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建築探訪

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【建築探訪】シリーズの記事をまとめました! 紹介している建築作品のリスト ↓ https://goo.gl/maps/xezzx8STSsmrb38a9
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記事一覧

【建築探訪】vol.10 突如現れるブラックキューブ『大阪中之島美術館』

【建築探訪】vol.10 突如現れるブラックキューブ『大阪中之島美術館』

今年の4月に大阪に行ってきました。
用事を済ませて向かったの大阪市北区中之島

大阪市中央公会堂や大阪府立中之島図書館といったクラシックな建築作品が立ち並んでいます。
その一方で、こども本の森中之島や国立国際美術館といった現代的な建築作品も見ることができます。

そんな建築好きにはたまらない中之島に2022年2月に新たな建築スポットが完成しました!
今回は完成したばかりの建築スポット『大阪中之島美

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【建築探訪】vol.9 This is メタボリズム『中銀カプセルタワービル』

【建築探訪】vol.9 This is メタボリズム『中銀カプセルタワービル』

設計:黒川紀章

今回は黒川紀章が設計した中銀カプセルタワービルを紹介

設計者の黒川紀章は日本を代表する建築家の1人である。
丹下健三の門下生の1人であり、同じ門下生には槇文彦や磯崎新、谷口吉生と錚々たる名前が並ぶ。
代表作には福井県立恐竜博物館や国立新美術館などがある。

そんな黒川紀章が遺してきたもので、一番有名なのが菊竹清訓や大高正人、槇文彦らと共にメタボリズムを提唱したことだろう。

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【建築探訪】vol.8 温もりに包まれた知識の森『みんなの森 ぎふメディアコスモス』

【建築探訪】vol.8 温もりに包まれた知識の森『みんなの森 ぎふメディアコスモス』

設計:伊東豊雄

今回は伊東豊雄が設計したみんなの森 メディアコスモスを紹介

設計者の伊東豊雄は日本を代表する建築家の1人である。
国内外で多くの賞を受賞しており、2013年には建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞も受賞している。
代表作にせんだいメディアテークがある。

みんなの森 メディアコスモスまではJR・名鉄岐阜駅からバスで15分ほど
余談だが、岐阜バスの三田洞線(K50)もしくは加

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【建築探訪】vol.7 日本のロンシャン礼拝堂⁈『旧 倉敷市庁舎』

【建築探訪】vol.7 日本のロンシャン礼拝堂⁈『旧 倉敷市庁舎』

設計:丹下健三

倉敷というと何が思いつくだろう。
おそらく大多数の人が白壁やなまこ壁の蔵屋敷などの伝統的な建築物が有名な倉敷美観地区を思い浮かべるだろう。
自分の記事を読んでいる人の中には、大原美術館や倉敷アイビースクエアを真っ先に思い浮かべる人もいるかもしれない。

しかし、今回紹介するのは旧倉敷市庁舎(現 倉敷市立美術館)
設計したのは、建築ファンならだれでも知っているであろう丹下健三だ。

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【建築探訪】vol.6 『迎賓館  赤坂離宮 本館』

【建築探訪】vol.6 『迎賓館 赤坂離宮 本館』

設計:片山東熊

こんばんは、ひろです。
今回は片山東熊が設計し、村野藤吾が改修を担当した迎賓館 赤坂離宮 本館を紹介する。

格式高い元赤坂にある迎賓館 赤坂離宮は明治42年(1909)に東宮御所としてされた。
のちに赤坂離宮となり、庁舎を経て、現在は改修され迎賓館となっている。
※東宮御所:皇太子殿下の住まい

重厚感の中に繊細な美しさが感じられる建築作品だ。
細部に至るまで施された装飾が華や

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【建築探訪】vol.5 『すみだ北斎美術館』

【建築探訪】vol.5 『すみだ北斎美術館』

設計:妹島和世

こんばんは、ひろです。
今回は妹島和世が設計したすみだ北斎美術館を紹介する。

設計者の妹島和世は、日本を代表する女性建築家だ。
建築家の西沢立衛とともにSANAAというユニットでも活躍している。
国内外で多くの賞を受賞しており、建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞も受賞している。

墨田区の緑町公園の一角にある。
アルミパネルに包まれた外観が印象的な建築作品だ。

両国駅か

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【建築探訪】vol.4 『東京国際フォーラム』

【建築探訪】vol.4 『東京国際フォーラム』

設計:ラファエル・ヴィニオリ

こんばんは、ひろです。

今回はラファエル・ヴィニオリが設計した東京国際フォーラムを紹介しようと思う。
昨年の紅白歌合戦の会場になっていたので、記憶に新しい人も多いのではないだろうか。

東京国際フォーラムは旧東京都庁跡地に建てられた、東京の代表的なコンベンションセンターである。
3600枚ものガラスが使われているアトリウムが特徴的だ。

日本で初めて国際建築家連合

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【建築探訪】vol.3 『東京文化会館』

【建築探訪】vol.3 『東京文化会館』

設計:前川國男

今回は前川國男が設計した東京文化会館を紹介する。
前回、前々回で紹介した建築物の設計者である丹下健三は、前川國男の事務所出身だ。

上野公園の一角にある東京文化会館は東京都開都500年記念事業の一環として計画されたものだ。
ひと目見てモダニズム建築だ!と感じる特徴的な外観をしている。
打放しコンクリートの大きな庇や上野駅側のルーバーが印象的な建築物だ。

先日まで、国立科学博物館

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【建築探訪】vol.2 『国立代々木競技場 第一体育館』

【建築探訪】vol.2 『国立代々木競技場 第一体育館』

設計:丹下健三、坪井善勝

前回に続き、丹下健三の作品を紹介する。
丹下健三の代表作だ。
1964年の東京五輪の際に、スタジアムのひとつとして計画された。

当時としては珍しい吊り構造が採用されている。
そして、第一体育館は世界初の二重の吊り構造を採用したことでも知られている。

吊り構造による、屋根の3次元的な曲面が美しい
そして、建築のプローポーションも素晴らしい!

重厚感が感じられるRC造

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【建築探訪】vol.1 『東京カテドラル聖マリア大聖堂』

【建築探訪】vol.1 『東京カテドラル聖マリア大聖堂』

設計:丹下健三

自分が一番好きな建築作品
初めて訪れたときに、なんて素晴らしい空間なんだと感動した。
当時の自分は大学で建築を学び初めて1年も経ってない小僧だったが、
外観ばかりの建築物は好みじゃなかった。

東京カテドラル聖マリア大聖堂では、外観もさることながらそれ以上に内観に圧倒された。
住宅や学校が広がっている地域で、急に銀色のかたまりが現れた時も衝撃を受けたが、中に入ったときに感じたもの

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