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20代から40代の女性たちへ。子宮頸がんは予防できるから。

子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因。HPVは男性にも女性にも感染するありふれたウイルス。セックス経験のある女性であれば、高い確率で、一生に一度は感染機会があるけれど、大抵は免疫と代謝でウイルスは自然に排除されます。排除されず、HPV感染が長期間持続して自然治癒しなかった場合、一部の細胞が「異形成」とよばれる前がん病変を経て、5〜10年以上をかけて子宮頸がんに進行します

20代〜30代に急増。発症ピークは30代後半。

以前は発症のピークが40~50歳代だったらしい。それが今は、20~30歳代の若い女性に増えてきて、30歳代後半がピークだという。

ビューティ関係の仕事を長くしているので、沢山の女性と接してきました。その中には女性特有のがんが進行して命を落とした方や、若くして結婚前に子宮を全摘しなければならなかった方もいます。不正出血等、身体に異変を感じてから病院に行った場合は何かしら進行している場合が多いのです。そういう思いをしてほしくない、という気持ちでこの文章を書いています。

①まずは年一回の検診からでいいから受けて欲しい

「しばらく行ってない。。」検診がご無沙汰になってしまうのは何故だろう。聞けば「恥ずかしい」「どうも抵抗がある」と色々出てくる。

恥ずかしさ<<<健康な身体でenjoy life!

医学は進んでる。でも、予防できるならならないに越したことはない。病と向き合う時間に負担がかかるのは、何よりも大切なあなたの身体と心なのだから。

最初は恥ずかしいかもしれない。

でも大丈夫、検査は慣れるから!!!

「恥ずかしい」で検査をせず、不正出血を放置していた友人がいた。話を聞いて慌ててドクターを紹介したけど、その最初の診察でがんだと分かるくらい、彼女の病気は進行していた。「恥ずかしい」は一瞬。「先々まで健康な身体で人生を楽しむために」に意識を向ければ検査に対する気持ちも変わってくるはず。

何も無ければそれでOK!安心料と思って、まずは年1回の検診を!あなたのために、あなたの大切な人のために、お願いします。

②「要再検査」が出たら

相性の良いドクターを見つけましょう。婦人科はかかりつけがあった方がいい。再検査で異常無しとなる場合もあります。そしたらラッキー、神様ありがとう、で年1検診に戻せばよいのです。

③「再検査」で「異形成」が出たら

異形成は、前がん病変した細胞。軽度→中等度→高度と進行してがんになる。検査と検査の間にも、免疫や代謝の関係で軽↔中↔高を行ったり来たりもする。場合によって、細胞をしっかりとって生検が必要になる。

ここから先は私が辿ったプロセスを書きます。

人間ドックほぼオールAの私が、再検査で「中等度異形成」が出たのは44歳の時。その当時大恋愛が終わってズタボロの状態で、突き付けられた結果にショックは大きく、「アイツのせいだ!」ぐらいに荒れていたら、ドクターに「いやいや、Toniさん。細胞は5〜10年かけてがん化するんだから、その彼のせいじゃないって」と変になだめられたのを覚えている。なんていいドクターだ。「Toniさん、年齢的にもアレだからウイルスチェックしておこう。保険適用外だけど。」

④リスクマネジメントのためにウイルスチェック

子宮頸がんに関係するウイルスは、HPV16, 18, 31, 33, 35, 39, 45, 51, 52, 56, 58, 59, 68, 73, 82。

その中でも16,と18はかなりハイリスクでがん化する。「Toniさん、82型持ってるね。ハイリスクのグループだけど、16,18ほどじゃない。でも50%くらいがん化のリスクはある。半年ごとに検査していこう。そうすればがんになるのを未然に防げるから。」

⑤医師の指導の元、半年に1回の子宮頸がん検査

6年続けました。誕生月には子宮頸がん検査とホルモンチェックのために血液検査。半年後には子宮頸がん検査と子宮体がん検査を。それだけ通えば、台の上でドクターと談笑しながら検査終了くらいになります。

軽度↔中等度異形成を行ったりきたりして、たまに異形成はなくなって「異常無し」という時すらあった。体調は良く、仕事もガンガンやっていたものだから、喉元過ぎれば、、ですっかり調子に乗っていた。「このまま私は大丈夫!」と何故か根拠のない自信があった。2019年12月の結果は「NILM陰性」で「異常無し」だったからなおさらである。

でも、2020年4月、緊急事態宣言下でstay home していた時、身体に異変はまったく無かったけれど、ふと「コロナだからと言って、検査とばすってアリなのかな?」「いやいや。GW明けに病院に検査予約の電話してみよう」と頭によぎったのである。今思えば、これが虫の知らせのようなものだった。

がん化する時は、ものの5ヶ月で一気に細胞が変わる(こともある)。


「だから半年に一度の検査なのか。。」

CIN3高度異形成、がんの一歩手前、いや、0期のがんに進んでいる可能性もある。という検査結果を突きつけられたのであった。その場でさらに組織を採って生検。2週間後の検索結果もクロ。あれよあれよと手術が決まり、6月末に手術を受けることになったのでした。


つづく。。


愛を込めて

Ciao Ciao


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