見出し画像

【日記】研究の社会背景や意義を考える卒論生の試行錯誤。言動に責任を持つとはどういうことか。

久しぶりの日記ですよー。

2週間に1回のペースの更新なんですけど、果たしてこれは日記と言えるのだろうか……。

ここ最近も、主に24時間の半分程度は研究室で地縛霊をしています。

私の所属している研究室では、2週間に1回のゼミ発表がノルマになっていまして、さらに、それにプラスしてデー夕の報告とか議論とかが入ってくるので、本当に「暇」になれる時間が無いんですよね。先生も認める「ブラック研究室(※)」はこちら。

(※ただ、そのぶん、自主性と社会人たるための責任感、優先順位の取捨選択スキルなどなどが鍛えられるので、卒業生からの評判は良いんですよ)

で、この2週間で私が集中していたのは、簡単に言うと、私の研究テーマの必要性をどう主張すれば、納得してもらえるか?という検討です。

ある程度、何を対象に研究をしたいかというのが絞り込めたので、数日に1回ほど先生とすり合わせをしながらテーマを固めていっている最中なのですが、

「あなたの主張する社会背景、なんか矛盾したことを一緒に説明してない?」
「その(狭すぎる)スケールと(ピンポイントすぎる)パラメータで考える意味はあるの??」
「それを調べて、何がいえるの??? どう役立つの⁇⁇」

という感じで、爆散とリベンジを永遠に繰り返すループにはまっているのが現状です。

さらに、今週のゼミにて「狭い視点にこだわりすぎてない?フィルターのかかったモノの見方をしているというか……頭が凝り固まっているような……」という直球のご指摘()をいただいたため、これはちょっと時間かけて多角的に再検討しないと後から地獄見ることになるな、と。

そういうわけで、既往の研究の流れ、社会背景、自分の関心を合理的に(!)繋ぎ直すという作業をひたすらやってました。

ものすごく厳密に主張を一貫させようとしてみると、自分がそれまでに得た知識だけでは理解も議論も浅すぎると感じたため、レビューもリベンジです。

さらに、「フィルターかかってない?」問題への対策はとても難しく。

これって、解決のためにはつまり、自分に見えていない要素は何なのか?というのを見つける手段を手に入れなければいけないわけじゃないですか。

……普通に考えれば、無理!(笑)

それでも、現状の自分の主張を全力で粗探しして、少しでも議論になりそうな部分を見つけたら「もし私がこれについて真逆の主張をするとしたら、どう反論するだろうか?どう"揚げ足を取る"だろうか?」ということを考えてみるということをやってみたりしました。

すると、案外、自分の主張構成に足りない要素がどんなものか?という示唆が得られる気もしてきたり。

あとは、例えば、社会背景をまとめるのであっても、それが「説明」にとどまってしまってはいけないのだという気付きも、新鮮な発見でした。

社会で起きていること・考えられていることって、そのすべてが自分の研究の意義を支持してくれるものではないんですよね。

価値観の持ち方によって全く異なる意見が出てくるような、ある意味Controversialな部分が必ずあります。

だから、社会背景になり得る事実すべてを列挙するようなまとめ方をするというのは、一貫性のない、単なる「現状説明」にしかならないんです。

つまり、現状の要素のなかから、自分の研究をするべき理由となるものを取捨選択するということが必須。

で、さらに、なぜそのように取捨選択を行ったのか?(数ある方向性のなかで、その方向に進むべきとしたのは何故か?)ということを、合理的に主張できないといけないんです。

この主張は、自分の価値観が絡むものになっても全然問題ないと思いますし、むしろ、社会でそもそも意見が割れることについて選択をするわけですから、価値観に基づいて主張しなければ、納得させることはできないと思います。

そのときにも、「なんとなくこう思ったから」なんて言っても全く納得感はありませんので、それなりの理由を揃えて、主張に軸を持たせないといけません。

例え主観に基づく話であっても、合理性が必要、ということです……!

これを自覚させられたとき、「難しすぎだろ!?!?!?」と思いました。
それはそうですよ……。

まあでも、自分の言動に責任を持つっていうのは、社会人としては本当に重要なことだと思いますし、ここで訓練しておかないとなあ、と感じますね。


……ということで、この2週間の試行錯誤から学んだことについて整理してみました。

卒論生ごときが研究を語れるとは思っていませんが、卒論生の立場だからこそ、試行錯誤について記録してみるのは面白いかもしれないな、と思いますね。

それでは、また隙を見て記事を書きにきますので、次回もよろしくお願いいたします。

では〜。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?