一泊三日と3時間!悪縁をぶった斬って良縁を掴め!旅 5
友人と合流、18きっぷを使い倒せ!
・出発
・姫路でモーニング!
・岡山駅でおやつ、福山で靴を調達
・ふくやま美術館でテンション爆上げ!
・友人と合流、18きっぷを使い倒せ!
・鈍行乗り継ぎ6時間移動、山越えは圏外との戦い。
・デイリークエストは効率的に。
・宝物殿はトキメキがいっぱい。
・再びのソロ。松江満喫!
・旅先が温泉地って最高
・4度目の正直、姫路城!
・推し美術館に通える距離に住みたい
・推し美術館と、旅の終わり
さて、私が2時間半美術館内をうろうろしている間に、今回の旅の友が到着した。
片や夜行バスと鈍行電車。
片や北関東の地元から新幹線等々を乗り継ぎ。
かける交通費と時間に差がありすぎる二人は合流し、それぞれ分厚い図録を鞄に詰めて、福山城の周りをふんわり散策して駅へ戻った。
ここで、18きっぷを紹介しておこう。
青春18きっぷ、という名前で、学生じゃないと使えない、と思っていた時期が私にもあった。
だがこれ、年齢制限はない。
私が初めて使ったのは大学を卒業してからだ。
18きっぷは、販売期間と使用期間が決まっている。
だいたい春休みと夏休みと冬休みの頃だ。
12,050円で5回分、JRの鈍行電車が乗り降り自由になる(2023年春時点)。
一回使うとその日一日乗り放題なので、今回の私のように、姫路から福山、福山から倉敷、倉敷から出雲市まで乗っても実質2,410円で行ける(普通に乗ると7,150円かかる)。
ちなみに帰りは、大阪ー姫路ー大曽根ー東京でザックリ12,000円分くらい乗るので、帰る頃には元が取れている計算だ。
一枚の切符に、使用した日付のスタンプを、使用する人数分、最初に乗る駅で押してもらって、以降の乗り降りは有人改札でスタンプを確認してもらうだけ。
無人駅だと、券売機のカメラで近隣駅の駅員さんが確認してくれたりする。駅に寄るので都度確認してほしい。
一人で5回使ってもいいし、5人で日帰りしてもいい。
今回は、友人と2回、帰りで1回、残り2回は後日一人で花見に行こうと思っている。
行こうと思えば、都内から静岡往復、なんなら名古屋くらいなら1日で行って帰って来られる。
基本的に鈍行での移動になるので、時間に加えて体力も考慮してほしい。
ここのこれだけ見たい!とか、これ食べたい!とかだけで使えるので、鈍行電車でのんびり楽しめるタイプの人にオススメだ。
私は移動中、寝てるかスマホで原稿(趣味で書いてる小説)を書いている。
終点から終点までを乗り継いでの移動。
2時間前後座りっぱなしはまだマシで、通勤ラッシュに巻き込まれると立ちっぱなしもあり得る。
接続がうまくいかない時間帯だとホームで待ちぼうけもたまに。
そういう体力的、時間的リスクを、知らねぇ!安く!行きたいところに行くんだ!と思える人にはオススメだ。
そして私はそんな18きっぷ愛用者である。
たまに余りそうになると友人も巻き込むが、現状は苦情が来るほどの強行軍はしていない。はず。
そんな遠くまではいかないけど、途中下車して楽しみながら遊ぼうと誘った地元の友人。
始発で出れば、仙台経由しつつ平泉行って一泊して帰って来られるぞって巻き込んだ後輩。
そして今回、仕事が辛い?出雲で悪縁切って良縁結んでもらおうぜ!と連れ出した地元の友人。
一応楽しかったって言ってくれた友人たちである。
流石に北関東から夜行バス乗ってこいとは言えないし、懐事情も体力事情も違うので、今回は美術館で落ち合うことにした。
有料特急と新幹線の出費はたしかに大きいけど、ガチャで溶かすよりよっぽど有意義!と笑ってくれた女傑の分も、福山駅で18きっぷにスタンプを押してもらう。
18きっぷは使用する人数分のスタンプを押して、乗り降りの度に確認してもらうが、スタンプを押す駅が必ずしも同じでなくて良い。
ので、今回のように途中で拾って追加で押してもらったり、途中で解散して以降を一人で使うこともできる(解散する時に一度改札まで行かなくてはいけない)。
姫路と福山のスタンプが並んだ18きっぷを持って、移動開始だ。
目的地その1は福山だが、その2は出雲である。
山を越えて日本海側へ出るため、一度岡山方面に戻らなくてはならない。
どうせ通り道だし、電車一本分(1時間)くらいなら街歩けるけどどうする?という私の強行軍的問いに、二つ返事で頷いた友人を連れて降り立ったのは倉敷駅。
平日の真昼間だが、私の記憶がコロナ最初の緊急事態宣言直前の活気のなさだったので、賑わっているだけで感慨深いものがあった。
駅からまっすぐ北上、一路、美観地区へ向かう。
駅から美観地区まで、徒歩で10分ほど。
美観地区をブラつけるのは40分くらい。
街並みにテンションを上げつつ、冷静にタイマーをセットしておいて、目についた店に入っていく。
猫と犬の雑貨、倉敷デニム、ガラス細工、その他諸々。
グッとくる出会いがあれば即買いだが、とりあえず小腹を満たすためにチーズカレーパンを買った。
チーズがめっちゃ伸びる広告写真に偽りなし。
伸びて伸びて、なかなかに食べるのが大変だったが、とても美味しかった。
遊覧船に乗る時間的余裕はなかったが、そもそもこの日の分のチケットが完売していた。
やはりちゃんと観光客が戻ってきているらしい。
ゆっくり見始めると他が見られない、と適度に切り上げつつ、いくつかの店を覗いた。
瀬戸内海の海の幸の加工品なんかの店で地ビールやマスカットのお酢、雑貨屋でイグサの鍋敷きや畳縁のハギレを買ったりしながら、対岸へ渡る。
看板が分かりやすく酒屋な店に入ると、地酒の他、可愛らしいガラス瓶に入ったお酒も売っていた。
アラサーオタクとはいえ、心は幼女である。
カラフルで可愛いらしい形の瓶にビー玉が入っているだけで楽しい。
中身はお酒だが。
カラフルなガラス瓶にビー玉が入ったお酒を買って店を出た。
美味しく頂いた後は酒器として使えそうでワクワクである。
とりあえず手近なところを一周してちょうど時間が来たため、駅へ戻ることにした。
美観地区は川沿いだけではないので、是非またゆっくり見に来てくれと友人に念を押すことも忘れない。
この後、丸二日歩き回るのに、既に図録とお酢と酒で荷物がだいぶ重かった。
なんなら足首も靴擦れで痛いが、旅はまだまだ続く。
次回、鈍行乗り継ぎ6時間移動、山越えは圏外との戦い。お楽しみに。