違います。そして、嫌なこと、不安なこと分からないことが続くと、自己肯定感が低い状態がずっと続きます。
特に、失業した、彼氏彼女と別れた、離婚した、大事な人が亡くなった、何かに失敗したなど、マイナスと思われるできごとに遭遇すると自己肯定感は落ちてしまいます。
しかし、どんな状況にあっても、自己肯定感を高める手立てはありますし、もともとの肯定感が高ければ、落ちるできごとにであっても平気で過ごすことができるようになります。このコラムでは、自己肯定感を高める方法を8つにまとめて書いてみました。
自己肯定感を高める方法その1
良かったことに目を向ける
自分にとって良かったことに考えが及ぶと肯定感は高まります。一日の最後に思い出すだけでも効果的ですが、より確かな効果を得たい場合は、今日会った良かったことを5つ記しておくことです。
その際にあまり難しく考えないことです。まず初めにでてくるのは「なんかあったかな?」というところです。でも必ず5つ書いてください。些細なことでも良いです。
たとえば・・・
友達がチョコレートをくれた
掃除をしていたらなくしていたペンが見つかった
赤信号につかまらなかった
職場で同僚にネクタイをほめられた
家に帰ったら美味しいご飯を食べられた
などです。そして、これを継続していく。そうすると、わざわざ思い出さなくても、「ラッキー」と思える瞬間が日常の中に増えます。この「ラッキー」の感覚を多く味わっていけば、自然と肯定感が高まります。
自己肯定感を高める方法その2
感謝を伝える
二つ目の方法は感謝を伝えることです。
感謝を伝える言葉、そうそれは
ありがとう
です。
この言葉を1日に3回、いやはじめは1回でも良いので、伝えてみましょう。
これもささいなことでいいです。
たとえば・・・ご飯をつくってくれたこと、郵便物を届けてくれたこと、メールをくれたこと、何か情報をくれたときに「教えてくれてありがとう」と言われると人は嬉しいものです。
そのときに、それをしてくれた相手にありがとうを言う。でも直接伝えるのが照れくさい場合は、別の人に「○○さんが△△してくれて、嬉しかった」と話しても効果があります。
私が推奨する自己肯定感を高める方法は基本的に継続するものです。
自己肯定感を高めるためには、自然と出てくる自己否定感とバランスを取らないといけないからです。自己否定がまったく不要というわけではありません。(これは別の機会にお話ししますね)
自己肯定感が低い人というのは、否定ばかりする習慣があります。その否定の量、否定している時間を少なくして、自分を肯定する量、時間を増やす必要があります。
自己肯定感を高める方法その3
自分をほめる
自己肯定感を高める方法その3は「ほめる」です。しかも自分を!
実はこれが一番効果的なんです。
ためしに今、10個ほめてみてください。
すぐには出てこないかもしれません。それはほめるハードルが高いからです。上の二つもそうですが、なんでもハイクオリティなものを目指そうとすると、なかなかそうはいかないわけです。1日のなかでたくさん努力をしたり我慢をしたり気を遣ったりしているのに、それを自分ですごいことだと認めない。
これが自己否定の原因にもつながっています。
ですから、その逆である自分を褒めるということをやることが、自己否定感から遠ざかっていく時にとても効果的なのです。
試しに今ほめてみますね。
朝寝坊をしないできちんと起きることができて素晴らしい
眠いのに本を読んで偉い
忙しいのに仕事の締め切りに間に合わせることができてすごい
何も言われていないのに家の食器を片付けて偉い
明日でもよいメールにすぐに返信して時間の使い方がうまい
子どものわがままに対してすぐにイラっとして怒鳴り返さない、よく我慢した
急な仕事を頼まれたけど落ち着いて対応できて偉い
寝る前に片づけをして偉い
見たいテレビを見るためにうまく時間を工夫することができた
ご飯を残さずたべることができた。健康で素晴らしい!
とにかくなんでもいいんです。
極端な話全ての行動を「よくやった」とほめることができるのです。
でも、
一番不人気でもあります。
それは
「朝起きたこと」や「用事を済ませる」くらい当たり前でほめても気分がよくならない。
むしろ、そんな小さなことでほめないといけないくらい自分にはほめるところがないのか?
と腹が立ってきたりします。
その気持ちもよくわかります。私も毎日やっていて馬鹿らしくなることがありました。でも、気がついたんです。どんなに馬鹿らしくても1つ1つ細かいことをほめているうちに「当たり前のことほど感謝だ」と気がついてきます。
この気づきを得ると、人を簡単にほめられます。感謝を素直に誰にでも伝えることができるようにな
自己肯定感を高める方法その4
人を助ける
自己肯定感を高める方法の1〜3は自分一人でもできる方法です。
しかし、今回紹介する方法は一人ではできません。
その分、肯定感の高まりも大きいです。
さて、その方法はと申しますと、
人を助ける
ということです。
人命救助とか大金を貸したりあげたりする必要はありません。
これも、前回までと同様で、小さなことでよいです。
荷物を持ってあげる、電車で席をゆずる、道案内をする。
などです。
人を助けると基本的には感謝されます。
その感謝が自己肯定感の高まりに作用します。
しかも、自分ではなく他人からもらうので、効果は大きいのです。
自己肯定感を高める方法その5
やりたくないことをやらない
自己肯定感を高める方法はまだまだあります。
今日はちょっと違うアプローチです。というのは今までは基本的には書くことを主体としていましたが、これは変わり種です。
それはですね、
「やらない」
という方法です。
一日のなかでやりたくないこと、気が向かないことあるでしょ。そのうちの1つを「やらない」んです。
まあ、仕事が嫌だからサボるっていう方法もよいですよ。でもそれで人に迷惑かかったり、注意を受けたりするようなら自己肯定感はさがるので良くないです。
やらないためにはやらない段取りをするんです。
人に頼む
別の日にやることにする
やらないで済むように断る(人からの頼まれごとなら)
やらないでも人に迷惑がかからないならサボるのもありです。
私の場合ですね、掃除をさぼる。とか、よくやるのは仕事を断ることですね。やりたくないやつ。で、一番良く使うのは自分がその仕事をしなくていいように別の用事をつくる。この辺になってきます。
自己肯定感を高める方法その6
「よかった」と言葉にする
自己肯定感が高まった時って「あ~、これでいいんだ」と思える瞬間なんです。
そりゃ、日常生活の中で嫌なことも、気になることも、腹の立つこともたくさんありますよ。でも、それとおんなじくらい良いことも起きているんですね。毎日。
よかったことがあった時に「あ~良かった」とちゃんと口に出して言う。
です。
心の中でうれしい思いになります。この嬉しさの体験が肯定感そのものです。
良いことがあったら良かったと自分で認める。
なんだそんな単純なことか・・・
と思われるかもしれないですが、実はこのシンプルなことが出来ていないために肯定感を失う人もいるんですね。
せっかく1日生きるわけです。
肯定感を味わい尽くしましょう。
自己肯定感を高める方法その7
言われてうれしい言葉は何ですか?
自己肯定感を高める方法はいろいろとあります。この方法はよくてこの方法はだめということもありません。それは何でかと言うと、人によって合う合わないがあるからです。
自己肯定感と一口に言っても人によって受け取り方が違うので、ある人には肯定的なメッセージとして受け取られても、ある人には否定的なメッセージとして受け取られてしまうのです。
たとえば、女性に対して「今日はなんかいつもにもましてエレガントな雰囲気ですね」とほめ言葉を言いました。しかし、その女性は「ってことはいつもはエレガントじゃないってことなのね」とちょっと拗ねてしまいました。一方で別の方に「今日のそのスカーフよく服とかバッグとあってますね」とお伝えすると「そう?実はこれ、この前妹からプレゼントしてもらったの。ちょっと派手かなと思ったんだけど思いっ切って使って良かった」
と言われました。
前者の場合は「普段はエレガントじゃない」なんて一言も言葉にしていませんが、受け取る人がそう受け取ってしまいました。一方で後者はほめたところがたまたまその人のアピールポイントだったのです。
肯定感を高める方法としてほめるということを上にあげましたが、自分にフィットするほめ方を自分で知っておく必要があります。
そうすると、不思議なことに他人に対してもほめ上手になっていたりするのです。
そこで、今日提案するのは、あなたが人から言ってほしいほめ言葉を考えるです。
今、あなたは何と言われるとうれしいでしょうか?
その言葉を考える。もちろん人に言葉で伝えてもらうことで高まることではあるのですが、実は、その言葉を考えるだけでも自己肯定感が高まっていくんです。
自己肯定感を高める方法その8
話を聴いてもらう
カウンセリングがなぜそんなに効果的で、世の中で流行っているのか?
実は話すと楽になるからです。話しを聴いてもらうこと。実は、あまりやられていないのです。
友達に相談をする。するとどうなるでしょうか?
まず、意見を言われます。そして、それはやめた方がいいとか続けた方がいいとかも言われます。ただ混乱するだけです。
しかし、カウンセリングでは一切否定をされません。単に話を聴いてもらいます。フィードバックとして返ってくる応答は、話したことをオウム返しされたり、肯定されたりするだけです。
カウンセリングは特殊なコミュニケーションです。聴き手は自分のことを話さないのです。だからこそ、自分のことをたっぷり話してもらって聴いてもらった、その先にある「分かってもらった」という感覚を味わえます。
これが肯定感を高め、次へのエネルギーとなるのです。
自己肯定感を高める方法8は話を聴いてもらう。
です。
ぜひ、カウンセリングを受けてみてください。
そして単に聴いてもらうだけではなく「分かってくれる」存在というのが大事です。これは不思議なことですが、どんなにつらいことがあっても「分かってもらった」という感覚があれば何とか生きていくことができるのです。逆にどんなにたくさん時間をかけて話しても話している側が「分かってくれた」という感覚を味わうことがなければ、辛いだけです。それはカウンセリングとは言いません。
以上8つの方法を上げてみました。
この全部を一気に実行に移すのは難しいです。自分にできる範囲で無理なく続けることが肯定感を高めるためには大切です。中途半端にやめると自分を責める素材を作るだけです。そうならないためには、始めたことおをある程度の期間続ける、そして途絶えてもまた続くということを繰り返していくうちにいつの間にか肯定感が高まっているのです。
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