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偏差値40なのに東大受験を決めた理由

普通偏差値40(東大模試ではなく、校内の模試)の人は東大受けようなんと思わないですよね。東大は頭が良くて勉強ができる人が行くものですから。絶対自分には無理、とほとんどの人が思っていると思います。

簡単にまとめると、この「絶対自分には無理と多くの人が思っている」という事こそが僕が東大に受かると信じれた理由で、実際に受かった理由だと思っています。

絶対自分には無理という人の中に何人東大の過去問を解いたことがる人がいるのでしょう?東大生なんだ、すごいね!という人の中に東大入試にちょっとでも触れたことがある人はいるのでしょうか?東大入試には多くの思い込みが隠れています。

最初は僕も他の現実的な国立大学を受ける気でいました。学力的には私立大学ならもっと現実的です。ただ、うちの場合は金銭的に余裕がないので国立という点は譲れませんでした。なので、国立行くために頑張って勉強してやるぞ!というモチベーションだけはありました。これが高2の3月の話で、みんなとの遅れを取り戻すべく数学の復習(僕の場合は数2bの授業を受けてなかったのでその勉強が中心)を始めたのでした。

春休みが終わって高3が始まります。高校生活の記事でも書いたように、僕の学校は好きな授業を選択してとれるシステムだったので、この時は一応受験対策の授業を国語と英語でとって、その他は独学でがんばる方針にしました。国語はなんでとったのか覚えていませんが、英語は先生や友達が好きだったためで、その他の科目は授業行くのがめんどくさいし、音楽や英語のプレゼンテーションなどの授業をとりたいと思っていたからです。

そうして受験系の授業を受けていると、周りの人の学力や志望大学がわかってきます。授業外でも友達と話す内容が受験関連になってきます。部活で高1の時から模試を受けて勉強を頑張ってた友達A君や宿題を完璧にこなしてたB子とも行きたい大学の話などをしました。

ここで気付きました。誰も東大受けないじゃん!あんなにいつも頑張ってたA君もB子も東大受けないのかよ!

これってチャンスでは!?

校内でも勉強熱心だった層が東大を受けないのは意外で、勉強できる人はみんな東大を受けるイメージだったのに実際は遠慮している。これはこの高校に限った話ではなさそうだ。ということは、本当は東大を受ければ受かるのに受けない勉強のできる受験生はいっぱいいるだろう。もったいない!けど、ありがとう!合格者の枠を空けてくれて!

ライオンより速く走る必要はない。周りの友達より速く走るだけでいい。

しかしながら確かに、東大受験生の中には幼いころから英才教育を施されてきた超絶頭のいい、余裕で合格する人が多いでしょう。99%はそうかもしれません。少なくとも塾にも行ったことない公立非トップ校出身の僕からしたら皆英才教育です。

この99%とは戦いません。勝てるはずがありません。敵は僕と同じ甘い考えで東大を受けようとする1%の命知らず受験生です。1%もいるかよ、って思うかもしれませんが東大の1学年は約3000人いるので、受験生トップ層の中に自分を過小評価して東大は無理だと思い避けてしまう人が一定数いることを考えると、1%の30人程度はこういう凡人の入る余地があるだろうと睨んだのです。

ずっと前にTwitterで見たイギリスの雑誌のこどもからの質問コーナーの回答で好きな話があります。それは凶暴でおなかをすかせたライオンから追われたらどうすればいいの?という質問に対する答えでした。「ライオンより速く走れなくてもいいんだよ。ただ君のお友達より速く走れればいいんだ。」

東大受験において普通の人はライオンに勝たなければいけないと思っています。ですが、親の時間と金をありったけ使った教育をされてきたライオンに勝つのは無理です。ですが、凡人受験生のなかのトップになればギリギリ滑り込める可能性があるのです。

ライオンに追われた方が速く走れる。

東大を受ける理由はもう一つあります。東大の方が目指しやすいのです。入試自体は難しくても、東大を目指して勉強するプロセス自体は難しくないのです。むしろ簡単かもしれません。

何度もお話ししたように、高3春時点での僕は周りの受験生から大幅な遅れをとっていました。どの大学を受けるにしても圧倒的な勉強量が必要でした。長い時間勉強するのは非常にストレスになります。なんでこんな勉強しなきゃいけないんだろうって思うことが何度かありました。勉強はパッとした成果が出づらいので、努力に対して成果が見合ってない気分になるのです。だからといって国立に受かるためには勉強量を減らすわけにはいかないのですが、この問題の解決策はもう一つあって、それが、成果を大きくすることです。言い換えれば、もっと大きな成果に向けてがんばっているのだと自分に言い聞かせることによって、モチベーションの維持がしやすくなるのです。

僕が目指してるのは日本で一番難しいとされる東大なんだから、これだけ勉強するのは当然だよ。模試でいい成績取れないのも当たり前だよ、ライオンだらけなんだから。そう思うことで、自分の努力を正当化できるのです。

別に東大を受けるからと言って特別な勉強が必要になるわけではありません。受験科目は社会2科目分増えましたが、それは他の受験生も同じ条件ですし、国立ならセンター試験で使う予定だったのでどっちみち勉強する内容です。

ただし、これも自分が合格する可能性を信じるために得点のシュミレーションをする必要があります。注意して欲しいのは、これは模試とは異なるということです。

教科書カンニング過去問

目指す段階で模試を受けてもいい成績をとれるはずはありません。圧倒的に知識不足だからです。逆に、知識があれば解けそうか?というのが大事になってきます。例えばいずれ1月のセンター試験ごろまでには覚えているであろう世界史の単語を今覚えていないからといって成績が悪くてもなんの参考にもなりません。知りたいのは2月の本番で点が取れそうかどうか、なので。

ここは、単語はもう覚えた体で直近の入試問題を解きましょう。教科書や単語帳をいくらでも参照しながら、解答欄を埋めていきます。

みなさんもやってみてください。意外に行けます。教科書さえあれば半分程度は得点できます。

これをやるとわかるのは、教科書レベルの知識さえあればそれなりに得点できそうであることで、東大の試験問題は思ったより難しくないのです。

東大は難しいというのは思い込みで、簡単ではないにしろちゃんと勉強したら受かる気がする!というのが感想でした。

そうして東大受験生活が始まったのでした。

僕の受験について、Youtubeでも語っているのでよければご覧ください!



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