南海トラフ巨大地震臨時情報(巨大地震注意)~我が家の防災品をチェックしてわかったこと
13日の朝刊折り込みチラシに防災バッグの案内が入って来ました。取り扱いは朝刊を配達する読売新聞販売センター。防災士の兄弟が選んだ基本の防災セットを読者にオススメしていました。
価格は1人用セット1万2000円(税込み)。あくまで基本セットのため、足らないモノなど過不足がありますが、自宅用とは別に車載用に考えています。
■臨時情報(巨大地震注意)
防災備品の確認は、2024年8月9日の日向灘地震がきっかけです。宮崎県日向灘を震源とするマグニチュード(M)7.1を観測。気象庁は8月9日午後7時15分、「臨時情報(巨大地震注意)」を初めて発表しました。
発災が同日午後4時43分。臨時の評価検討会から1時間45分という迅速な判断でした
翌10日午後7時57分頃には神奈川県西部地震(M5.3)も発災。南海トラフとの関連性はありませんが、防災について見直す機会でした。
■防災士として
新聞社在職中の2018年4月、特定非営利法人日本防災士機構から防災士の認証を受けました。地元に名古屋大学減災連携研究センターがあります。ここは専門家を講師に招いた勉強会「防災アカデミー」や、防災減災の基本を学ぶ「減災カフェ」など主催しています。筆者も参加して防災意識を高めてきたつもりです。
もちろん、新聞記事を書くときに防災士や地震、風水害、火山などの専門家の講義が役にたっていました。
■防災セットは信州に疎開
我が家では、非常持ち出し袋とキャリー式の防災セットを用意していました。過去形なのは先日、信州の実家の防災グッズが不足していることに気付き、運び込んだためでした。名古屋には一通りの防災品がそろっていたからです。
今回、発災翌日の9日に備蓄関連の見直しを始めて、脇の甘さに気付きました。防災セットを信州に疎開させたあと、あちこちに備品が散在したままだったからです。
■我が家の防災見直し
早速、一か所にまとめておかなければと、キャリーバッグに防災用品を入れ始めました。備品を集めるのに3日ほどかかりました。
読売新聞のオススメ防災セットに入っている水、軍手、マスク、粘着テープ、懐中電灯、LEDライト、防水シート、笛、非常食などはもちろんです。
このほか、油性ペン、メモ帳、携帯ラジオ、アルミホイール、ラップ、医薬品、体温計、給水用ビニールタンク、手巻き式充電器、乾電池多数、公衆電話用小銭、冷感ウェットティッシュ(夏用)、カイロ(冬用)、スリッパも。
3日かかったのは、あちこちに備品が散在していたことが一因ですが、一番の理由は大切なモノをしまい忘れていたからです。それは本箱にも入りそうな簡易トイレの箱です。
■災い転じて・・・
これでは「いざ」というときに役に立たない。部屋の隅々まで探しました。
本箱にはなし。「スーツケースの中かも」と開けてみたり、仕事用のバッグをいくつも確認したり。探し尽くしたと思った3日目。手つかずだった寝室のベッドサイドで発見しました。
買ってから私の枕元のそばで寝起きをともにしていたわけです。ベッドサイドには懐中電灯と予備のメガネ、ガラス片の上でも歩けるように底の厚いスリッパを備えていましたが、大切な簡易トイレまで置いていたなんて・・・。
3日間、捜索をやきもきしながら見守っていたパートナーは、発見と同時に、「重要備蓄品」をトイレに移動させました。
■捜索の成果
自宅内をあちこち捜索したことで、良いこともありました。
家具を固定する突っ張り棒の確認や紛失したと思っていた備品を発見したり。ローリングストックで、足らなくなった備蓄用の飲料水の買い出しにも出かけました。
ものを移動させるたびに掃除もできました。備品一覧表も作り直しました。
■失敗も
乾電池式のスマホ充電器はいくつあっても良い。訪ねた量販店に防災グッズとしてお値打ち品が1袋だけ残っていたため、急いで買いました。
すでにアンドロイド用スマホの充電器はありますが、iPhoneやiPad、wi-fi端末の充電器として使おうとおもったのです。
備品捜索が落ち着いて、充電器を実際に機器につないでみると不適合でした。QRコードで適合機種も確認できました。
こういうものは、余裕のあるときに確認して買わなければいけません。教訓のひとつ、安いからといって、あわてて買っても使えなければ「安物買いの銭失い」です。
今回は臨時情報(巨大地震注意)の渦中でしたが、やはり余裕を持って準備することが大切です。
なにより、日頃から使い慣れたものを仕事用のバックに入れて防災仕様にしておくことをオススメします。車にも防災セットを忘れずに入れておきます。
備えあれば憂いなし。移動先で何が起こるかわかりませんから。
(2024年8月13日)
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