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【読んだ本17】天久鷹央の推理カルテー密室のパラノイアー知念実希人

読んだ感想

お久しぶりです。今回も推理カルテシリーズからの紹介です。今回も3作品が収録されていますので、それぞれの感想について書いていきたいと思います。読んでから少し間が空いてしまったので、思い出しながら書いていこうと思います。今回は、小鳥が病院に残れるのか?そのために鷹央が事件の解決を目指します。なんだかんだでこの二人は名コンビですね。お互いの関係を認めきれていない気もしますが、息が合っている感じがします。鷹央のツンデレも見ものです。ツンデレは死後ですか。

Karte.01 閃光の中へ

「呪いの動画」と聞いてあなたは何を思い浮かべますか。ホラーの定番な気もしますが、そんな「呪いの動画」をみてしまった双子の女子高生のお話です。原因となる病気についてはよく知られているような気もしますが、心理状態などで症状がそこまで大きく変わるとは人の心はもろく、身体にも大きく影響しているのだと改めて考えさせられました。それから、精神科の先生とのトラブル関係の原因が明かされる回でもあります。というか、この病院の精神科は大丈夫なのだろうかと心配してしまいます。

Karte.02 拒絶する肌

男性にとっては、辛い内容でしょう。愛する人がなぜ自分を拒絶するのか。女性としてもなぜ受け入れることができないのか。この話の病気に関しては、少し予想できました。話の中で症状が出てくる状況がやや限定されているので。しかし、病名がわかるまでは、精神疾患の可能性が高いのかと思わせる描写が続きますね。今回は精神科とのトラブルがメインなのかなと思わせる内容でした。兎にも角にも、原因がわかって本当によかった。

Karte.03 密室で溺れる男

偶然とは恐ろしいものですね。あまりに偶然が起こりすぎて、そして、お互いの勘違いから証拠の隠滅に近いことが起こってしまったことが、事件解決への道筋を暗くしました。自分の身内を守るため、自分の保身のために正しい情報が中々出てこない中で、鷹央もかなり苦労していました。小鳥の異動の件もあり、かなり焦っている様子の鷹央は、自分の気持ちに気がついていないのか、アスペルガーの症状なのかはわかりません。複雑に考えすぎてしまうが故に、単純な偶然の組み合わせに気がつかないことはよくありますよね。

今回も非常に楽しめました。引き続きシリーズを追って行きたいと思います。今は知念先生の別作品「夢幻のi」を読んでいるので、読み終えたらレビューしたいと思います。ここまでお読み頂きありがとうございました。他の作品に関しても、記事を書いておりますので、よろしければお読みください。


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