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黒塗り版ペンタゴンUAPレポートが公開

 昨年6月にペンタゴンが法律に基づいて公開したUAPレポート、正確には国家情報長官室(ODNI)が取り纏めたので、アメリカではODNIレポートと呼ばれている「予備評価:未確認航空現象」は、非機密版(Unclassified)と言う一般国民向けのものである。

世間をアッと言わせるには十分な内容だったが、UFO研究家にとっては正直、想定内の域を出なかった。
しかし実は機密版(Classified)と呼ばれる議員向けのバージョンがあり、一般の人は見ることが出来ない。

そこで、何度か紹介した事のある、UFO/UAP情報を調査している情報サイト"THE BLACK VAULT"のユーチューバー、ジョン・グリーンワルド氏が、通常の情報公開法(FOIA)ではなく、強制機密解除審査(MDR)という制度を使って、機密版の公開を直ちに求めたのだが、当初は表紙を含めて17頁の分量がある事だけが知らされた。(非機密版は9頁)

グリーンワルド氏はこれまで、FOIAを利用して200万頁にも及ぶ文書の開示に成功している有名人。
つい先日などは、昨年、UFOの正体を知りたいと発言して世間を驚かせた、オバマ元大統領の大統領図書館に、大量のUFO資料が保管されている事を突き止めた。
(現職時にはおくびにも出さなかったのに、あのおっさん、そのために大統領になったんじゃないだろうな(^^;)

しかし、あまりに膨大なので、開示作業に16年かかる(笑)という回答が返って来たそうで、請求対象を絞り込み中だという。

そして最近になって当局は、ODNIレポートに対するグリーンワルド氏の請求に応え、編集(黒塗り)された機密版を提供したので、アメリカのUFOコミュニティーを驚かせている。

レポートのPDFファイルは、BLACK VAULT サイトから今、誰でもダウンロード出来るようになっている。

アメリカの議員達は、これの黒塗りのないものと、恐らくは機密動画なども見て、「SFを見ているようだった」と漏らしている議員もいた。それらを彼らがどのように考えたかは、僅か半年後に成立した、国防権限法(NDAA)の中身を見れば、おおよそ想像がつくだろう。

黒塗り版を精査するには時間がかかりそうなので、まずは雰囲気だけでも。
左が非機密版、右が機密版。

グリーンワルド氏も指摘しているが、UAPの形状に関する部分などが隠されているようにも見え、一般的な形状と不規則な形状に分類しているようだ。


以上、私の記事を初めて読まれた方は、マガジンの過去記事も参照してください。

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