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悩める容量は皆同じ

人間、生きていたら日々悩むことがあると思う。

小さなことから大きなことまで、様々。

自分が悩んでいることを、軽々とクリアしている人、その悩みとは全く無縁な人、そんな人と自分を比較して余計に悩むことや、相手を羨ましく思うこともあるのではないだろうか。

学生時代の友人と集まると「子ども」のことと「嫁いだ先の人間関係」での悩みがよく出てくる。

しかしながら、これは私にはない悩みだ。

私は、結婚しているが子どもがいない。
将来的に子どもができるか、できないか、多少考えたりする時間があっても、「子ども」について悩むことはない。

子どもの発達具合だったり、習い事のことだったり、子育てにかかる費用についてだったり。

そして幸いにも、義理の両親や家族とも仲良しだ。
フランス人というカルチャーが異なることもあり、義理の両親は憧れるような生き方をしている。夫を通して、人生のロールモデルだと思える家族に出会えたことは本当に幸運だったと思っている。

だけど、自分に悩みがないかと言われると、めちゃめちゃある。

私の場合は、確実に仕事だ。

30代も半ばに差し掛かり、仕事の要領もつかめて、物事がシンプルに見えてきた。20代の頃と比べて、どこに自分の可能性のベクトルを向けるべきか、進む道がより見えてきた感じだ。

今の生活上、自分に集中して使える時間も多いから、子育てが人生の後半にやってくるかもしれないと思うと、絶対無駄にもしたくない。

だけど「あれもできるのでは?」「これをやったらどうだろうか?」と、考えてやってみるものの、しっくりこなかったり、カタチになりきらなくて焦ったり。

「自分の納得いく結果を出したい」

フリーランスになって生活自体は満足しているが、やはりこう思う気持ちに関しては「どうしたらそう思えるのか?」なかなか見えず、今も模索している。

さらに、チームで動く仕事となれば、個々の力量を引き出したり、仕事の目的を同じ方向に合わせたり、一言でまとめると、そこでの人間関係の悩みは本当に尽きない。

そんな仕事に奮闘している私をみて「自分は何もできていない」と、子育て真っ最中の友人は言ったりする。

だけど私からしたら「人間を産んで育てあげる経験」をしている友人をすごいと思ってしまう。なぜなら、仕事と違って、赤ちゃんはコントロールが効かないことだらけだからだ。今の私は、確実に発狂するレベル。

だけど共通して言えるのは、人は、悩みを通して成長するということ。

悩み=人生の課題。

「その悩みは一体何なのか?」は、やはり人によって違う。
そして、必ずみんな悩みを抱えて生きていて、その「悩める容量」というのは、同じだと思う。

だから、自分の人生と比較して羨ましく思ってしまう人がいたら、その人は「自分には無縁な悩み」を必ず抱えていると思った方が良い。

無縁だからこそ気づきづらいと思うが、その人はその人自身が向き合わないといけない「悩み=人生の課題」が必ずある。

無駄に比較してはいけないし、今の悩みは、自分自身にとって必ず必要だと思って、真っ向から逃げずに取り組みたい。

コロナ禍が明けてきて、久々に顔を合わせた友人との会話。
自分には持っていない悩みの話を聞いて「なるほどな〜」っと、興味深く教えてもらった感じだ。

日々いろんなことがあると思うが、「悩める容量は皆同じ」と思ったら、すんなり自分の人生に集中できるのではないだろうか。

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