荒玉
農業現場の新しい動きをコラム調の記事で発信します。新聞社に勤務していた頃、一般紙では「マイナー」だった農業の取材を続けてきました。いまでは一般紙も食の安全や農業と環境とのあり方について無視できなくなっています。特に輸入に頼りすぎ、食糧自給率ゼロという東京都の例など、食糧安全保障は喫緊の課題です。新聞社から独立後はJAグループ愛知の広報アドバイザーや農政ジャーナリストの会(東京)の活動に加えて、スタートアップの視点から農業応援の幅を広げています。
ふるさと信州を学びなおす目的で「信濃の国」の文化経済考を執筆しました。その後、活躍する信州人の話を聞くにつけ、コラムにしたいと思って執筆を続けています。本数も増えてきましたので、マガジンとしてまとめてみます。なお、信州の話でも農業関連は別に開設した「農政ジャーナル~長靴をはいた記者」に掲載していきます。
元新聞記者が歩いて、見て、感じたことをコラム調に配信します。「ふと思い出しました」のフレーズで、昔の取材経験を織り込みながら、地域経済や文化の「今」をスケッチする「歩きメディア」です。758(ナゴヤ)の街角ウォッチのなかから、全国ニュースの芽吹きが見つかるかもしれません。 筆名の荒玉は、祖父の田舎相撲のしこ名です。小兵ながら気迫がこもった取り口だったそうです。さあ、私もハッケヨイ・ノコッタ‼ (地域限定、部数限定の冊子になりましたら、このマガジンは期間限定で廃刊させていただきます)
収獲ロボットが、赤く実ったミニトマトをカメラで確認し、アームを伸ばしました。ミニトマトを挟むと、器用に回転させて、もぎ取っています。 ここは愛知県知多半島にある有機農業事業の直営農場。有機農業に挑むのは、トクイテン(Tokuiten、本社・名古屋市)です。 2021年設立の農業スタートアップ。実際に自分たちでミニトマトを栽培して実績を示しながら、収穫や巡回など各種農作業ロボットの提供と販路支援までをパッケージで販売するビジネスモデルです。 今年2月にハウスでミニトマ
南北に長い長野県。筆者は南信出身のため、将棋の名人戦第5局がある北信の高山村のことは、ほとんど知りませんでした。 関心を持ったのは、4月3日の朝日新聞に渡辺明名人と挑戦者の藤井聡太六冠のインタビューが掲載された紙面からです。 「第81期将棋名人戦七番勝負」(朝日新聞社、毎日新聞社共催)が4月5日、東京で開幕する前の特集記事でした。藤井六冠は対局場所について聞かれ、「藤井荘は・・・私も藤井なので気になっています(笑)」と締めくくっていました。 ■藤井荘の歴史 正式名称は
ヒルトン名古屋で2023年夏のスイーツビュッフェ「Snoopy's Summer Camp」の先行試食会が5月24日に開かれました。ヒルトン名古屋と「PEANUTS」との初のコラボレーションで、期間は8月23日までです。 ■コラボのスイーツ ビュッフェ会場には、スヌーピーと仲間たちが森の中でキャンプをしながら楽しくひと夏を過ごしている世界観をスイーツで表現していました。 マンゴーやレモンなど季節のフルーツを使った「チャーリー・ブラウンのマンゴーロールケーキ」、「ウッド
名古屋・伏見の名古屋商工会議所ビル東側のケヤキが27日(土)から伐採されます。25日に緑のトンネルとなったビル東側を歩いていたとき、ケヤキの大木に「街路樹撤去のおしらせ」の紙が張られているのに気付きました。 ケヤキ並木は、名古屋商工会議所が1981年(昭和56年)に創立100周年の記念植樹としてビル東側と南側の歩道に植えたものです。会議所職員でも当時を知る人は少ないため、同年に刊行された「名古屋商工会議所100年史」を閲覧しました。 当時の会頭は、東海銀行(現三菱UF
名古屋市東区の徳川美術館界隈は静かな住宅地です。この場所にヘアカラー大手のホーユー(名古屋市東区)は、創立100周年を記念して「ホーユーヘアカラーミュージアム」を開設しました。 自社のヘアカラー製品の歴史と文化を次世代に伝えていく目的ですが、ヘアカラー業界全体の流れを知ることができる国内初のヘアカラー特化型ミュージアムでもあります。2023年5月9日の一般公開に先立ち、8日の内覧会で見学しました。 揺れる髪をイメージした波のような白いデザインの外観が目をひきます。鉄筋
京都を拠点に活動する染色作家、八幡はるみさん(66)の特別展の印象記です。 「八幡はるみ GARDEN」が2023年8月27日まで名古屋市東区葵のヤマザキマザック美術館で開催されています。開幕した4月21日に八幡さんと学芸員から作品の説明を受け、GARDENの作品群の鮮やかな色彩が目に焼き付いていました。 3週間以上たってからの執筆は、特別展で投げかけられた芸術と環境問題について考え続けていたからでした。 ■作品の変遷 第一章 型や版の世界~1990年代 まず写真と
世界中で愛されるポケットモンスター。ストリングスホテル名古屋(名古屋市中村区)は6月1日から「ピカチュウ」をモチーフにしたアフタヌーンティーを開催します。8月31日までの期間限定です。 ■主なスイーツ 5月10日の試食会では、パティシエの皆さんが担当したスイーツやセイボリーについて紹介しました。 スイーツを担当したパティシエ足澤幸弥さんは、幼少期よりポケモンファン。ピカチュウのかわいらしさをどう形にするかを工夫したといいます。 「見た目だけではなく、食感でも楽しん
名古屋プリンスホテル スカイタワー(名古屋市中村区)で5月12日から「キャッツ・ムーンライト・アフタヌーンティー」が始まりました。31階レストランSky Dining 天空の地上140㍍から名古屋四季劇場と東海道新幹線など多彩な鉄道車両を眼下に眺めながらの「ヌン活」です。 ■脚光浴びるヌン活 ヌン活とは、アフタヌーンティー活動を略したことばです。2022年ユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされました。 私はこのとき、ほとんど注目していませんでしたが、2023年5月8
愛知県知田半島で生産される小粒のタマネギ、ペコロスの出荷が始まりました。 ペコロスは、直径3~4㌢の小さなタマネギです。カレーや煮込み料理などに丸ごと使えるので、レストランなど業務用を中心に使われています。 主産地の知多市日長では、日長ペコロス生産組合(17戸)が約1㌶で作付けしており、4月18日から8月上旬までに4800ケース(1ケース5㌔)の出荷を見込んでいます。 この地区では「知多ペコロス」のブランド名で商標登録。JAあいち知多によると、出荷期間中に全国に出回る
パラ陸上・日本選手権(第34回日本パラ陸上競技選手権大会)最終日の4月29日、3人の選手が7月にパリで開催される世界選手権の日本代表に内定しました。 このうち男子走り幅跳び(義足T63)で世界切符を手にしたのは、東京パラリンピック代表だった山本篤選手(新日本住設)です。 山本さんは2022年11月29日、愛知県豊橋市の市立牛川小学校の「パラ陸上体験型授業」に招かれ、6年生児童85人に義足を実際に体験してもらう出前授業をしていました。主催は牛川小の近くに愛知事業所がある三
名古屋大学など東海地域の21大学が参加するアントレプレナーシップ教育・起業支援プログラムのTongali(トンガリ)。年度初イベントのシンポジウムが4月22日(土)、名古屋大学理学南館坂田・平田ホールで開かれました。 テーマは「大学で何する?」。対象は東海地区の大学生、大学院生。中高生でしたが、定年後スタートアップを志す筆者も会場参加しました。 基調講演は、政治と政策のプラットフォームを運営する株式会社PoliPoli(本社・東京都千代田区平河町)の伊藤和真CEO。愛知
「大規模メーデー4年ぶり開催 連合愛知」の記事が30日の読売新聞愛知県版に載っています。労働者の祭典といわれるメーデーは本来、5月1日のはずです。 実は大型連休(GW)期間中の5月1日を避けたのは、1996年の連合愛知が最初でした。読売新聞の1996年4月12日社会面に「5・1だと連休つぶれる…」として堤稿したことを思い出します。 1996年のGWは、4月27日(土)から5月6日(月)の振替休日まで最長で10日間となります。連合愛知はそれまで5月1日に全国のメーデー統一
名古屋市千種区の東山遊園株式会社は、自社の運営する星ヶ丘駐車場屋上に農業ビジネスを展開する株式会社アグリメディア運営のサポート付き貸し農園「シェア畑」を誘致しました。「シェア畑garden星が丘」の名称で4月28日に開園します。 東山遊園は、商業施設の星が丘テラス、東山ボート、星が丘ボウルなどを運営しています。2023年に星が丘ボタニカルタウン宣言をしています。東山遊園周辺にある東山公園や平和公園などの緑豊かな環境に注目し、自然環境との調和や相乗効果を目指しています。「シ
南信州の小京都・飯田市は人口9万6557人(3月末時点)。南アルプスと中央アルプスの山並みに囲まれ、天竜川が生み出した壮大な河岸段丘を見渡す田園都市です。 ひと昔前は、全国トップシェアの水引細工や天竜舟下り(現在は天竜川和船下り)など山紫水明をうたわれていました。毎年8月に開催する「世界人形劇フェスタ」は、1979年の国際児童年に始まった「人形劇カーニバル飯田」が前身。今や国際的なイベントに成長しています。 最近は、人口1万人当たりの焼肉店の数が日本一ということで、「焼
名古屋駅前の顔として、また広告塔として知られる巨大マネキン「ナナちゃん」。4月28日に50歳を迎えることから、設置者の名鉄百貨店は4月17日、ナナちゃんバースデーウイークのお祝いグッズをメディアにお披露目しました。欲しくなる限定品ばかりです。 それでは写真でご紹介します。 ■ANNA SUI(アナ スイ)とのコラボ ■お湯を差すとナナちゃん現る~岐阜県多治見市の美濃焼メーカー「丸モ高木陶器」マグカップ ■古家野雄紀氏デザインのナナちゃん紙袋 ご本人の作品も ■誕生日
南信州・飯田の飯田市美術博物館で特別展「美術と風土アーティストが触れた伊那谷展」(16日で閉幕)を見てきました。アーティスト20人による巡回展のスタートは見どころ満載でした。 この展示会は、近畿・東海・伊那谷で活躍している美術館の学芸員や画廊主が実行委員会を構成し、造形作家20人を選びました。その作家たちに実際に伊那谷を訪れてもらい、そこでインスピレーションを得て制作した作品を中心に展示しています。 出展作家のジャンルは、日本画家4名、洋画家7名、彫刻家1名、版画家2名