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一泊三日と3時間!悪縁をぶった斬って良縁を掴め!旅 終

推し美術館と、旅の終わり

出発
姫路でモーニング!
岡山駅でおやつ、福山で靴を調達
ふくやま美術館でテンション爆上げ!
友人と合流、18きっぷを使い倒せ!
鈍行乗り継ぎ6時間移動、山越えは圏外との戦い。
デイリークエストは効率的に。
宝物殿はトキメキがいっぱい。
再びのソロ。松江満喫!
旅先が温泉地って最高
4度目の正直、姫路城!
推し美術館に通える距離に住みたい
・推し美術館と、旅の終わり

蓬左文庫のいくつかある展示室を進み、行きとは別の廊下を通って本館へ戻る。
今度は「尾張徳川家の雛まつり(2023年)」だ。

もうね、展示室入った瞬間の私
「は?」
ですよ。
入って正面、広い展示室の奥1面に雛壇が出来上がっていました。
縁側かよって感じの屋根付き。

何を言っているか分からないと思うが、德美さん、こういうとこある。
そもそも茶室と能舞台を常設展の展示スペースにしてる時点でよく分からない。大好き。

前回お邪魔した時は茶の湯関連の企画展で、展示ケースの中に畳敷きおった……!と思ったのが懐かしい。
展示っていうか、学芸員による演出がなされた所蔵品の舞台作品に見える。
かっこいいかよ。

とりあえず呆気に取られたけれど、一番奥なのでまずは手前から順に見ていく。
そしてまた首をひねった。

なんだこのとんでも細かい調度品の数々。

雛飾りなんて歴史ある言い方をしていたから忘れていたが、現代風に言えばミニチュア作品だ。
あるわあるわ、小指の爪程度の大きさの、現物と大差ない装飾が施された家具に小道具その他諸々。
刀の鑑賞に単眼鏡欲しいと思ってそれなりに経ってしまったが、この日ほど買っておけばよかったと思ったことはない。
職人技光りすぎだろ、質がエグいわ。

ただの家具類ならまだ、すごーい、くらいで済んだかもしれない。
だが、雛飾りなのだ。
その大半が貴族のお姫様の婚礼調度、嫁入り道具である。
黒光りする漆、鮮やかな紅、顕微鏡を使って描いたのかと言いたくなるほど細かな金細工。

理解が追いつかないまま、いつの間にか最奥の雛壇まで来ていた。
尾張徳川の三代にわたる姫君たちの雛飾りが大集合。
圧巻の一言である。

ここで企画展の名前を思い出してみよう。
「尾張徳川家の雛まつり(2023年)」
徳美さん、毎年雛まつりやっているのである。

やってるのは知っていたがこの時期に来たのは初めてだったので、普通に度肝を抜かれた。
こりゃあ毎年できるわ。
質も量もやっばいもの。
テーマ変えて特集も余裕ですね、理解しました。

調度ばかりやべーやべーと語彙をとかして絶賛してしまったが、雛人形たちも大概とんでもない。
平安貴族風の格式高そうなものから、ちょっとおでかけしてそうなほんのり略式なものまで、衣装ひとつとってもバラエティに富んでいる。
色柄だけでなく、もう佇まいが違う。
当然のように表情も違う。

完全に「個」がある。
当たり前かもしれないが、それぞれの魅力で魅せてくれるから全く飽きない。
これは毎年通いますわ。
本気で名古屋住みたい。
推し美術館にいつでも行ける環境で生きたい。
最後の最後、うっかり見逃しそうな展示室で収納系まで見せてくれる徳美さん大好き。

ふぅ、福山美術館に続いて語り過ぎてしまった。
だが、長々綴った一泊三日と3時間の旅行記もこれにて幕である。

ロッカーから荷物を回収、絵葉書に旅行中に確認した推しポイントをしたためて、切手を買った郵便局のポストに投函。
夕飯に五平餅を買って、乗り換えで降りた豊橋であんまきとおにぎりを買って帰った。

17時過ぎの電車に乗って、東京に帰ってきたのが日付が変わる頃。
相変わらず浜松から熱海まで(静岡)がはちゃめちゃなげぇなと思いながら帰った(3時間弱)。

読者各位におかれましては、長々とお付き合いいただき感謝いたします。
長くなり過ぎて毎日更新に間に合わなくなるとは思いませんでしたが、今後もゆるゆる、思い出した順に過去の旅をふりかえりつつ、新しいものは覚えているうちに書き留めていこうと思います。
次は18きっぷ2023春、日帰り茨城旅の予定です。

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